南房総市役所様

低消費電力なエプソンの高速カラーインクジェット複合機に統合することで、
印刷機器の台数を減らし、
使用電力の低減によりCO₂排出量の抑制を推進

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導入機種:
エプソンのスマートチャージ対応モデル

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導入機種

LX-10050M LX-7550MF 製品画像

LX-10050M×9台
LX-7550MF×6台

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導入ご担当者に聞きました

低消費電力なエプソンの高速カラーインクジェット複合機に統合することで、
印刷機器の台数を減らし、使用電力の低減によりCO₂排出量の抑制を推進

2021年8月にゼロカーボンシティ宣言を表明
"2050年までに温室効果ガス排出量実質ゼロ"を目標に活動を推進中

南房総市役所
管財契約課 管財係
副主査
小宮 照和 様
(注)記載の各所属・役職は、取材のあった2025年3月時点のものです。

南房総市では、市民が夢と希望を持ち、安心して暮らし続けられるよう、まちづくりの長期的な方向性を示す「南房総市総合計画」(第1次:2008~2017年度)(第2次:2018~2027年度)を策定して、さまざまな施策を総合的かつ計画的に推進してきました。
環境対策については、環境保全についての基本理念や、市・事業者・市民および滞在者の責務、環境保全の方針などを定めた「南房総市環境基本条例」を2008年に施行し、その推進を目的とした「南房総市環境基本計画」を2010年に策定。2020年からはそれを引き継ぐ「第2次南房総市環境基本計画」を策定して計画を進めてきました。
この間に「南房総市地球温暖化対策実行計画」(2010~2014年)を実施するとともに、2021年8月にゼロカーボンシティ宣言を表明し、省エネルギー対策、再生可能エネルギーの普及促進などにより、"2050年までに温室効果ガス排出量実質ゼロ"の目標達成に向けて活動を推進しています。

今回の導入も使用電力量低減によるCO₂排出量の抑制が目的

市ではゼロカーボンシティの実現に向けて、市庁舎や公共施設の照明のLED化をはじめ、空調機のデマンド制御による使用電力量の抑制、公用車を更新する際には電気自動車やハイブリッド車の導入などを推進しています。
さらに、家庭における地球温暖化対策促進のために「住宅用設備等脱炭素化促進事業補助金」、市内の豊富な森林資源をエネルギーとして有効に利用するため、市内で盛んに行われている施設園芸農家を対象に「施設園芸木質バイオマス暖房機等設置費等補助金」などを交付しています。
また、市庁舎や公共施設では、その時々の必要性に応じてプリンターや複合機を課毎に別々に調達していたことから、似たような用途で複数の機器が存在し、それらの消耗品や電気代などの増大が課題となっていました。
今回のエプソンのスマートチャージでの高速カラーインクジェット複合機導入も、印刷機器を統合して台数を減らし、レーザー方式よりも低消費電力なインクジェット複合機にすることで使用電力量の低減を図り、それによりCO₂排出量の抑制を推進することを一番の目的にしています。

設置機種・設置場所・平均印刷枚数などの情報を提供
それを基にした導入プランの提案を受けて印刷機器の台数を集約し、機種を統合した

以前あった42台を28台に集約、9機種を6機種に統合
台数や消費電力量だけでなくインクなどの消耗品も統合できた

エプソンの高速カラーインクジェット複合機については、2021年1月に教育委員会で、小学校6校・中学校5校にLX-10050MF×6台、PX-S7090X×5台をアカデミックプランで導入した実績があったため、その評判は聞いていました。
教育委員会の担当者を通じて、エプソンから製品紹介を受けるとともに、2021年2月からLX-10050MFステープルフィニッシャー付製品の貸出をしていただき、管財契約課と建設課の2箇所で約1ヶ月半、テスト運用も行いました。
その後、以前のレーザー複合機のリース期間が2022年6月に終了するのに向けて、本格的にインクジェット複合機の導入検討を開始。既存の設置機種・設置場所・平均印刷枚数などの情報を代理店に提供して、それを基にした導入プランの提案を受け、インクや保守サービスも料金に含んだエプソンのスマートチャージ採用の方向で意志を固めました。
2022年4月の入札を経て、7月から市庁舎と、各地区における出張所の役割を持つ、朝夷行政センターと三芳・富山・白浜・丸山・和田の5つの地域センターに、LX-10050M×9台、LX-7550MF×6台を導入して運用を開始しました。
これにより、以前はモノクロレーザープリンター×10台、モノクロレーザー複合機×25台、カラーレーザープリンター×7台と42台あったものが、わずか28台に集約できました。また、9種類あった機種も6機種に統合でき、台数や消費電力量だけでなく、インクなどの消耗品も統合することができました。

別館1階にある農林水産課にはLX-10050Mを設置。
レーザー方式に比べて機器の立ち上がりが早く、印刷スピードも以前より速くなった。

富山地域センターにはファクス付のLX-7550MFを設置、
これ1台でセンター内のほとんどの事務業務に対応している。

インクはなくなる前に自動的に届くので、発注や経理処理の
手間もなくなり、管理者や保管スペースもいらなくなった

以前は機種も多く、その時々の必要性に応じて課毎に別々に調達をしていたため、リース契約の時期や契約先、トナーなど消耗品の発注先もバラバラで、各課毎に担当者を置いて在庫数を管理し、なくなると各課で発注をしていました。トナーや交換部品のストック管理だけでなく、その保管スペースも必要でした。
今は台数や機種も集約されて、契約も管財契約課が一括で行っています。大容量インクなのでインク交換の頻度も少なく、機器の状況を遠隔監視していて、インクは無くなる前に自動的に届くので、発注や経理処理の手間もなくなり、管理者や保管スペースもいらなくなりました。いままで使用していたレーザー方式に比べて紙詰まりや故障も少なく、耐久性も高く、保守も迅速に対応してくれるので安心して使用でき、印刷機器全体の導入コストやランニングコストも以前より下がっています。

園庭開放に伴う子育て相談についてのご案内。
カラーになってイラストや写真なども鮮明に表現できるようになった。

出産・子育て応援給付金事業のご案内。市民から欲しいと要望があった際には市のHPに掲載している情報をカラー印刷して来庁者にお渡ししている。

使ってみての感想をお伺いしました

カラーでの情報提供は一般的になってきており、それを紙でお渡しする際にはカラーが当たり前
カラー印刷の比率は上がっており、今後も増えていく

モノクロ用・カラー用とドライバー上で出力するプリンターの選択が不要になり、
全て席から一番近い1台から出力される

エプソンの高速カラーインクジェット複合機は、機器の立ち上がりやファーストプリントが早く、印刷スピードも以前の倍くらい速く感じます。
画質はレーザープリンターと比べて遜色なく、今まではカラー機が7台しかなかったため、日常業務ではほとんどカラー印刷はできませんでしたが、今は必要ならすぐにカラー印刷やコピーができるようになり、凄く便利に感じています。
また、以前は設置台数が多く、モノクロ用・カラー用とドライバー上で出力するプリンターの選択が必要でした。
急いでいると選択ミスも多く、間違ってしまうとどこに出力されたか分からなくなったり、出力したものが紛れてしまい探し回ることも多かったのですが、今はモノクロもカラーも部署毎に席から一番近い1台から出力されるよう設定してあるので、その手間や煩わしさがなくなり、印刷作業がシンプルになりました。

農林水産課の入口には食品営業許可の案内などが印刷して掲示されている。

水稲生産者に向けた環境対策の注意書き。
イラストや写真などが遠くからでも目に入り、注目を集められる。

さまざまな用途でカラー印刷やコピー、スキャンに活用
カラーになって、とても見やすく分かりやすくなった

業務では主に、行政文書や議案書、会議資料や報告書などの印刷やコピーに多く活用しています。特に農業委員会の現地確認の航空写真や農地の写真、地域計画会議の資料の計画地図などは、モノクロからカラーになって、とても見やすく分かりやすくなり、色分けされて視認・判別がしやすくなりました。
また、ペーパーレス化のため、2024年1月から電子契約システム、9月から電子決裁システムを導入し、システムで申請書や決裁書の処理を行うようになりましたが、それに添付する資料のスキャンでは、サーバーに各課毎の共有フォルダを設けて、スキャンしたPDFデータをスキャンtoフォルダ機能で保存し、各職員のPCからアクセスするようにしています。
市庁舎内には印刷機もあるため案内書やチラシを印刷して配布することは少ないですが、朝夷行政センターや5つの地域センターでは、行政区域が広く、地域毎にルールが異なるため、ゴミ出しのルールやごみ収集カレンダー、その他の案内書や区域の情報などが欲しいという要望があった際に、市のHPに掲載している情報をカラー印刷してお渡しすることはよくあります。
市のHP掲載やPDFによるダウンロード提供など、カラーでの情報提供は一般的になってきています。それをお渡しする際にカラーでの印刷は当たり前なので、導入後のカラー印刷の比率は上がっており、今後も増えていくと思います。

地区毎にゴミ出しのルールなども違うため、必要に応じて案内書をカラー印刷して各地域センターに来訪する市民の方にお渡ししている。

地区毎に違うごみ収集カレンダー。
カラー印刷でないと判別がつかず、モノクロでは印刷できなかった。

非常時や災害時の使用についてお伺いしました

エプソンの高速カラーインクジェット複合機は低消費電力で汎用性も高いので、非常時や災害時にも有効活用できる

エプソンの高速カラーインクジェット複合機なら、低消費電力なので他のノートPC類とも一緒に使用できる

電気代については計算上での試算に留まりますが、エプソンの高速カラーインクジェット複合機を導入する前と比べて使用電力量は半分以下になっていると思います。
市庁舎には、市庁舎機能が約3日間維持できるよう非常用発電機を完備しており、それ以外にもさまざまな用途に活用できるようガソリン使用の小型発電機を多数用意しています。非常時や災害時には、使用する複合機も発電機を動かしてその電力で賄うことになりますが、レーザー方式だと、消費電力が大きいので小型発電機1台分の電力を占有してしまいます。エプソンの高速カラーインクジェット複合機なら、最大消費電力が320Wなので、他のノートPC類とも一緒に使用することができ、発電機を占有することなく、他で必要としている場所に供給することができます。
災害時は使えるものを最大限に使うことが鉄則なので、そのためには備えておくことが重要です。平常時に使用しているものを緊急時にも使用できるよう省エネにすることは、その点でも大変にメリットがあると考えています。

また、市庁舎や、朝夷行政センターと5つの各地域センターは、非常時や災害時には避難所としても利用されます。
避難所運営においては避難者以外にも、自衛隊や警察、ボランティアなどさまざまな人々が支援のために現場を訪れます。
急な会議や打合せも多く発生しますが、そこでの情報伝達はすぐに渡せる紙が一番便利です。エプソンの高速カラーインクジェット複合機なら、低消費電力で印刷・コピー・スキャン・ファクスと汎用性も高いので、避難所に設置しても有効に活用できると思います。

災害時に急に必要になる書類なども、カラーでわかりやすい印刷が可能になった。

罹災証明申請書なども、現場で足りなければすぐに印刷ができる。

まとめ

ご導入ポイント

  • レーザー方式に比べて低消費電力なインクジェット方式のエプソン製品導入で、消費電力量とCO₂排出量削減を実現
  • エプソンの高速カラーインクジェット複合機に統合することで、機器台数と機種が減らせ電気代・消耗品・印刷コストを低減できた

ご利用メリット

  • インクはなくなる前に自動的に届くので、発注や経理処理、管理者や保管スペースが不要
  • ドライバーでプリンター選択の手間が不要になり、印刷作業がシンプルになった
  • 低消費電力で汎用性も高いので、非常時や災害時にも有効活用できる

南房総市役所外観 画像

お客様のご紹介

南房総市役所様

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所在地 千葉県南房総市富浦町青木28番地
ホームページ https://www.city.minamiboso.chiba.jp/新規ウィンドウが開きます

南房総市は都心から100km圏、房総半島の最南端に位置し、愛宕山・富山・伊予ヶ岳などの山々の自然や、海岸部は南房総国定公園や岩井・白浜・千倉温泉、2014年に千葉県初の森林セラピー基地に認定された大房岬自然公園などもある観光都市。産業では、温暖な気候を活かした花や房州ビワの産地として知られ、農業・酪農・漁業などが盛ん。観光物産交流施設や直売所も多く整備されており、全国モデル道の駅に選ばれた「道の駅とみうら」など日本最多8つの道の駅数を誇る。現在の市制は、2006年3月に富浦町、富山町、三芳村、白浜町、千倉町、丸山町、和田町の7町村が合併して発足。
人口33,966人(令和7年3月1日現在)
市では、地域の魅力を高めていくことが最も重要だと考え、南房総市の魅力である豊かな自然を最大限に活かし、財産として大切に守り後世に引き継いでいくために、「自然との共生」を軸とした政策展開により、「また訪れたい」「住んでみたい」「暮らし続けたい」と感じてもらえる地域づくりを目指して、市民と行政が一体となって多くの課題に向けて取り組んでいる。

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