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展示会装飾の重要性|集客につながるブースの作り方

展示会装飾の重要性

展示会では、各企業がブースで自社サービスや製品についてPRを行います。会場には大勢の方が足を運ぶため、来場者を引き付けるブース作りに取り組みたいところです。他社のブースが目当てでやって来た参加者の目に留まり、商談へと発展することもあるでしょう。
今回は、企業の「顔」ともなるブースの作り方についてご紹介します。配置や装飾・演出などでPR効果を上げるブース作り実現のために、ぜひご参考にしてください。

集客につながるブースとは?

集客につながるブース

多くの来場者を集めている企業ブースには、どのような特徴があるのでしょうか。ただ単に派手な演出やコストをかけた装飾だけでは、人を集めることはできません。

集客に成功しているブースの特徴は、来場者に何らかの「引っかかり」を持たせる演出がなされている点です。例えば、「おやっ」と思うようなブースを作り、立ち寄ってくれた方に製品やサービスを体験してもらう、あるいは来場者が抱えている問題とその解決策が分かるようなブースを作り、ブースで詳しい話を聞いてもらうという方法が考えられます。

会社名、製品・サービス名を出すだけでは、集客につながりません。また、数多くの企業がブースを設けている中で自社ブースに足を運んでもらうためには、競合他社との差別化が必要です。

装飾・ディスプレイの重要性

装飾・ディスプレイの重要性

展示会参加者は限られた時間の中でブースを回ります。ブースの存在に気付いてもらうためには、装飾やディスプレイ(配置)を工夫する必要があります。

・ブースをキレイに仕上げることは当たり前

ブースを美しく仕上げよう、清潔感を与えて目を引こうということは、どの出展企業も一様に考えているものです。つまり、単にキレイなブースを作るだけでは他社と同じような変わり映えしないものになってしまいます。通りがかっても特に気に留めてもらえず、目立った集客効果を生むとは言えません。

他の出展企業との差別化を図るには、プロジェクターによる大画面映像が有効です。視覚効果のインパクトを利用するとともに、映像・画像によって具体的な商材の紹介も行えます。来場者は、ブースの少し離れた場所からでも、扱っている製品やサービスについて知ることができます。興味を持った方はブースを訪問してくれるでしょう。

営業担当者がブース来場者の対応に追われ、一人一人に説明する時間が取れないという場合でも、大画面映像を見てもらい、製品などの理解を深めてもらえるというメリットもあります。

・ブランディング

来場者がブースを遠目で見るだけで、「企業が持つ雰囲気やイメージ」がつかめるような装飾ができていれば理想的です。企業のブランドイメージを、ブース全体で表現できる演出を考えてみましょう。

コーポレートカラー(企業のイメージカラー)を印象的に用いたブースの設計や装飾をしたり、色ではなくても「企業がめざすもの」が伝わる視覚的な演出をしたりすることがコツです。例を挙げると、エコロジーに貢献できる製品を扱っているなら「緑」や「森」をイメージした演出が有効です。またクリーンで誠実なイメージを持っていただくには「白」や「青」などの色の活用が効果的になるでしょう。

また、企業が抱える問題を解決に導くことが、具体的なメッセージとして視覚的に伝わるように演出することは特に大切です。「自社の問題をこのブースの担当者に相談してみよう」と来場者に認識してもらえるようなブースにすることを意識しましょう。

展示会装飾を作るための手順

展示会装飾を作るための手順

これまで何度も出展経験があれば、過去の実績を頼りに展示会装飾を計画できます。しかし初出展する場合には、展示会の装飾も1から企画する必要があります。ここでは、展示会ブースの装飾を企画し、作成する手順をご紹介します。

・目的を明確にする

「展示会で何をアピールしたいのか」など、出展する目的をはっきりさせることからブースの設計をスタートさせましょう。自社の知名度を上げたい、新製品をPRしたい、見込み顧客を増やしたいなど、目的によってブースの作り方が異なります。

自社の知名度アップの場合は自社のロゴ、新製品のPRの場合は新製品とその機能が目立つように配置する、見込み顧客拡大の場合はアンケート回答者にノベルティーを渡せる場所を設けるなど、優先事項を明確にしてブースの設営計画を立てると良いでしょう。

・ペルソナを明確にする

大勢の方にブースに来てもらい、名刺交換やアンケートへの記入をお願いすることで、相手の連絡先を手に入れることができます。しかし、製品を購入する必要のない方や、偶然ブースを通りかかったという方の連絡先ばかりを集めても、売り上げや商談に結び付きません。

そのため、ペルソナ(対象者の属性)をはっきりさせることも、ブースの設計には欠かせません。企業や製品に興味を持ってほしい人を想像し、その人のプロフィールを想定してみてください。年代や興味の対象、日常のライフスタイルなどを明確にすることによって、ターゲットとする層に足を運んでもらいやすくなります。

・ブースの計画を立てる

出展目的や対象者についてある程度絞り込みができたら、実際のブース設計に取り掛かりましょう。ブースのスペースは決まっているため、どのくらいの広さを展示に用いて残りの空間でどのような演出をすべきかを考えていくと良いでしょう。
構想が出来上がったらそれを平面図化・立面図化して、実際に設営が可能か確かめます。図面を確認しながらバランスや配色も適宜見直すなどして、違和感がなくなるようまとめていきましょう。
ブース設計では、来場者の動線を意識することも大切です。動きや体験があるだけでも外からは活気があるブースに見え、来場者も出入りしやすくなるでしょう。

ブースのデザインに変化を持たせるべきか?

何度か展示会に出展経験のある企業が悩みやすい点として、「ブースの装飾・演出は定期的に変えるべきかどうか」が挙げられます。例えば、あまりスタイルを変えず「あの企業のブースだな」と、すぐに分かる演出を毎回心がけたいという意見もあるでしょう。
しかし、展示会の目的やトレンドは年々変化しています。毎回続けて同じデザインにしてしまうと、来場者に飽きられてしまうため、適度に変化を持たせることをおすすめします。

ただし、全体のデザインや雰囲気を展示会のたびに大きく変えることは考えものです。先にブースにおけるブランディングについてご説明しましたが、企業としてのブランディングの基本は毎回押さえつつ、詳細な内容を時流に合わせて変化させていくと良いでしょう。

ブース内部のデザインや、ブース内で体験できる内容を適度に変えることでマンネリ化を防ぐことができます。ただ、全体のテーマや印象に関しては「あの企業のブースだな」と、リピート来場者に意識してもらえる範囲内で一貫性を損なわないようにすることがおすすめです。

おわりに

今回は、展示会で企業ブースを作る際の演出・装飾のコツをご紹介しました。整然としたキレイなブースを作っても、それが新規顧客の獲得や具体的な案件につながらなければ、せっかくの展示会で効果が得られたとは言えません。
顧客視線で「いったいどんな企業のブースなのだろう?」「今困っていることを解決できないか相談してみよう」と思わせる演出を意識して、集客につながるブース作りに取り組んでみましょう。



展示会におすすめのプロジェクター

ピンポイント投写

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エリアごとの訴求

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メインの大映像

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