導入事例 株式会社アン・モード 様

株式会社アン・モード 様

ターポリンや布地へのカラー印刷を内製化でき、小ロット印刷も安価に

製品は本社工場内の縫製作業場や加工場に隣接して設置。遠藤氏が印刷管理している。製品は本社工場内の縫製作業場や加工場に隣接して設置。遠藤氏が印刷管理している。

導入製品:SC-R5050
出力用途:ターポリン素材や横断幕の印刷 など

製品は本社工場内の縫製作業場や加工場に隣接して設置。遠藤氏が印刷管理している。製品は本社工場内の縫製作業場や加工場に隣接して設置。遠藤氏が印刷管理している。

アン・モード様では、お客様の求める性能・物量・納期・コストをタイムリーに提供できる環境の構築や「ISO9001」認証取得による品質管理向上を行うと共に、新しい価値を創造する企業として自社独自の製品開発にも挑戦。エプソンのレジンインク搭載「SC-R5050」を導入することで、ターポリンや布地素材へのカラー印刷を外注から内製に切り替えることに成功した。

導入製品

SC-R5050

環境に配慮した新開発のレジンインクで屋外から屋内まで幅広い用途で活躍。
SC-R5050



レジンインク搭載 サイン&ディスプレイ 大容量インクタンクモデル

詳細はこちら

導入背景

外注だと試作品用などの小ロット発注のコストが非常に高く、
納品にも時間が掛かるため印刷作業の内製化を検討

「以前はターポリン素材への印刷は外注していました。商品として大量生産する際はまだ良いのですが、試作品用などの小ロット発注ではコストが非常に高く、納品にも時間が掛かり、お客様のご依頼にスピーディーに対応することができませんでした。また、新製品開発に向けては、どんなモノなら刷れるのかなど、素材毎の印刷限界を自社で把握しておきたかったため、印刷作業を内製化する検討を始めました。
2020年4月に印刷機導入について代理店に相談、専門家として山形大学の先生にもアドバイスを求めました。
ターポリンと布地の両方に印刷できるカラープリンターは製品としては少なく、エプソンと海外メーカーの2製品ほどが候補に挙がったので、実際にターポリン素材に刷ったA4サイズの印刷サンプルを入手。
比較して、解像度・発色・耐光堅ろう度(専門機関に調査依頼)などが以前の外注品や他社製品の印刷物よりも優れていたエプソンの「SC-R5050」に決定し、2021年2月に導入を行いました。」

SureColor SC-R5050を導入した理由

高速な印刷スピードにより納期も短縮化
制作コストは外注していた時に比べて半分以下に

「「SC-R5050」なら、ターポリン素材でも高画質で鮮明な発色で印刷することができます。レジンインクは速乾性があり、熱を掛ければ短時間で乾くので、すぐに加工作業ができます。ソフトウェアRIPはエプソン純正のEpson Edge Printを使用していますが、色調整することはほとんどなく、標準設定で使用できています。
高速な印刷スピードにより納期も短縮化できました。外注していた際は、外注先から原物が届かないため最短でも翌日にしか発送できませんでしたが、内製化したことで、午前中に依頼を受けても、午後には作業することができ、当日中に発送が行えるようになりました。
毎月約5注文程度を受けていますが、注文の内容に応じて生産量は1回2~3m程度から90mの両面印刷まで幅広く、それらを平米あたりの加工時間やインク消費量の情報から金額換算すると、導入後の制作コストは、外注時に比べて半分以下になり、運営的にも大変助かっています。」

使用状況の詳細とご感想

補助金制度を利用することで無理なく導入を実現
新製品開発の一助としても効果的に活用している

「今回の導入には、同時期に公募のあった山形県「海外拠点回帰・サプライチェーン等構築支援事業費補助金」を資金として活用しました。
特殊縫製ミシンや大判プリンターなどの連携設備による経費削減、生産性・競争力・雇用創出向上、輸送量減によるCO2削減などによるサプライチェーン構築計画として、応募時には、その時期の市場やトレンドを鑑みてテーマを決め、会社として足りないものやターゲットを考え、会社が社会に貢献できる内容や将来性に重点を置いて申請書をまとめることで、事業内容が認められ採択していただくことができました。
検討当初から、補助金を利用するつもりでいたため、海外メーカーに比べて取扱代理店も多く、相見積もりや、印刷サンプルの提供、製品手配のレスポンスの早い国内メーカーにしたのは、とても良い選択だったと思います。
製品は、操作も簡単で、とても扱いやすいです。
インクジェットプリンターなので、印刷精度が高く、素材の決まった位置に正しいサイズで正確に印刷することができます。シグナルランプやブザーにより、誤操作や異常も知らせてくれるので安心です。
印刷素材としては主に、ポリエステル100%・厚さ0.33mmのマット調ターポリンを多く使用しています。1,600mm幅で出力できるので、安全ベストのゼッケンから長尺の横断幕までさまざまな製品に利用しています。
今後は新たな素材への印刷にもチャレンジし、経験値をノウハウとして蓄え新製品開発の一助として活かしていきたいと思います。
さらにラミネート加工機の導入も検討しており、本製品の印刷物にラミネートをかけて耐久性や抗菌性を高めた二次製品の開発も進める予定です。カラーバリエーションの展開など、自社内で小ロット生産が可能になるので事業としても期待しています。
また、VOC(揮発性有機化合物)が極めて少なく全く無臭な点や、抗菌ラミネートなどは製品競争力強化にもなるので、今後は、幼稚園・保育園・老人ホームなどの市場に向けても環境向上製品や安全製品など新たな商品提供も行っていきたいと考えています。
事業ではどうしても採算性を追い求めがちですが、もし今後補助金の利用を考えている方には、新しいことへの挑戦や将来の発展性にこそ計画意義を見い出していって欲しいと思います。」

ターポリン素材に「SC-R5050」で印刷したゼッケン部品を工業用ミシンでネット地に縫い付けて安全ベストとして完成。

ターポリン素材に「SC-R5050」で印刷したゼッケン部品を工業用ミシンでネット地に縫い付けて安全ベストとして完成。

新たな素材への印刷では、用紙の許容度やインクの定着性、鮮明さや発色なども違うため、テスト印刷で最適条件を探る。

新たな素材への印刷では、用紙の許容度やインクの定着性、鮮明さや発色なども違うため、テスト印刷で最適条件を探る。

写真は幼稚園・保育園向けお散歩ワゴンカー用の装飾部品、幼稚園・保育園・老人ホームの安全製品なども手掛けている。

写真は幼稚園・保育園向けお散歩ワゴンカー用の装飾部品、幼稚園・保育園・老人ホームの安全製品なども手掛けている。

お客様の評価ポイント

  • ターポリンや布地素材へのカラー印刷が内製化できた
  • 高速印刷で納期が短縮化制作コストは半分以下に
  • 小ロット印刷が安価にでき新製品開発にも活かせる

株式会社アン・モード様

会社概要

株式会社アン・モード

株式会社アン・モード様

所在地 山形県米沢市
ホームぺージ https://anmode.co.jp/新規ウィンドウが開きます

1976年創業。米沢市川井に工場を持ち、自動車内装用品や安全用品、屋内外サイン・ディスプレイ、婦人服・子供服など、商品の企画から製造加工までを一貫して行う企画製造販売を行っている。
工業系縫製技術やワイヤー加工技術などの評価が高く、自動車メーカーの純正オプション品としても採用されており、主に国産車・外国産車用のシートやラゲッジカバー、車内カーテンやサンシェード、警察・建設・工事・救援現場などで着用される安全ベストの製造などを多く手掛けている。

堀川 俊一 氏

代表取締役

堀川 俊一 氏

生産管理室 副室長 遠藤 克哉 氏

生産管理室 副室長

遠藤 克哉 氏

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製品に関するお問い合わせ・資料請求

エプソン販売株式会社
UV・レジン・エコソルベントインク搭載大判プリンター インフォメンションセンター

050-3155-8100

月曜日~金曜日 9:00~17:30
(祝日・弊社指定休日を除く)

上記 電話番号はKDDI株式会社の電話サービスを利用しています。
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