
施設メンテナンス時などの計器モニターとして活用。作業効率が大幅に向上し、人的負担も軽減。品質向上にも寄与。
MOVERIO導入事例
- 業種
その他
- 目的・成果
業務効率化
- 導入製品
BT-45C
東京パワーテクノロジー株式会社は、東電環境エンジニアリング株式会社、東電工業株式会社、尾瀬林業株式会社の経営統合で2013年に設立された、東京電力グループの中核企業だ。その技術部 技術センターにおいて、2025年にエプソンのスマートグラス「MOVERIO」が導入。そこで、同社の大井さん、栁瀬さん、仲田さんに導入の背景や活用方法などを伺った。
- モニター情報と手元を交互に見る負担を減らしたい
- 検査の効率化と時間短縮を図りたい
- 作業ミスを減らし、品質向上につなげたい
- 視野に検査結果が映し出され、手元に集中できる
- 手元に集中できて作業がはかどり、時間短縮に
- 作業ミスが減って、品質や信頼性が向上

火力発電所に用いられるポンプを検査する様子。検査機器にモニターが装備され、検査中のデータを確認できるが、センサーを手で動かしながら行うため、モニターを見ながら作業を行うのが難しいケースが多い。また、見られる場合も、手元と交互に見る必要がある。
MOVERIO導入後は、モニターの情報を眼前に映しつつ手元が確認でき、作業効率も格段に向上した。
「作業効率が大幅に向上し、人的負担も軽減。品質向上にも寄与しています」
検査担当者の負担を減らすことと、作業の効率化を目指していました

弊社の技術部 技術センターにおいては、主に火力や原子力、風力などの発電設備の定期点検で実施される、非破壊検査を担務しています。検査は主に、浸透探傷検査、磁粉探傷検査、超音波検査、放射線検査、渦電流検査の5つを行っています。このうち、超音波検査においてMOVERIOを導入しました。
導入以前は、検査機に装備されたモニターを見ながら行っていたのですが、検査担当者の視野に入る位置にモニターを配置する必要があり、また頻繁に移動しながら検査する必要があります。そのため、従来は検査機器を小さく、軽く、薄くすることを考えていました。しかし、小型化や軽量化などを行うと、どうしても機能や性能の面で制約が出るケースもありました。また、そもそもモニター使用では、手元とモニターを交互に見る必要があったり、モニターを斜めからしか見られないケースがあったりして、検査担当者の疲労が大きくなってしまうといった現状がありました。
そこで、それらをカイゼンするためにワイヤレス化したスマートグラスの使用を検討しました。これらの採用により、機器の大きさや機能の自由度も増し、作業の効率化が図れると考えました。
実は、20年ほど前に研究レベルで当時の「ヘッドマウントディスプレイ」を試したことがありました。その経験もあって、スマートグラスの活用は容易に発想することができました。

技術部 技術センター
特別専門職(管理職)高度検査技術
大井 浩二 様

技術部 技術センター
検査品質グループマネージャー
栁瀬 敬幸 様

技術部 技術センター
検査グループ
仲田 風太 様
MOVERIOであれば十分な解像度が得られることに驚きました
機器の選定自体は、基本的に検査機器の販売会社である株式会社エビデント(ワブテック・インスペクション・テクノロジーズ・ジャパン株式会社が事業継承)のご担当者様にお任せしておりましたが、解像度が高く、ニジミやボケがないこと、両眼で視野を確実に確認できることなどが条件でした。特にモニターに映し出されるグラフの、非常に細かい部分を見て検査する必要があるため、解像度の高さは重要でした。
そうした条件で機器の選定をお願いしたところ、エプソンのMOVERIOが最適ではないかということでご提案いただきました。
実際に試してみたところ、表示品位が高く、十分な解像感が得られることに驚き、採用することにしました。
ワブテック・インスペクション・テクノロジーズ・ジャパン株式会社

ワブテック・インスペクション・テクノロジーズ・ジャパン株式会社は、非破壊試験機器、工業用内視鏡、蛍光X線分析計など、産業分野における検査・分析ソリューションを提供しています。エレクトロニクス、金属加工、航空宇宙、自動車、発電、鉄道、石油・ガス、製造、鉱業など、幅広い産業分野において、安全性および信頼性の確保に貢献しています。
- (注)2025年7月に株式会社エビデントの検査技術部門は、同社に引き継がれました。
MOVERIOの採用で20%以上の時間短縮や品質の向上が期待できます
現時点では、まだ導入後1年程度で試験導入的な面もありますが、蒸気タービンローターや発電機ローターの超音波探傷検査などが主で、蒸気・給水ライン(管)や、その溶接部の超音波探傷検査についても試験的に使用しています。MOVERIOを相当な日数活用していますが、これからの展開に期待しています。
スマートグラス使用のメリットは、作業の時間短縮と品質・信頼性向上にあります。時間短縮については、手元を見ながらデータも確認できるので従来よりも短時間で作業できます。感覚的ではありますが、MOVERIOの導入により20%以上の時間短縮が可能と感じます。品質・信頼性向上については、モニターと手元を交互に見ていると、表面の傷の見落としや検査ミスのリスクがあります。MOVERIOを使えば、手元を見続けて検査できて傷の見落としや測定ミスを防げます。
MOVERIOを使用した作業者からは、「楽に作業できる」「直感的に使えて満足度が高い」「映像がクリアで高精細なため見やすい」「モニター使用時に比べて作業効率が格段に向上した」といった声が聞かれています。
MOVERIO導入のBefore After



MOVERIOの使用感と使用時の工夫




ほかの検査機器や風力発電所などでの活用を検討しています
現時点では、主に超音波探傷検査に用いていますが、将来的には渦電流探傷検査などにも活用できるのではないかと思います。このほか、小型の超音波フェーズドアレイ探傷器を背負えるようにすれば、風力発電所における検査での使用も可能だと考えています。風力発電所は、高所に登って検査する必要があるため、これが可能になれば、作業者の負担をかなり軽くできるのではないかと思います。
作業内容上、どうしても粉塵などが発生しやすい作業場所が多く、それらの問題をクリアする必要があるケースもありますが、使用機器に外部出力端子が用意されていればMOVERIOは使用可能なので、汎用性が高く、将来的に活用範囲は広がっていくと思います。
2026年度には今回のBT-45Cに加えて、眼鏡型であるBT-40を2台追加導入することを検討しています。
東京パワーテクノロジー株式会社
技術部 技術センター(川崎)様


- 型番
BT-45C
- 価格
オープンプライス
- 用途
-
施設メンテナンス時などの計器モニター
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