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成功の鍵はスピーチにあり?プレゼン原稿の書き方について

プレゼン原稿の書き方

事業計画を決定するための会議や新商品の発表会で、社内や関係者から理解を得るためには、効果的なプレゼンテーションが求められます。そこで今回は、プレゼンを成功させるための原稿の書き方についてご紹介します。説得力のあるプレゼンにするためのスピーチ方法についても、併せてチェックしてみてください。

プレゼンに原稿は必要?

プレゼンに原稿は必要?

そもそもプレゼンに原稿は必要なのでしょうか。プレゼンで話す内容を暗記していたり、理解していたりすれば必要ないと思われるかもしれませんが、可能な限り原稿は用意しておくことをおすすめします。

・内容を見失わないためにも必要!

記憶力に自信がある方でも、急に話す内容を忘れてしまうこともあります。特にプレゼンに慣れていない方の場合は、緊張で何も話せなくなってしまうことも考えられます。大事な場面でミスをしないためにも、原稿は用意することをおすすめします。

・台本の良し悪しで成約率もUPする?

プレゼンにおける原稿は台本のようなものです。劇やドラマでも台本の良し悪しによって見ている側が受け取る印象が変わるのと同じように、プレゼンでも台本が違えば同じ内容でも商品やサービスの印象が変わってきます。
大まかな流れや構成だけではなく、強調したい部分やセールスポイントなどを説明するときは言葉の選び方に注意することで、商品やサービスの成約につながるかもしれません。

成功につながるプレゼン原稿の書き方は?

成功につながるプレゼン原稿の書き方

プレゼンを成功に導く原稿の書き方を、具体的に見ていきましょう。

・原稿はスライドよりも先に作る

プレゼンを行う多くの場合は、聞き手が内容を理解しやすいようにスライドを作成します。ここでのポイントは、スライドの前に原稿を用意することにあります。
原稿は自分がプレゼン全体の流れや構成を確認するためのものですが、聞き手の理解を促すために用意するスライドは、プレゼンの要点のみを抽出したものであることが望ましいでしょう。スピーチで細かい部分を補い、本当に伝えるべきポイントはスライドに盛り込みます。

また、先に原稿を作っておくことで、プレゼンする商品やサービスに対する理解を深めた状態でスライド作成に入ることができます。過不足ない説明でブラッシュアップされたスライドを完成させるために、まずは原稿作りから取り組みましょう。

・話したいトピックだけを書く

原稿は台本のようなものと述べましたが、話す言葉を一字一句書く必要はありません。「一言も違わず原稿通りに話す」と決めてしまうと緊張感が増す上、失敗したときに焦ってしまうため、原稿には話したいトピックだけを、流れに沿って記しておくことをおすすめします。基本的にはプレゼン中に原稿は見ず、流れを忘れてしまった場合や、どうしても伝えたい言葉を確認するときにだけ目を通します。

・聞き手を引きつける「3部構成」を意識

プレゼンの構成を意識することによって、説得力のあるプレゼンにすることができます。ここでは導入部・展開部・結論部の3つからなる、3部構成について取り上げます。

導入部

導入部では、まだ本題には入っていないため力を抜いて、ゆったりとスタートしましょう。ただし、これから話す内容に関心を持ってもらうために問いかけを入れたり、「なぜだろう?」と聞き手を考えさせる内容にしたりするなど、聞き手の関心を引き、展開部にスムーズにつなげられるように工夫する必要があります。
原稿に「ここはゆっくりと」など、話し方のポイントを自分なりにメモしておくと、本番でもどのような意識を持って話せば良いのか思い出すことができます。

展開部

展開部ではいよいよ本題に入っていきます。プレゼンする側としては、一番聞かせたいところのため、導入部に比べて熱量のこもった話し方でドラマチックに展開させましょう。
例えば、自社サービスをPRするためのプレゼンであれば、自社サービスを導入することでどのようなメリットがあるのかなど、明確な理由を示して聞き手が納得できるように説明することが重要です。大切なポイントを説明する際、「ここが大切なポイントです」と話すことで、聞き手が聞き逃してしまうことを防ぐことができます。

ただし、言葉だけですべてを伝えようとすると聞き手はずっと耳を傾けておく必要があるため、疲れてしまいます。そのため、データや調査結果などのグラフを入れるタイミングも考えましょう。

結論部

展開部で述べた内容の要約および結論の提示を行います。聞き手に強い印象を残し、行動を促すことが結論部の目的です。結論部の内容はシンプルにまとめましょう。

プレゼンのスピーチで意識することは?

プレゼンのスピーチで意識すること

プレゼンは原稿さえ用意すれば良いのではなく、当然スピーチの練習も必要です。
以下は、スピーチの際に意識するべきポイントになります。

・スピーチの流れを守る

スピーチではプレゼンしている商品やサービスの特徴だけではなく、プレゼンターのパーソナリティーも伝わります。つまり、パーソナリティーの部分も自然とアピールできればより良いプレゼンになることもあるのです。

そのため、内容とパーソナリティーのどちらも生かしたプレゼンにするには、スピーチで一般論と体験談をうまく組み合わせることをおすすめします。一般論は、聞き手全員に当てはまるような情報や抽象的な理論で、体験談はプレゼンテーターや個人の具体的な経験に基づいた情報やエピソードのことです。

一般論だけのスピーチでは理屈っぽい印象を与えます。一方、体験談だけだと個人的な話をずっと聞いているような印象を与え退屈させてしまいます。聞きやすく説得力のあるスピーチにするには、まず身近に感じやすい体験談から入りそこから一般論に進めていくと良いでしょう。
例えば、自分の経験やそこから生まれた考え、お客さまからの意見などを体験談として話し、統計や調査結果のデータなどを交えながら一般論として展開していく、という流れが理想的です。

・話すべきことの「はじめ」と「おわり」を記憶する

プレゼンにまだ慣れていない方の場合、原稿を用意し練習したとしても、いざ大勢の聴衆を目の前にすると緊張し、うまく話せなくなることもあるでしょう。本番で何度も原稿を確認すると、プレゼン時間をオーバーしたり、準備不足という印象を与えたりします。

そこで、スピーチの途中で原稿の内容を忘れてしまっても何とか対応できるように、プレゼンの「はじめ」と「おわり」を記憶しておきましょう。本来想定していたスピーチとは若干違うものになるかもしれませんが、導入と着地さえ覚えておけば、話す内容がテーマから大きく逸れることを防止できます。

また、原稿を見なくても話せるようになることは、もう1つのメリットがあります。それは、聞き手に目線を送り、集中して話を聞いてもらえるようになることです。聞き手は発表者が話す内容だけではなく、ボディーランゲージを含めた話し方を見ています。聞き手の反応を確認しながら話せるようになることを目指しましょう。

おわりに

今回はプレゼン原稿の書き方についてご紹介しました。資料やスライドだけではなく、台本としての役割を果たす原稿の作成も入念に行うことで、より完成度の高いプレゼンにすることができます。原稿を読み上げるようなスピーチではなく、必要なトピックと強調したいポイントがすぐに分かる原稿を作って内容を頭に入れておき、自然体で話せるようにしましょう。

 

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訪問先でのプレゼン

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社内でのプレゼン
(~20名程度)

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大会議室(30名~)
セミナールーム

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