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導入事例を動画でご紹介

PaperLab導入事例 三浦工業株式会社様
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導入事例を記事でご紹介

障がい者発信で見えた「PaperLab」の無限の可能性 世界規模の「持続可能な環境」、本格実現へ 三浦工業株式会社 様 常勤特別顧問 管理本部 担当 福島 広司 氏 同ブランド企画室 印刷課 主任 西森 桂三 氏

「熱・水・環境の分野で、環境に優しい社会、きれいで快適な生活の創造に貢献します」を企業理念に、小型貫流ボイラ・舶用補助ボイラ・排ガス(廃熱)ボイラ・水処理装置・食品機器・滅菌器・薬品等の製造販売、メンテナンス事業を行う三浦工業株式会社。創業者から続く「ものづくり」スピリットと、時代の変化に合わせた柔軟な進化の歴史を体感できる本社ショールームには、全国から多くの企業経営者が訪れている。
2019年に創業60周年を迎えた同社が今、注力しているのは、「環境経営」と「障がい者雇用」の分野。「PaperLab」は、その課題解決の糸口として導入された。

世界規模で「持続可能な環境」を作ることが使命
導入の決め手は、「CO2の削減」効果への期待

「熱・水・環境のベストパートナー」として、製品製造を通じて、世界規模での環境保全に取り組んできた三浦工業。その活動は近年、社内でも活発に行われており、なかでも「ペーパーレス化」「CO2の削減」は急務だ。「PaperLab」は、この課題解決の一端を担う役割を期待され、導入された。

「PaperLab」の導入は、どのような経緯で決められたのでしょうか。

福島氏:エプソンさんとは元々お付き合いがあり、お会いした際に「こんな製品があるんですよ」とお話を伺ったのが最初です。ちょうど弊社がペーパーレス化に取り組んでいたタイミングということもあり、これは面白いな、と興味を持ちました。
当時は、再生紙をわざわざ購入していたので、自社内で使用済みのOA用紙を生まれ変わらせることができる、というのは魅力的でした。
また、弊社が環境マネジメントの一環として、2030年までの努力目標として掲げている「ゼロ・エミッションチャレンジ2030」の一つ、「CO2の削減」においても、期待ができるのではないかと思いました。

御社は以前から、SDGsにも積極的に取り組まれているのですよね。

福島氏:「熱・水・環境のベストパートナー」と謳っている通り、環境保全は元々、弊社事業の大きなテーマとしてあります。運転時CO2排出ゼロである水素燃料の貫流蒸気ボイラや、厳しい環境基準をクリアした船舶用の焼却炉といった製品の製造をはじめ、これまで様々な形で、お客様目線の環境保全にも取り組んでまいりました。
中国支社の社員の名刺には「中国の空を青く」というキャッチコピーを入れているのですが、世界規模で持続可能な環境を作るお手伝いをすることが、我々の使命だと思っています。
SDGsに積極的に取り組んでいる、というよりは、日頃の仕事すべてが、結果的にSDGsの達成に向かっていた、と言う方がいいかもしれません。

導入の決め手となったのは、やはり「CO2の削減」効果への期待ですか?

福島氏:最初はOA用紙のコスト削減の観点から導入検討を始めたのですが、CO2の削減についても試算を出していただき、効果が数字として見えたのが大きかったですね。
使用済みの紙を製紙工場で再生紙にしてもらうとなると、流通の過程でもずいぶんとCO2が排出されてしまう。これが自社内で完結できるとなると、コスト削減以上に大きなメリットがあると思いました。

障がい者の仕事に対する姿勢が変わった
「雇用」のみならず、「やりがい」も創出

多くの企業が直面している、障がい者雇用の問題。三浦工業でも障がい者に適した仕事がなく、長らく法定雇用率を満たせずにいたが、「PaperLab」導入により、新たな雇用を生むことができた。現在では運用はもちろん、再生紙の活用方法まで障がい者を中心に、日々様々なアイディアが寄せられるようになったという。「仕事」のみならず、「やりがい」までも創出できた背景には、どのような取り組みがあったのだろうか。

「PaperLab」を実際に導入されてみて、メリットや変化はありましたか?

福島氏:一番大きかったのは、障がい者の雇用を新たに生み出せたことです。
私は特例子会社の代表も務めているのですが、法定雇用率を満たすことが長らく課題となっていました。ESGやCSRの観点からも達成しなければいけない目標でしたが、障がい者の方に適した仕事がなかったんです。
その点、PaperLabの運用には使用済みの紙の収集や、紙の仕分けなど、障がい者の方にお願いできる作業がたくさんあった。導入により、新たに3人を雇用することができました。

運用は、どのようにされていますか?

福島氏:紙の回収から仕分け、機械の運転から再生紙の活用まで、運用はすべて印刷課で行っています。ここのメンバーは身体障がい、聴覚障がい、精神障がい、知的障がいなどを持った社員が主体になっているのですが、すべて彼らにお任せしています。効率のいい運用方法や、再生紙の新たな活用法も自発的に考えてくれるので、本当に頼りにしています。

西森氏:私が印刷課のリーダーを務めているのですが、PaperLab導入の話を聞き、まずはすでに導入されている企業に見学に行き、運用方法を検討することから始めました。
実際に運用してみると、紙の仕分けが難しかったり、紙のコンディションを整える作業に苦戦したりと様々な課題がありましたが、その都度、メンバーたちと話し合いながら工夫を重ねてきました。

「PaperLab」導入によって、現場の雰囲気も変わりましたか?

西森氏:はい、仕事内容が大きく変わったのはもちろんですが、再生紙を作っていると、この紙で色々作ってみたいなと思うようになり、アイディアミーティングをやるようになりました。
そこで出たアイディアにみんなで意見を出し合ったり、各部署からも意見をもらったりしながら、自分たちで日々試作品を作っています。
他企業の人とも、お互いどんなものを作っているか、情報交換をする機会ができたりして、すごくいい雰囲気だと思います。

福島氏:皆さん、本当にいいアイディアを出してくれるんですよ。私がこういうものを作れないか、と無理難題を言っても、みんなで考えてちゃんと形にしてくれる。皆さんの顔を見ていると、仕事に対して、やりがいや生きがいのようなものを感じられるようになったんじゃないかな、と感じます。
ただ再生紙を作るだけじゃなく、そこから自分たちで新しいものを生み出して、それがどんどん各拠点に出荷されていく、というのは一種の“ものづくり”ですよね。その様子を見るのがすごく楽しいんじゃないかな、と思います。

西森氏:実際に、仕事が楽しくなったと感じています。メンバー同士で「こういうの作れないかな」と話し合ったり、すごく良いものが出来た時は「これ、すごくいいね」と、みんなで喜んだり。以前から会話自体はありましたが、仕事に関する議論が活発に行われるようになりました。PaperLabが良い起爆剤になったのかな、と感じています。

企業活動を伝える、再生紙の斬新な活用方法
社員のSDGsに対する認識も向上

三浦工業では「PaperLab」で作った再生紙から、驚くほど多くの「新たな製品」を生み出している。名刺、ノート、CSR報告書といったものはもちろん、組み立て式のプラネタリウムやSDGsについて学べる「かるた」など、その活用方法には独創性が光る。そうした製品を通して、社員一人ひとりのSDGsに対する認識にも変化があったという。

「PaperLab」で再生した紙は、どのように活用されていますか?

福島氏:一番最初に作ったのは、CSR報告書でした。株主総会の会場の入り口に「本日のCSR報告書は、社内で発生する使用済みのコピー用紙を最新の設備で再生し再利用しています」と案内を掲示し、裏には特例子会社のHPにアクセスできるQRコードも入れました。これにより、ここで働くメンバーの活動を株主の方たちにご紹介することができました。
次に名刺を作り、それから、ちょうど創業60周年の記念イベントを全国で開催している時期でしたので、そこで配布する粗品を作りました。せっかくなので、PaperLabを使って何か作れないかな、と印刷課、広告宣伝のメンバーに相談したんです。

なるほど。粗品は、どのようなものを作られたのですか?

福島氏:ミウラが目指すきれいな環境の象徴である「星空」を表紙にデザインしたノートや、組み立てると室内でプラネタリウムが楽しめるペーパークラフトを作りました。これも、印刷課と広告宣伝のメンバーたちのアイディアから生まれたものです。
今、ミウラではきれいな星空を残すために、地球と子供たちの未来について考えるプロジェクトも行っています。その活動の一環として、移動式プラネタリウムを携えて各小学校を訪問しているのですが、最後にお土産でお渡しするペーパークラフトのプラネタリウムは、子供たちからも大変好評です。

企業活動と「PaperLab」が結びついているのですね。社内の反応はいかがですか?

福島氏:再生紙で作ったものは社内で販売もしているのですが、たくさんの注文が来ています。
意外と人気なのが、SDGsについて遊びながら学べる「かるた」。社内でSDGsの認識を広めるために、「ぜひ、各部署でSDGsかるた大会を開催してください」と呼びかけたところ、予想以上の反響がありました。
直接、作ったものに対してお褒めの声をもらうよりも、注文が多いということが嬉しいですね。

社員の皆さんのSDGsに対する認識も、「PaperLab」導入によって変化したということですか?

福島氏:ミウラでは、SDGsを他人事から「自分事化」してもらうことを目的とした「ひとり、ひとりの+iを。」という活動があり、この地球を未来に残すために、今個人としてできることを世界中の社員に考えてもらっています。本社のエントランスに掲示された一人ひとりのメッセージを見ると、自分事として捉えられているのがよくわかります。
PaperLabがそのきっかけの一つになったのは、間違いないと思います。

G20の労働雇用大臣会合でも大きく評価
世界的な社会問題の解決にも期待

三浦工業の社会的な取り組みは、G20の労働雇用大臣会合でも関心が寄せられ、大きく評価されたという。しかし、「環境経営」「廃プラスチック」といった分野において、日本は世界に遅れを取っている事実は否めない。三浦工業では、問題解決の糸口として「PaperLab」のさらなる活用を考えている。

社外からの反響はありましたか?

福島氏:2019年9月に、G20の労働雇用大臣会合が松山で開催され、その参加者の方々が弊社に見学にいらっしゃいました。私もご案内させていただきましたが、エントランスに掲示した社員一人ひとりのメッセージを見て、皆さん拍手をくださいました。
最後には、お土産としてPaperLabで作ったノートもお渡しし、ミウラのSDGs達成への取り組みをご理解いただけたのでないかと思います。

(注)文中の部署名、役職は取材時点(2019年12月)のものです。

(注)移動式プラネタリウム企画は2019年12月に終了いたしました。

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