
総務部 総務グループ 調査役 神津 喜英さん
総務部 総務グループ 髙橋 稜平さん
リプレースをきっかけに再生紙利用を加速
紙と水の資源を守り、No.1エコロジーバンクへ
PaperLab導入事例
- 業種
金融・証券・保険
- 目的・成果
環境推進
- テーマ
環境保全経営/紙資源循環/地域貢献
- 導入製品
PaperLab A-8100
記載内容は2025年9月取材時点のものです。
- No.1エコロジーバンクを目指し、環境保全に向けたさまざまな取り組みの中で、新たな取り組みの一つとしてPaperLabを導入
- 再生紙を作る際にほとんど水を使用しないため、環境保全の観点から大きな魅力を感じた
(注)機器内の湿度を保つために少量の水を使用します。 - 前機種の稼働率が上昇傾向にあったため、生産効率や製紙品質が向上する新機種へのリプレース
- エコロジーバンクを目指す活動の一環として、再生紙利用の取り組みを社内外へ広く発信できる
- 再生紙利用を優先する運用により、コピー用紙の新規購入量が減少
- 国のJ-クレジット制度によりCO2排出量の削減等が認証され、企業の環境貢献度を可視化できる
業界の環境保全リーディングカンパニーとして、再生紙の利用と内製化を加速させる

八十二銀行様では、他行に先駆けていち早く環境問題に取り組みはじめ、1992年には業界で初めて「古紙回収・再生・利用」の一環システム「古紙再利用システム」を導入した。2017年にPaperLabを設置し、再生紙の内製化にも着手。行内でのさらなる再生紙の活用を見据え、2024年にリプレースすることに。前機種と比較して生産効率が向上、行員への働きかけも後押しとなり、再生紙利用が活発化している。
――八十二銀行様の環境保全に向けた取り組みと、PaperLab導入のメリットについて教えてください。
神津氏:豊かな自然環境に恵まれた長野県に基盤を置く当行は、環境に配慮しながら地域と共に発展していくための事業活動をしています。環境保全の取り組みとして、「銀行本来業務による環境保全活動」、「自らの環境負荷低減活動」、「地域貢献と環境教育の充実」を環境保全の“3つの柱”とし、店舗のZEB(Net Zero Energy Building)化や、長野県内5ヶ所の「八十二の森」活動拠点で、職員による森林整備活動などを実施しています。当行が2017年にPaperLabを導入した背景も、そうした取り組みの一つです。
髙橋氏:PaperLabを導入することで、今まで破棄していた書類を再生紙として使うことができるようになりました。コピー用紙の購入は減り、環境保全への貢献度は高まっていると考えています。再生紙の製造にほとんど水を使わないという点には非常に驚きました(注1)。水は紙と同じくらい貴重な資源ですから、従来の常識では考えられない技術です。この仕組みにおいても、PaperLabは環境保全に大きく貢献できると感じています。
(注1)機器内の湿度を保つために少量の水を使用します。
神津氏:紙や水という資源を無駄にしない、そして新たな紙の購入も抑えられるという点で、2017年にPaperLabを使い始めて以来、多くの企業様に関心を持っていただいています。国からのJ-クレジット認証も受けることができるので、企業として環境への貢献度を可視化できるといった強みもあります。
――PaperLabをリプレースするにあたり、どのようなことにメリットを感じられましたか。
神津氏:当行は、環境保全に向けた取り組みに今後ますます力を入れていきたいと考えているため、前機種の稼働率が上昇傾向にある中で、生産効率や製紙品質が向上する新機種へのリプレースを選択したことは、再生紙の利用を加速させるためにごく自然な選択であったと考えています。


PaperLabの稼働率を上げて、環境保全をリードする企業を目指す
プリンターに供給する紙については再生紙を優先するなど、再生紙の利用を促すようにしている八十二銀行様。製紙品質が上がり、生産性がアップしたことも後押しとなり、再生紙の利用率は大幅に向上し、PaperLabの稼働率も約2倍に上昇。今後はより行内でのPaperLab活用を推進すると同時に、他の企業様や地域に向けても、この取り組みを積極的に発信することで、環境保全への意識を高め、リードしていく役割を担っていきたいと考えている。


――PaperLabをリプレースしてから、行内での反応や変化はいかがですか?
髙橋氏:現在の稼働率はPaperLabを導入している企業でもトップレベルとお聞きしております。自ずと活用する機会が増えたというわけではなく、積極的に行内にPaperLabの活用を促したことが要因です。
神津氏:以前もPaperLabは積極的に活用していましたが、まだ稼働の余地がある状態でした。そこで、再生紙の使用枚数の情報を定期的に発信するなど、PaperLabの利用を呼びかけることにしました。当行では、各部門でコピー用紙を補充する際は、コピー用紙は管理している所定の場所に取りに行きます。これまでは、新しいコピー用紙を使用するか再生紙を使用するかを選択してもらっていたのですが、現在はPaperLabの再生紙を優先的に使うことを促しています。製紙品質が向上したこともあり、行員は積極的に再生紙を使ってくれています。
髙橋氏:以前からコピー用紙の使用量を減らすために、なるべく裏紙(使用済用紙の裏面)を使用するなど、行員は試行錯誤していました。そうした意識が根底にあるからこそ、再生紙を優先して使うことがスムーズに受け入れられたのだと思います。
――これからのPaperLabの活用方法について考えられていることがあれば教えてください。
神津氏:私たちの業務と紙は、切っても切れない関係です。そのため、エコロジーバンクを目指す当行にとって、紙の使用量を抑えることは、今後も非常に重要な項目となります。紙を完全に内製化し100%循環させるということは、現在は難しいことかもしれません。しかし、それを目標にPaperLabを活用できればと考えています。実際、リプレース後、積極的にPaperLabを稼働させたり、行員に再生紙の利用を呼びかけたりすることで、新たに購入するコピー用紙の総量は減少傾向となっています。少しずつではありますが、紙を循環させるという取り組みも着実に進めていきたいです。
髙橋氏:行内でもPaperLabの認知度は少しずつ高まっています。しかし、さらなる活用の可能性は多く残されているはずです。また、内部で使用する資料だけではなく、企業様向けの提案書などにも再生紙を使うことも推進していきたいです。
今後は、企業の方々や地域の皆様に向けて、当行が環境保全に取り組んでいること、そして紙の循環が環境保全にどのように貢献するのかを広く知っていただけるよう、発信していきたいと考えています。
神津氏:PaperLabを活用して、私たち自身が環境保全に貢献するということはもちろんですが、私たちの取り組みを広めて、エコの輪をもっと広げていくことも当行の大切な役割だと感じています。そのために、今後も環境を守るための取り組みを積極的に推進していきたいです。
株式会社八十二銀行様

環境NGO(非政府組織)のCDP(Carbon Disclosure Project)から、気候変動に対する取り組みについて最高評価となる「A」を2023年から2年連続で受ける八十二銀行様。環境保全に向けて積極的にさまざまな取り組みを進めている中で、2017年にPaperLab「A-8000」を導入し、再生紙の内製化を進めてきた。それから7年後の2024年、さらなる活用に向け、PaperLab「A-8100」にリプレースすることに。

- 導入機種
PaperLab A-8100
- 設置場所
株式会社八十二銀行 本店営業部
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