導入事例 アーティスト 加納 俊輔 様

アーティスト 加納 俊輔 様

色再現性が良く、色調整もしやすくアート作品の印刷に最適

アーティスト 加納 俊輔 様

導入製品:
大判インクジェットプリンターSC-P9050V×1台

アーティスト 加納 俊輔 様

京都市京セラ美術館のリニューアルオープンで2020年に新設された、スペース「ザ・トライアングル」では、京都ゆかりの新進作家の発信を定期的に行っている。2021年10月~2022年1月に行われた企画展「加納俊輔:サンドウィッチの隙間」で、加納氏はエプソン販売の協力のもと「SC-P9050V」を使用した作品を多数発表し、来場者から大きな反響を呼んだ。

導入モデル

SC-P9050V

特色・広色域が求められるプルーフ業務に、高度な色再現力で応える。
大判インクジェットプリンター SC-P9050V


標準価格(税別):698,000円
11色機 全色顔料 プルーフ/パッケージプルーフ/アート

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導入背景

レイヤーを意識した作品で、被写体の撮影と印刷出力の工程を繰り返すことで平面でも立体感や奥行きを創出

撮影に使用する木製パネルは木目が綺麗なものをセレクト。

撮影に使用する木製パネルは木目が綺麗なものをセレクト。

最初に木製パネルの上に被写体を配置して撮影し印刷する。

最初に木製パネルの上に被写体を配置して撮影し印刷する。

次に印刷出力の裏側に水玉のフィルムを追加して再び透過撮影。

次に印刷出力の裏側に水玉のフィルムを追加して再び透過撮影。

作品づくりを始めた当初から、基本コンセプトを「見る」「認識する」に定め、人間の視覚認識を掘り下げ、視覚から呼び起こす認識や思考をもう一度問い正すような作品づくりをテーマに活動を行っています。
その中で現代美術の一つとして「複製」や「コラージュ」という手法の可能性について追求し、コピー機や印刷機、スキャナー、カメラ、ラミネートなどのツールを用いた実験的な制作手法を開発しました。
元々は、写真を電車の車窓に貼り、背景の風景と共に撮影した映像作品が発想の原点で、光と影の透過や背景とのマッチングなどの偶然により、予想していない視覚上の相乗効果や空間が生まれる面白さや、一度FIXしたものが再度アクティブに変わる新しさの発見などが作品での狙いです。
企画展「サンドウィッチの隙間」での出展作品は、レイヤー(複層)を意識しており、木製パネルの上に被写体を配置して撮影したものを印刷。その印刷出力の上にさらに被写体を追加したり、紙の裏側にも被写体を追加して、背後からLED照明を当て透過する情報も含めて再び撮影し、再度印刷出力。この工程を繰り返すことで、平面作品なのに立体感や奥行きのある独特な雰囲気の作品が生まれます。

SureColor SC-P9050Vを導入した理由

色再現性が良く、作品づくりのベースに使用している木製パネルの素材色もとても綺麗に再現できる

作品づくりに大判プリンターは欠かせません。
以前、大学で助手として働いている際は大学内にエプソンの「PX-H10000」が設置されており、エプソンの大判プリンターは色の安定感や黒の絞まりなどが非常に良いので、好んで制作に使用していました。
2016年5月に現在のアトリエでの活動を開始しましたが、作品づくりの中では、プリントを外注していると印刷コストが高額になり、待っている間は作業ができないので効率が悪く、時間にも制限ができるため、自分でプリンターを持つ必要があり、助手を辞めて独立する際に急遽購入を決めました。当初は同じ機種を導入しようと考えていましたが、後継機種が出たことを知って、最新型の「SC-P9050V」を導入しました。
カタログレベルで即購入を決めたのでやや不安でしたが、納品が済み初めて印刷した時には、想像以上の色味でとても安心しました。
印刷には主に写真用紙の厚手・薄手などを使用しています。
エプソンの「SC-P9050V」は、オレンジ、グリーン、バイオレットのインクを搭載した11色機で、従来機比約1.5倍の黒濃度など色再現性が良く、Adobe RGBモードも利用できるので色調整もし易く、色味と画質には非常に満足しています。作品づくりのベースとして使用している木製パネルの色は素材毎に違い、印刷によっても変わってくるので、その色合わせにはとても苦労します。木の色を合わせるためにその他の素材色が転ぶ場合もあり、トーンカーブなどを調整したもので部分サンプルを作り、何度も出力を繰り返して求めるものが印刷できるよう調整していますが「SC-P9050V」では安定してとても綺麗に再現ができています。
また、組作品の制作には、全行程で約2~3カ月程度はかかりますが、印刷スピードも速いので、制作期間の短縮化に貢献してくれています。
700ml大容量インクを搭載しているのでインク交換の回数も少なく、高速ロータリーカッターなども使い勝手が良く大変便利です。

《Pink Shadow_43‒72》(部分)、2021年

《Pink Shadow_43‒72》(部分)、2021年

《圧縮トレーニング_DSC5450》2021年

《圧縮トレーニング_DSC5450》2021年

《Pink Shadow_38》2021年

《Pink Shadow_38》2021年

「複製」や「コラージュ」手法の可能性を追求した、プリントやラミネートを用いた作品も多数。

「複製」や「コラージュ」手法の可能性を追求した、プリントやラミネートを用いた作品も多数。

《Pink Shadow_42》2021年

《Pink Shadow_42》2021年

使用状況の詳細とご感想

大判プリンターは、大きい作品や大量に作品を作るのにとても向いており、作品の幅を拡げるのに大変役立っている

「サンドウィッチの隙間」の展示物については大変好評です。写真撮影をOKにしているため、来場者が作品と共に記念写真を撮ったり、SNSにアップされたりもしているようです。
アーティスト活動では、美術館での展示の他に、神楽坂の美術ギャラリーとも所属契約をしており、年数回の個展やアートフェア、ニューヨークのNADAアートフェアなどで販売活動も行っています。
版画や写真をベースに作品を作っている立場からすると、大判プリンターは、大きい作品や大量に作品を作るのにとても向いていると思います。高速な印刷スピードで1日で作品が作れたり、制作時間が短縮化できることでストレスなく作品づくりが行え、作品の幅を拡げるのに大変役立っています。
アート作品にインクジェットプリンターを使用することについては、以前は長期保存する上での耐久性に関して問題がありましたが、今の顔料インクではかなり解消されてきていると思います。
また、コスト的にはまだ高いと感じていますが、個展やグループ展の作品制作以外に、外部から印刷出力を依頼されることもあり、それらを含めると十分に賄うことができています。操作性やロール紙交換などのメンテナンスも簡単で、使用していてのトラブルは一度もありません。
今後の要望としては、紙の種類がもっと増えると良いと思います。
個人的には、雑誌に使われている薄い光沢紙などが好きなので、それに近い用紙があると嬉しいです。また、写真用紙で両面印刷できるものがあると、さらに新しいことができるかもしれません。
現在、いくつかの大学で非常勤講師などを行っています。大学ではさまざまな学生が大判プリンターを使って作品づくりを行っています。
新しい技術や機能の出現によって、さらにできることが増え、それに刺激されて新しい発想が沸き、新しい作品が生まれるので、エプソンさんには、今後も新しい技術や機能を搭載した製品をどんどん開発していって欲しいと思っています。

京都市西京区大枝沓掛町にあるアトリエ内の様子。

京都市西京区大枝沓掛町にあるアトリエ内の様子。

印刷出力を吊り下げ裏側にも被写体を追加し透過撮影を行う。

印刷出力を吊り下げ裏側にも被写体を追加し透過撮影を行う。

水玉フォルムを追加して裏面からLED照明を当てて撮影する様子。

水玉フォルムを追加して裏面からLED照明を当てて撮影する様子。

お客様の評価ポイント

  • 画質・色再現性がよく色調整もしやすい
  • 印刷スピードが速く、制作期間短縮化に貢献
  • 顔料インクが長期保存のアート作品にも最適

加納 俊輔 様

加納 俊輔 様

1983年大阪府生まれ。京都嵯峨芸術大学大学院(現・嵯峨美術大学大学院)芸術研究科版画専攻修了。在校時から、版画を拡大的に解釈した表現スタイルで、写真、版、コラージュ、映像などを用いた自由なアート作品を発表。卒業後は東京にも進出し、2011年の「第15回岡本太郎現代芸術賞」入選をスタートに数々の作品を世に送り出し、2019年には若手作家の登竜門である東京都現代美術館の「MOT アニュアル2019」に3人組ユニットTHE COPY TRAVELERSの一員としても選出される。現在も京都を拠点にさまざまな作品づくりを続けている。

  • 出力用途 : 平面作品の印刷
  • 利用ソフト : Adobe® Illustrator®、 Adobe® Photoshop®など

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