
印刷環境調査を基に最適な機能と台数を配置
職員の利便性向上や業務短縮に加えCO₂を削減
エプソンのスマートチャージ導入事例
- 業種
官公庁・自治体
- 目的・成果
CO₂排出量削減とペーパーレス化
- テーマ
業務効率化/コスト削減/環境対応
- 導入製品
LM-C6000×6台
- レーザープリンターに比べて低消費電力なインクジェット方式でCO₂排出量削減
- ADF両面スキャナーを備えた複合機でペーパーレス化に貢献
- エプソンの高速カラーインクジェット複合機に統合することで機器台数と機種削減。電気代と機器導入・消耗品コストを低減できる
- インクは自動的に届くので在庫・発注管理が不要
- 定額料金に保守費用も含まれているので、契約管理や経費・予算管理しやすい
- サーバーレス認証印刷オプションの導入でミスプリントの削減や職員毎の印刷枚数・内容の管理が可能なためペーパーレス化に貢献できる
省力化によるCO₂排出量削減とスキャナーを活用したペーパーレス化に
エプソンの高速カラーインクジェット複合機が大きく貢献
2022年9月にゼロカーボンシティ宣言を表明、
“2050年までに二酸化炭素排出量実質ゼロ”を目標に活動を推進中

総務課 秘書広報・地方創生推進室 室長
桑原 毅 様
- (注)記載の各所属・役職は、取材のあった2025年5月時点のものです。
安八町では、2015年に「安八町第五次総合計画」(平成27年~平成34年)、2024年に「安八町第六次総合計画」(令和6年~令和13年)を策定。これらを基に“あいのあるまちあんぱち”“笑顔と活力が循環し光輝くまち”を将来像としてまちづくりを計画し、「人の流れ・人を育てる、しごとを育てる、地域を育てる」を基本目標に、さまざまな施策を実施しています。
環境対策については「自然と共生した潤いのあるまちづくり」を目指し、次世代や将来にわたり持続可能な循環型社会、脱炭素社会の実現に向けて、2022年(令和4年)9月にゼロカーボンシティ宣言を表明しました。
「2050年までに二酸化炭素排出量実質ゼロ」目標達成に向けて、役場や学校など公共施設や街路灯のLED化をはじめ、EV車やハイブリッド車など次世代自動車の導入、住宅用太陽光発電システム設置費補助金の設置、ごみの減量化やリサイクル活動、給食の地産地消の推進など、町民・事業者・行政が連携して積極的に活動を推進しています。
省エネ機器の導入と紙の排出量削減が大きなテーマ
また、地球温暖化対策実行計画では、効率的な設備投資による省エネルギー化が推奨されており、中でも省エネ機器の導入と紙の排出量削減が大きなテーマになっています。
役場で使用する機器については省電力化を進めてCO₂排出量を削減。ペーパーレス化では、スキャナーやPDFを活用してデジタル文書での一元管理を図り、資源保護と同時に業務削減と生産性向上を図っていこうという構想があり、2025年からの今後5年間で紙の使用量を月間14万枚から12万枚まで削減することを目標にしています。
総務課では、これを実現するために、これまでにさまざまな方法を検討してきましたが、今回のエプソンのスマートチャージ対応の高速カラーインクジェット複合機の導入が、この打開策として大きく貢献してくれました。
印刷環境調査を基に最適な機能と台数を配置
さまざまな導入メリットに各種オプションを加えて
職員の利便性向上や業務短縮化が図れる
以前はモノクロが基本でカラー印刷は自由にできず、
消耗品の在庫・発注管理、部品交換や修理などの保守管理も負担だった
以前は役場内と隣接する保健センターにカラーレーザー複合機×3台、カラーレーザープリンター×4台、モノクロレーザー複合機×1台、モノクロレーザープリンター×3台、孔版印刷機×1台の計12台がありましたが、カラー印刷のコストは高いため使用に制限をかけており、書類は基本モノクロで印刷することになっていました。
どうしてもカラー印刷が必要な時のみ、各課長が持つカラーレーザー複合機のIC認証カードを借りて使用する形式で、気兼ねなく自由に印刷することはできませんでした。
また、印刷機器は、契約窓口自体は総務課ですが、部署毎の必要性に合わせてリース・購入していたため、メーカーや機種、契約時期もバラバラで、機種毎に違うトナーなど消耗品の在庫・発注管理や、部品交換や修理などの保守管理が各課の職員の負担となっていました。
トナーが無くなっても連絡がきてからの発注になるのですぐには届かず、使いたい時に使えないダウンタイムが発生することもありました。
教育委員会のアカデミックプラン導入を機に
エプソンのスマートチャージのメリットを知り提案を依頼
そんな中、2023年12月に教育委員会で、小学校3校・中学校2校・教育委員会・総合体育館・給食センター・ハートピア安八など計10施設にエプソンのスマートチャージのアカデミックプランの導入が決まり、導入の際に初めてエプソンの高速カラーインクジェット複合機に触れる機会に恵まれました。
アカデミックプランでは、導入台数全体で予め決めた制限枚数までは定額制でモノクロ・カラー印刷が自由にできて、インクはなくなる前に自動的に届くので消耗品管理も不要。契約や保守管理も一括で行えることを知り、業務が減って職員の働き方が楽になるのではと興味と期待感を持ち、行政でもこれができないかと代理店に相談をかけました。
現在の印刷機器の使用状況を把握すべく印刷環境調査を実施
最適な機能と台数の配置で、1機種に統合し設置台数も削減
2024年1月に代理店からエプソンのスマートチャージによるコスト削減、業務プロセス効率化、環境への配慮などを盛り込んだプランの提案を受けると共に、代理店の薦めで、現在の印刷機器の使用状況を把握すべく、印刷環境調査を実施しました。
それまで役場全体の機器の設置台数や性能、印刷枚数などの調査はしたことがなく、これが今回、印刷速度やフィニッシャーのオプションなど、無駄を省き、業務に最適な機能や台数を検討する上で大きく役立ちました。
また、約1ヶ月間実機を貸出してもらい試験運用、消費電力やコストの違いも比較しました。
さらに、ネットワークやセキュリティ強化などにも考慮しながら、職員の利便性向上や業務短縮化に繋がるさまざまな使い方を想定する中で、各種の要望が生まれ、それを入札時の要件にも盛り込みました。
それらの課題を解決できるオプション商品の提案なども加え、2025年1月の入札を経て、2025年3月から役場内と隣接する保健センターにLM-C6000×6台を導入して運用を開始しました。
導入に際してそれまでの印刷機器は全て撤去。10種類あった機種も1機種に統合でき、全体で12台から6台に削減できて、全て同じ機種でカラー印刷やコピー、スキャナー、ファクスなどが利用できるようになりました。


フィニッシャーユニットは本体に内蔵されているので省スペースで場所をとらない。
機器の統合と削減、省電力化とスキャナー機能
最適な追加オプションなどで、業務効率化とコスト削減、
CO₂排出量削減やペーパーレス化を促進
カラー印刷が自由にできるようになり職員からはとても好評
印刷機器の導入コストやランニングコストも低減できた
エプソンのスマートチャージ導入でコストを気にせずカラー印刷ができるようになり、職員からはとても好評です。
印刷スピードも以前の機種より速くなりました。画質はレーザー方式と比べて遜色なく、最初は全面印刷すると湿り気がある印象でしたが、最適な用紙に変えてからは全く違和感なくなりました。
起動時のウォームアップ運転も要らず、使用時の稼働音も小さく、機器の温度が急激に上昇したり室温に影響することもありません。ネットワークもLGWAN系と外部接続系の2系統で接続ができます。
レーザー方式からインクジェット方式に変わり消費電力が下がったことで、以前は機器を同時に使用しているとピーク電力の上昇でブレーカーが瞬断することもありましたが、その心配もなくなりました。
災害時でも非常用コンセントや、小型発電機やバッテリーに差して活用できると考えています。
また、以前のレーザー複合機に比べて紙詰まりや故障が少なく耐久性も高く、保守も定額料金に含まれていて迅速に対応してくれるので安心です。
機種や台数が集約されてインクなどの消耗品も統合することができ、全体として印刷機器の導入コストやランニングコストも以前より下がっています。電力使用量の低減については、今後の電力料金請求時の結果に期待しています。


カラーになってイラストなども目を惹き、見やすく分かりやすくなった。
追加したオプション機能で、さらに利便性が上がり
印刷状況管理と業務効率化や業務時間短縮に貢献
サーバーレス認証印刷オプションの「Epson Print Admin Serverless」を入れたおかげで、印刷指示をすれば、複合機のタッチパネルのキーボードでID・パスワードを入力するだけで、どの複合機からでも印刷でき、1個所が埋まっていても他の複合機から印刷できるので、渋滞がほぼなくなりました。
また、従来の複合機は印刷ミスを止めることができませんでしたが、認証して確認してからの印刷となり、その際に削除もできるため、ミスプリントが減り、複合機に印刷した用紙が溜まっていることもなくなりました。重要書類印刷の際も他の職員の目に触れず、セキュリティ面でも安心です。
さらに、職員ID毎の印刷枚数・内容が把握できるようになり、印刷状況の見える化とペーパーレス化に貢献しています。
また、スキャナーアプリケーションの「Document Capture Pro」導入で、スキャンデータのOCR読取り結果をファイル名に反映してフォルダ保存できるので便利です。他にもパンチ穴あけ機能やステープル機能などもオプションとして追加しましたが、導入から2ヶ月して職員も使い馴れてきて、業務効率化と業務時間短縮に貢献しています。


役場内の各課でさまざまな用途に活用
カラー印刷とスキャナー機能を備えていることで
AI-OCRサービスとの連携など新しいサービスにも活用
ほとんどの書類の印刷・コピー・スキャンに活用
とても見やすく分かりやすくなり、カラー大量印刷もできる
課毎に担当者を置き、導入時と職員の異動などに合わせて毎年、操作説明の講習会を開いてもらうようにしたので、複合機のさまざまな機能も知ることができ、少しずつ理解しながら使いこなせています。
業務では、行政文書や議案書、会議資料や報告書をはじめ、ほとんどの書類の印刷やコピーに活用しています。
モノクロからカラーになって、とても見やすく分かりやすくなり、色分けできて視認・判別がしやすくなりました。
国や県からの書類データはほとんどがカラーで、記入指示などもカラーが前提なので、カラー印刷だとストレスなく対応することができます。以前はモノクロ印刷だったので、重要なポイントにはマーカーを引く作業が必要でしたがそれも要らず、文書訂正の際も、赤字で修正個所が分かるのでそれだけでもありがたいです。
全ての書類がカラーで出力して確認できることで、業務効率が飛躍的に上がったのを感じます。
まちづくり推進課・農政課では、土木関連でGIS(地理情報システム)を利用する際の図面・マップ・航空写真などを多く印刷しています。保健センターでは、健康診断の案内や結果通知の印刷や、手書きの申込書などをスキャンして、DX化の一環で新しく導入したAI-OCRサービスと連携して、文字を読取りデータ入力に活用しています。また、秘書広報・地方創生推進室では、安八町合併70周年記念イベントの合唱団員募集チラシを大量に印刷する機会がありましたが、配布用のチラシ制作などでも、枚数を気にせず気兼ねなくカラー印刷できるメリットは非常に大きいと感じています。

高速でカラー両面印刷ができるので大量枚数でも短時間に印刷できる。

色分けされていて分かりやすく全体進行を把握しやすい。
安八町役場様

- 所在地
- 岐阜県安八郡安八町氷取161番地
安八町は岐阜県南西部に位置し、揖斐川・長良川に挟まれた南北に細長い町。温暖な気候で肥沃な田園が広がる県内有数の穀倉地帯で、米や露地野菜を練り込んだうどんなどが特産品。
観光では、100種類1,200本以上の梅が植栽された安八百梅園や、中須川の安八千本桜、照手姫(てるてひめ)伝説で知られる結神社などが有名。
鎌倉街道や美濃路街道などで古くから人々が行き交い、岐阜市や大垣市にも近く、伊勢湾臨海工業地帯と北陸・名古屋・近畿圏の接点という地理的条件に恵まれ、グリコ、住友化学、旭金属工業、浅野撚糸などの企業が事業所を構える工業都市でもある。
また、2018年3月の名神高速道路直結の安八スマートインターチェンジ開通でさらに交通利便性が向上、2020年12月にはインターチェンジ北側の約38haが市街化区域に編入され、工業団地として開発整備を進めながら雇用創出につながる企業誘致を進めている。
人口14,427人(2025年5月1日現在)

- 導入製品
サーバーレス認証印刷オプション Epson Print Admin Serverless OCRオプション YS1CR1
- 導入機種
エプソンのスマートチャージ対応
A3カラーラインインクジェット複合機 LM-C6000×6台(うちステープルフィニッシャー付×1台、中綴じフィニッシャー付×3台、インナーフィニッシャー付×2台)
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