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セミナー受講後のレポートの書き方は?すぐに使える例文をご紹介

セミナー受講後のレポート

会社にお勤めの方は、社内・社外でスキルアップなどのために研修やセミナーを受講し、受講報告書(レポート)を書いて提出する機会も多いでしょう。そこで今回は、研修・セミナーの受講報告書の書き方についてご紹介します。レポートの構成を理解し、レポート作成をスムーズに進められるようにしましょう。

セミナー受講後のレポート作成のコツは?

セミナー受講後のレポート作成のコツ

セミナー受講レポートを書く場合、セミナー受講時にしっかりノートやメモを取り、ご自身でも受講内容を把握しておくことが大前提となります。その上でこれからご紹介するポイントを押さえてレポートを作成していきましょう。

・セミナーの内容を明確にする

「どのようなセミナーを受講してきたのか」を、セミナーの現場にいなかった上司や同僚に伝わるように書きましょう。報告書の提出が求められる理由の1つは、受講してきたセミナー内容の確認です。まずはセミナーの概要や何を教わってきたのかをはっきり書くようにしましょう。

・資料にこだわらず書く

セミナー受講時に受け取った資料や、プレゼンテーションのスライドなどを丸写しするだけでは、要点がぼやけたレポートになってしまいます。資料の有無にこだわらず、自分が実際に目にした・聞いた内容に沿って簡潔に文面をまとめるようにしましょう。

・セミナー中の「気づき」を記載する

レポートで「どのようなセミナーだったか」を伝えることは大切ですが、それだけでは「自分が研修で学んだこと」に関する記述が欠けてしまいます。「セミナーを通して、自分が新たに気づいたことは何か」についても記載するようにしましょう。

セミナーレポートの構成は?

セミナーレポートの構成は?

セミナーレポートの構成が頭に入っていれば、何から書き始めればいいのか迷うこともありません。レポートを書くにあたり、その構成を理解しておきましょう。

1.セミナーの基本情報

受講したセミナーは「いつ、どこで、誰が参加して行われたのか」を記述します。セミナーの名称や主催者、日時などは必須事項です。レポートを読む人はもちろん、自分が後で振り返る際の重要な情報となります。

2.セミナーの内容

同じセミナーでも、時間帯によって内容(テーマ)が異なります。「○○時~○○時まで△△、××時~××時まで□□」のようにスケジュールを明らかにした後で、具体的な内容について記載します。セミナー内容を書く際、配布された資料を参考にしても構いませんが、自分の記憶やメモ・ノートに基づいて書くようにしましょう。

3.セミナーの感想や考察

セミナーの感想や考察を書くように言われ、つい自分の個人的な意見を書いてしまう方もいますが、セミナーレポートはいわゆる感想文とは異なる点を意識してください。会社が社員をセミナーに参加させる目的は、あくまで「会社の利益のため」です。

個人の感想ではなく、社内を代表する一員としての意見が要求されると考えましょう。例えば、「セミナーで紹介された○○はとても良い取り組みだが、自分個人としては導入に反対である」と書いたところで、会社としてはまったく参考になりません。「○○は優れた取り組みであるが、××という理由から、我が社への導入は時期尚早と考えられる」と書いた方が、説得力があります。 

セミナーレポートの例文

ここでは、実際にセミナーレポートを書く場合に役立つ例文をご紹介します。ただし、セミナーレポートを書く場合、社内で規定のフォーマットが設けられている場合も多いでしょう。その際には、以下の例文を参考にフォーマットに即して書くようにしてください。

・レポートの例文

(日付)○○○○年○月○日

(宛先)人事部一課 御中

総務部三課 (氏名)○○△△

基本マナー研修報告書

表題につきまして、先日受講の基本マナー研修に関する報告をいたします。

1. 研修の名称:基本マナー研修

2. 研修会場:○○株式会社ミーティングルーム

3. 研修日時:○○○○年○月○日13:00~16:00

4. 研修講師:○○株式会社△△氏

5. 研修参加者:○○年度入社の新入社員

6. 研修内容:

6-1. 基本の挨拶に関する講習

6-2. 挨拶の実習

6-3. 基本の電話応対に関する講習

6-4. 電話応対実習

6-5. メール対応に関する講習

6-6. メール対応実習

6-7. 講師による研修の総括

7. 研修での習得事項および感想

  セミナーを通じて、社会人として身に付けるべき挨拶や電話・メールに関する基本的なビジネスマナーを学ぶことができました。就職活動以来、ビジネスマナーに関しては気を付けてきたつもりでしたが、誤って覚えていたり、重要なポイントを見落としていたりすることに気づくなど、非常に得るものが多いセミナーでした。
  セミナーで印象に残っているのは、セミナーの冒頭で講師の方がおっしゃった「皆さんはこれから社会人としてプロ意識を持つようにしてください」という言葉です。プロ意識を持つとは、会社の売り上げや利益といった成果にこだわるということを意味します。ビジネスマナーが身に付いていなければ、顧客の信頼を得ることはできません。そのため、ビジネスマナーをおろそかにしてはいけないとのことでした。
  研修で講師の方や他の参加者からもらったアドバイスを意識し、ビジネスマナーのスキルを高めるとともに、プロ意識を持って業務に取り組んでいきたいと考えています。

以上

レポートに書いてはいけないことは?

レポートに書いてはいけないこと

さて、ここまでは基本的なレポートの書き方をご紹介しました。レポートに記載する情報が多くなると、レポートを読む人の負担が増えます。レポートに直接関係のない情報は極力省き、レポートを読む人の負担を減らすことを心掛けましょう。次はレポートに書いてはいけないこと、書く必要のないことについてご説明します。

・セミナー主催者の過度な情報

研修の主催者(主催企業)のプロフィールなどを、必要以上に詳細に書く必要はありません。レポートを読んだ人が「主催者がどのような人や企業なのかを知りたい」と思えば、調べる手段は数多くあります。研修内容と密接に関係がある場合などは除き、主催者に関する情報を詳しく書くことは不要と考えて良いでしょう。

・セミナー会場の説明

研修の会場についても、先の項目と同様です。レポートの読み手が興味を持っているのは、セミナーの内容です。住所やアクセスなどの情報はセミナーの内容と直接的な関係がないため、わざわざ書く必要はありません。

・謝辞

論文や書籍には、指導教授や編集者、協力者に対する謝辞を記載することが一般的です。しかし、個人的なお礼やお詫びの文章を、レポートに書くことは控えましょう。レポートはあくまで社内の資料として取り扱われるものであり、個人的な出来事や情報を記述することは望ましくありません。

・その他セミナーと直接関係のない内容

既に述べたように、マナー研修のレポートであれば、マナー研修の内容とそこで得た気づきを記載します。研修時間外にどうやって過ごしたかなどはセミナーと無関係ですので、書かないようにしましょう。

おわりに

今回は、セミナーや研修の社内レポートの書き方や例文、作成時の注意点についてご紹介しました。書き出しでつまずいていつも満足なレポートを書けなかった方も、これらのポイントを押さえれば、スムーズに作成できるようになるのではないでしょうか。また、今回述べたレポート作成時の注意事項については、レポートに限らず社内文書作成時の基本事項であるため、覚えておくようにしましょう。



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