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ノウハウ2024/1/19

プロジェクターのルーメンを決める目安は?シーン別おすすめの明るさ

プロジェクターのルーメンを決める目安は?シーン別おすすめの明るさ

プロジェクター選びでは、さまざまなスペックや機能を比較しますが、特に重要とされるのが明るさ(ルーメン)です。プロジェクターを使って美しい映像を楽しむには、視聴環境に合わせたルーメン数の機種を選ぶ必要があります。本記事では、ルーメンの基礎知識からプロジェクターのルーメンを決める目安、シーン別の適切な明るさを解説します。エプソンのおすすめプロジェクターもご紹介しますので、プロジェクターの購入を検討している方はぜひ参考にしてください。

目次

  • 1.ルーメンとは?

    • ルーメンとは
    • ルーメンの主な計測方法
  • 2.プロジェクターのルーメン数を決めるポイント

    • 明るさにこだわったほうが良いケース
    • 明るさにこだわらなくても良いケース
  • 3.【シーン別】プロジェクターのおすすめルーメン数の目安

    • 昼間に視聴する場合
    • 日光が入らない夜間に視聴する場合
    • 寝室で寝る前に視聴する場合
  • 4.利用シーン別におすすめのプロジェクター3選

    • EH-LS800シリーズ
    • EH-TW6250シリーズ
    • EF-12シリーズ
  • 5.プロジェクターのルーメンの決め方を理解して適切な機種を選択しよう

ルーメンとは?

プロジェクターを選ぶ時に確認しよう!ルーメンの測定方法と表記

ルーメンは、自室に適切なプロジェクターを選ぶ際に重要となる要素の1つです。ここでは、ルーメンの意味や主な計測方法をご紹介します。

ルーメンとは

ルーメンは光源から放出される光の量を指す言葉で、プロジェクターの明るさを示す単位です。プロジェクターの光源には水銀ランプ、レーザー光源、LEDの3種類がありますが、どれを使用する場合でも明るさはルーメンで表します。アルファベットでは「lm」と表記し、ルーメンの数字が大きくなるほど、明るい部屋でも鮮明な大画面映像を楽しむことができます。投写環境や投写サイズによって適切なルーメンの数値は異なるため、プロジェクターを選ぶ際は事前に設置場所を確認しておくと良いでしょう。また、プロジェクターの投写方式にはLCD方式(透過型液晶方式)やDLP方式などの種類があり、プロジェクターの仕組みも映像の見え方に影響を与えます。

ルーメンの主な計測方法

ルーメンの計測方法には、ANSI規格(ANSI IT7.228)とISO/IEC規格(ISO/IEC21118)の2種類があります。ANSI規格は「アメリカ国家規格協会(The American National Standards Institute)」が定めた光量の測定方法で、ANSIルーメンとも呼ばれます。一方、ISO/IEC規格は国際規格を定める機関である「ISO,IEC」が策定した明るさの測定方法で、その方法はANSI規格と変わりません。このため、どちらの規格を用いた場合でも、同じ製品に対する明るさの測定結果は一致します。

プロジェクターのルーメン数を決めるポイント

プロジェクターのルーメン数はプロジェクターの使用環境によって決めるのがおすすめです。明るさが必要な場合はルーメン数の高いプロジェクターを選ぶと良いでしょう。反対に、明るさが必要ない場合はルーメン数が低いプロジェクターも選択肢に入ります。ここでは、プロジェクターのルーメンを決めるポイントを具体的に解説します。

明るさにこだわったほうが良いケース

一般的に、プロジェクターは投写面から距離を取るほど画面サイズを大きくできますが、映す面積が広くなる分、光が分散して映像が暗くなる傾向にあります。大きな画面で映像を視聴したい場合には、ルーメン数の大きい製品を選んだほうが快適に視聴しやすくなります。

また、外光が差し込む昼間のリビングや寝室など、明るい部屋で視聴したい場合もプロジェクターの明るさを意識しましょう。同じサイズの投写画面でも、ルーメンの数値が大きいモデルのほうが映像を鮮明に投写できるためです。

明るさにこだわらなくても良いケース

昼間に視聴する機会が少ない場合は、プロジェクターの明るさをあまり気にする必要はありません。日光が入らない夜間であれば、ルーメン数が小さいものでも十分きれいな映像を楽しめます。また、寝室で寝る前に視聴することが多い場合も同様です。ルーメン数が小さいプロジェクターで、かつベッドで寝転びながらでも視聴できるように、天井投写が可能なタイプをおすすめします。ただし、重さや持ち運び性能を重視したポータブルプロジェクターに多い200〜500ルーメンの製品の場合、明るさが足りない可能性があります。快適に視聴するには、最低でも1,000ルーメン前後の製品を選ぶと良いでしょう。

加えて、遮光したシアタールームでの映画鑑賞に用いる場合は、外光の影響を受ける心配がないため、高輝度モデルのプロジェクターを選ぶ必要性は高くありません。明るさだけではなく、色再現性や解像度も重要な要素となるため、HDRや4K(注1)に対応した製品などを選ぶのがおすすめです。エプソンでは、プロジェクター明るさシミュレーターをご用意しておりますので、是非ご活用ください。

【シーン別】プロジェクターのおすすめルーメン数の目安

【シーン別】プロジェクターのおすすめルーメン数の目安

適切なルーメン数は、プロジェクターの使用シーンに応じて変わってきます。そこで続いては、プロジェクターのおすすめルーメン数の目安を3つのシーンに分けて解説します。

昼間に視聴する場合

昼間の明るい部屋でテレビを超える大画面で視聴したい、テレワークのサブモニターとしてパソコンの画面を壁に映したい、といった場合は3,000~4,000ルーメン前後が目安です。昼間の明るい時間帯は外光が部屋に入り込みやすいため、輝度の高いモデルのプロジェクターを選んでおくと映像を鮮やかに投写できます。

日光が入らない夜間に視聴する場合

日光が入らない夜間の場合、照明をつけたまま視聴したい場合は2,000〜3,000ルーメン前後が目安です。外光の影響はないものの、照明がついた状態できれいに映像を投写するには、一定のルーメン数が求められます。また、間接照明や照明を落とした状態で視聴したい場合は1,000ルーメン前後のプロジェクターでも十分きれいな映像を視聴できます。なお、ここで示している数値は白い画面を映したときの明るさではなく、カラーの明るさであることが前提となっているため注意しましょう。

寝室で寝る前に視聴する場合

寝室で就寝前に視聴する場合は、映像が明るすぎると寝付きに影響が出るおそれがあります。そのため、500~1,000ルーメン程度の輝度の低めのプロジェクターを選ぶと良いでしょう。また、プロジェクターの中には明るさを調整できる製品もあります。寝室で利用予定の場合は、明るさ調整機能を搭載した製品を選ぶのもおすすめです。

利用シーン別におすすめのプロジェクター3選

利用シーン別におすすめのプロジェクター3選

最後に、利用シーン別にエプソンのプロジェクターをご紹介します。おすすめポイントもお伝えしますので、各モデルを比較したうえで気になる製品があればチェックしてみてください。

EH-LS800シリーズ

昼間の明るい部屋で映像を視聴したい方におすすめなのがEH-LS800です。こちらは最大輝度4,000ルーメン、2,500,000:1(注2)の高コントラスト比を実現した高性能モデルで、太陽光や照明の影響を受けやすい環境でも鮮やかな映像を投写できます。超短焦点レンズを採用しており、壁から約2.5cm離して設置するだけで80インチの大画面を実現できるのも魅力です。最大150インチまでの投写が可能なため、大画面で映画鑑賞などを楽しめます。また、Android TV™や4K(注1)解像度、明るさの自動調整などにも対応しています。

EH-TW6250シリーズ

EH-TW6250は、エプソン独自の技術により4K(注1)相当の高画質を実現したホームプロジェクターです。明るさは2,800ルーメンで、日光が入らない薄暗い部屋で視聴するケースなどで活躍します。補正機能が充実しており、タテ方向は自動台形補正、ヨコ方向はレバーを使って手動で調整できるため、誰でも簡単に設置ができます。インテリアなどの関係で、投写面の正面にプロジェクターを配置できない場合でも安心です。また、HDMI®端子を搭載しており、ケーブルを使用すればパソコンやゲーム機などのさまざまな機器と手軽に接続できます。ワイヤレスで外部スピーカーに接続することができます。さらに、Android TV™機能を搭載しているため、スマホで視聴している動画配信サービスを大画面で楽しめるのも魅力です。

EF-12シリーズ

EF-12は、小型で軽量かつスクエアなデザインが特徴的な家庭用プロジェクターです。最大輝度は1,000ルーメンで、天井投写もできるため、寝室で寝る前に視聴することの多い方におすすめです。自動設置調整機能を搭載しており、ポンと置くだけで自動で映像を補正してくれるため、プロジェクターを初めて利用する方でも戸惑う心配はありません。さらに、Android TV™機能と高音質スピーカーを内蔵しているため、Wi-Fi®の接続環境さえあれば、設置後すぐに動画配信サービスを楽しむことができます。

明るい部屋で使うプロジェクターを選ぶコツと見やすくするポイント

明るい部屋で使うプロジェクターを選ぶコツと見やすくするポイント

プロジェクターを使ってホームシアター環境を構築したり、テレビ代わりに使用したりする場合、必ずしも真っ暗な部屋にできるとは限りません。外光が差し込む部屋や、場合によっては電気をつけた状態でプロジェクターを使用したいケースもあります。

プロジェクターのルーメンの決め方を理解して適切な機種を選択しよう

今回はルーメンの基本的な知識やプロジェクターのルーメン数の選び方、エプソンのおすすめ製品をご紹介しました。プロジェクターのルーメンは映像の見え方に影響するため、視聴環境に応じて適切なルーメン数の機種を選ぶことが大切です。ニーズに合わせたモデルを選択し、快適なプロジェクターライフを満喫しましょう。

(注1)4K信号を入力し、4Kエンハンスメントテクノロジーによる4K相当の高画質で表示します。
(注2)カラーモード「ダイナミック」レーザーライト出力「100%」ダイナミックコントラスト「オン」の時。
(注)上記ページの画像はイメージであり、投影画面はハメコミ合成です。
(注)本媒体上の他者商標の帰属先は、エプソンのホームページをご確認ください。


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