
氷点下のスノードーム内でのプロジェクションマッピングに挑戦!
「動きのある光の演出によりスキー場での新たな楽しみを提案できました」
ビジネスプロジェクター導入事例
- 業種
飲食・レジャー
- 目的・成果
店舗演出・効果
- 導入機種
ビジネスプロジェクタースタンダードモデル
- 導入製品
EB-L630SU ×9台
プロジェクター導入事例:一般社団法人倶治安観光協会/株式会社CATCH22様
「NISEKO SNOW DOME EXPERIENCE」内プロジェクションマッピング
- 従来の照明演出に代わる、来場者が驚くような斬新な演出を行いたい
- 氷点下のスノードーム内でプロジェクションマッピングができるのか???
- 限られた台数や設置スペースだが、できるだけ明るくドーム全体に投写したい
- 大型スノードーム内での本格的プロジェクションマッピングが実現
- 氷点下でのプロジェクターの安定稼働のために、海外製のプロジェクター保護ケース(メーカー非推奨、以降ハウジングと表記)の活用ならびに排熱の工夫などにより、氷点下でも問題なくプロジェクションマッピングができた
- 限られた台数でも十分な明るさで広範囲に投写することができた
2024年度の冬に大型スノードーム(かまくら)を設営し、バーやDJイベントを行うスペース「NISEKO SNOW DOME EXPERIENCE」がニセコに登場。内部のプロジェクションマッピング用にEB-L630SU 9台が採用された。
そこで、導入に至った背景や効果などについて企画や運営を行った株式会社CATCH22の濱口さんに、機材の選定理由などについてプロジェクションマッピングの設計や設営を行った株式会社ソルメティエージの丸山さんに伺った。


「NISEKO SNOW DOME EXPERIENCE」のスノードームはかまぼこ型で、金属製の枠に雪を吹き付ける方法で作られている。大きさは、高さ4m、幅6m、奥行き17mと大型で天井や壁に映像を投写。映像コンテンツも15種類か用意され、没入感の高い空間が演出された。バーが中心の夜間はもちろん、日中も多くの来場者で賑わっていた。
世界でも有数の大きなスノードームを生かす演出を模索

代表取締役
濱口絹道さん
元はスウェーデンで雪と氷を使ったイベントなどを行う会社に就職し、独立してから20年弱が経過。自ら企画を行い、スポンサーを探しつつ雪と氷を使った、さまざまなイベントなどを実施してきました。
ここ数年、スノーリゾートではハイファッションブランドなどのポップアップが増えており、2023年からはニセコでも行われるようになりました。そうした大きなイベントができるスキー場は、世界でも数か所しかなく、その意味でもニセコは注目を集めているのです。
私たちは、これまでもニセコでスノードームを作ってきましたが、同じことを繰り返していても飽きられるため、内容を進化させて行く必要があります。そこで今回は、従来、照明を入れるだけだったスノードーム内でプロジェクションマッピングが行えないかと考えました。
ただし、スノードームは、構造物としてはしっかりしているが、多少は雪がはがれたり、自重で沈んできたりするため、投写面としての精度が問題ないかや、プロジェクターがどの程度の熱を出すのかといった問題点や疑問点がありました。そこで、以前に知り合った丸山さんに相談したところ、エプソン製プロジェクターなら、コンパクトで発熱も少なく、この企画に適しているのではないかとの助言をいただきました。
濱口さんによると「おそらく世界初のスノードーム内での本格的プロジェクションマッピングだ」とのこと。そのため、分からないことも多かったが、観光庁や(一社)倶知安観光協会の協力も得られ、挑戦することに決めたといいます。


世代問わず多くの方が楽しめるスペースになっていた。
輝度だけでなく、大きさや発熱量、コストなどを考慮してベターな機種を選定しました

代表取締役
丸山健太さん
これまでもエプソン製品を数多く使ってきており、その安定性や堅牢性、画質の良さなどの面で信頼性は抜群です。しかも、コスト面での優位性もあるため、企画の初期段階からエプソン製品一択でした。特に本企画は、氷点下のスノードーム内でのプロジェクションマッピングです。私にとっても未知の領域であり、おそらく世界初の試みです。それだけに、信頼できる機材を使う必要がありました。
事前に計画図面を引きましたが、初の試みで実施までの時間も限られており、実際の現場で柔軟に対応する必要がありました。そこで、エプソンの映像システムソリューションのご担当者様に相談したところ、低発熱なレーザー光源と短焦点レンズを採用しつつ、コンパクトで十分な輝度も得られるEB-L630SUをご提案いただき、短納期での用意も可能とのことで、本機を採用することにしました。
実際、現場で大幅な設計変更を行い、当初計画していた天井から吊ったり、台に設置したりするのではなく、ハウジングや木枠を使用して雪の壁面に埋め込むという、スノードームならではの設置方法を採用しました。結果、ハウジングや木枠を使うため、排熱の工夫が必要でしたが、約3か月のイベントの間、大きなトラブルなく使用できました。



ドームに入って驚かれる方も多く、スキー以外の楽しみを提供できました
プロジェクションマッピング実施の効果について濱口さんに伺いました。実施は看板で告知したのですが、看板よりも先にスノードームを見つけて来場される方が多くいらっしゃいました。そのためドームの中に入って大変驚かれ、感嘆の声を上げる方が多かったのが印象的でした。
バーやDJイベントを行うことを軸に考えていたため、初期段階では夜間のみの開場のつもりだったのですが、アジア圏の方を中心にスキーのライトユーザーも多いため、昼間も開場することにしました。それにより、子ども連れの家族などからも好評で、想定していた以上に幅広い層の皆様に楽しんでいただくことができました。
DJイベントでは数十人の方が集まり、ドーム内に入りきらない程でしたが、イベントを実施していない場合でも15種類のコンテンツを用意したこともあって、常に数人から10人程度の方が来場している状態でした。
酒類(テキーラ)の売り上げも十分以上にあり、私たちとしても成功したイベントになりました。


インタラクティブなプロジェクションマッピングにも挑戦したい
今後の展望について、濱口さんに伺いました。今回のイベントで、プロジェクターの活用の仕方の一端や、活用時の注意点などを学ぶことができました。そこで今後は、もう一歩踏み込んで、インタラクティブなプロジェクションマッピングができたらと考えています。例えば、お客様が氷を持ち上げたり、置いたりする操作に反応するものや、グラスをテーブルに置いたときに反応するものなどを現時点ではイメージしています。
これまでに、雪や氷を扱うことで「温度」を表現することができましたが、今回のプロジェクションマッピングの導入により、「光」を表現することも可能になりました。そこで次は、これらに加えて「音」や「空気の振動」を表現できないかと考えています。視覚や触覚などの人間の感覚に根差した「新しいもの」は、絶対評価に繋がると私は考えているので、今後もそれらを追求して行きたいと思います。

一般社団法人倶治安観光協会様
- 所在地
- 北海道虻田郡倶知安町樺山41-5
最寄駅:JR函館本線「倶知安」駅よりバス。「ひらふ十字街」バス停下車徒歩約5分
- Webサイト
- https://niseko.co.jp/
株式会社CATCH22様
- 所在地
- 北海道札幌市清田区平岡七条1-17-5
最寄駅:札幌市営地下鉄東西線「大谷地」駅より徒歩約10分

- 導入機種
ビジネスプロジェクタースタンダードモデル
- 導入製品
EB-L630SU(販売終了製品)
- 明るさ
6,000lm
- レンズ
短焦点(TR0.8)
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