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熟練職人の「感性」をどこまで再現できるか。 ラベル印刷業界の匠、金光氏インタビュー

特色での印刷が基本となるラベル印刷では、職人による色づくりがその出来を左右します。国内はもとより2019年世界ラベルコンテストで最優秀賞を受賞するなど、世界的に評価の高いラベル印刷技術を持つ
株式会社丸紀印刷の代表取締役 金光 雅志氏に、最新のSurePressの特色表現の印象や、デジタルラベル印刷機の可能性、シール・ラベル印刷の今後について話をうかがいました。

株式会社 丸紀印刷
代表取締役 金光 雅志氏

色を見極めるのは「人の感覚」

調色は熟練の技を必要とすると聞きました。調色をする職人さんたちが一人前になるまでにどのくらいかかるのでしょうか。

金光氏: 今、丸紀印刷には調色ができるオペレーターが5~6人います。一人前になるまでの期間は、その人次第ですね。3カ月で習得できる人もいれば、数年かかってもできない人もいます。
アナログ機では現物合わせの場合、まずはDICカラーチャートで近い色を探して、それに近い色で刷ったものを目で確認し、微調整をかけていきます。つまり、頼るのは「人の感覚」です。微妙な色の差を見分けられるかもありますし、赤系の色の違いがよく分かる人、黄色系がよく分かる人など、人によってさまざまです。

また、色の違いがわかったとしても、欲しい色にくらべてどの色が過剰か、どの色がどの程度足りていないのか、となると難しい。普段私たちは、見本より少し鮮やかめや薄めなところから始めて、足りない色を足し、欲しい色を作っています。どの色をどれだけ足せば欲しい色になるか、色に対する感覚を理解、実践できる人とできない人がいますね。

2019年世界ラベルコンテスト:最優秀賞

これだけ簡単に特色が表現できれば楽になる

今日はエプソンの新しいソフトウェアRIP、「Epson Edge Print Label」を使って現物で色合わせをしたSurePressの印刷見本をお持ちしました。測色計との組み合わせで、3ステップ、慣れれば7~8分で、誰でも簡単に色合わせができるようになりました。

金光氏: 「よくできているな」と思います。アナログ印刷だと、7~8分でここまでの調色はベテランでも不可能です。これだけ簡単に特色が表現できればすごく楽になりますね。
きっちり色が合っているかと言われれば、プロとして気になるところはあります。でも、あくまでもプロの目ですから、この色差で収まるなら、商品としてはほぼ問題ないレベルだと思います。

デジタル機のメリットはどこにあると思いますか。

金光氏: お客様の要望に応えるという点で言えば、小ロット・短納期での印刷に力を発揮すると思います。最近では最低限の発注量で、在庫がなくなると今すぐ欲しいと言われることも多いです。そういう時にはデジタル機だと、段取りが少ないのでジョブをはさみこみやすい。品質と迅速性のバランスは、ニーズとの兼ね合いになるでしょう。あとは可変印刷ができることが大きいですね。化粧品ラベルなど、シリアルナンバーでの商品管理や、商品内容を小ロットで変更する需要は増えてきています。

Epson Edge Print Label

測色計を使い、わずか3ステップ、約8分で特色の色合わせが完了。
ターゲットとなる色見本と印刷物に生じる色の差を色ごとに補正することで、より高精度な色再現を実現します。
一度補正した色はEpson Edge Print Labelに登録され、二回目以降の印刷にも補正値が適用されるので、業務効率化にもつながります(注1)

  • (注):予め基材ごとのプロファイル設定が必要です。
  • (注1):特色名が含まれている印刷データのみ対応。
  1. STEP1

    原稿データの
    特色の名前を指定

  2. STEP2

    基準となる色を測色
    (現物/カラーチップ)

  3. STEP3

    SurePressで本紙に
    チャートを印刷し、
    再計測

  4. 印刷本紙の基材種の違いによる
    ブレを抑えた色味を再現します。

デジタル機は我々のノウハウを活かす強みになる

印刷業界の市場はメディアの多様化により縮小傾向にあると言われていますが、ラベル印刷の将来をどう考えていますか?

金光氏: 今後、シール・ラベルの需要は、伸びるとまでは言えなくとも、それほど減らないのではないかと考えています。チラシはWebなどのデータに置き代わることがあっても、商品ラベルがデータに置き代わることは考えられませんから。さらに、今まで袋に直接印刷していたものが多品種少量化により、シールに変更されるパターンも増えています。

そのような中でデジタルラベル印刷機はどのような役割を担えるでしょうか。

金光氏: 時代の変化とともに、新たな一手としてデジタル機が使われることになっていくと考えています。私たちシール印刷業は、シール原紙、印刷、表面加工、抜き加工など様々なノウハウを持っているのが強みです。デジタルが台頭してきても、マンパワーとアナログで磨いてきた技術が無駄になることはないでしょう。むしろデジタル機の持つ極小ロット、短納期や可変印刷への対応ができるという特長で、私たちの強みをさらに活かせるようになると考えています。

株式会社 丸紀印刷の皆様、ご協力ありがとうございました。

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