2026年2月26日、エプソンの体験型ソリューションセンター「Epson XaILab(エプソンサイラボ)」にて第1回PaperLab Future Forumが開催されました。
PaperLab発売10周年の節目に実施されたこのフォーラムには、導入企業21社が参加。活用事例の共有に加え、企業間の共創による新たな価値創出など、紙の循環を軸とした多様な取り組みが語り合われました。
会場の壁面には、当日ご来場いただけなかった企業・自治体含め、たくさんの導入先からのメッセージを投影
捨てる紙を価値に変える。
PaperLab10年の歩みと次のビジョン
フォーラムは、エプソン販売の豊田誠取締役による開会の挨拶で開幕。「PaperLab Future Forumはお客様が主役のフォーラム。これを機に、長くPaperLabを使っていただきたい」と述べるとともに、PaperLab発売から10年の節目に本フォーラムを皆様と開催できたことへの喜びも示されました。
続いて、セイコーエプソンで事業部長を務める山中剛が、「つながる紙循環、広がる未来」と題して登壇。
山中は、セイコーエプソン創業地の長野県諏訪湖で、温暖化により「御神渡り」が見られない現状を挙げ、経営理念「地球を友に」が切実な危機感に根ざしていることを語りました。
セイコーエプソンの山中剛がPaperLabのこれまでと今後のビジョンを発表。
そして、PaperLabの10年間の歩みを紹介。「PaperLabがもたらす価値が当初の想定を超えて深化してきた。私たちが想像もしなかったようなPaperLabの可能性を、導入企業の皆様が現場で次々と形にしてくださった」と振り返りました。
さらに、2025年3月に発売した新モデル「Q-5000」を紹介するとともに、次の10年に向けたビジョンとして「拠点間循環」を提示。複数拠点・企業間での紙資源のやり取りを可能にする構想を示し、プレゼンテーションを締めくくりました。
PaperLabの可能性を拡げる。
導入企業5社からの事例共有
続いてのセッションでは、PaperLabを運用している5社が登壇。現場での活用事例が紹介されました。
各社に共通していたのは、PaperLabを単なるリサイクル機器としてではなく、環境貢献と障がいのある方の活躍の場創出を高い次元で両立させる共創プラットフォームとして活用している点です。
PaperLabで生み出された再生紙は、社内用紙の代替にとどまらず、独自の風合いを活かした名刺やノート、カレンダーといった事務用品から、地域の学校へ寄贈する卒業証書に至るまで、企業の想いを届ける多種多様なコミュニケーションツールへと姿を変えています。
各社の事例紹介では導入背景や運用フローなどが語られ、参加者は熱心に耳を傾けていました。
各社の発表が終わると、「どのように古紙回収率を上げたか」「アップサイクル品の質を上げる工夫は」といった質問が多数寄せられました。
こうしたアップサイクル品の展開は、社内外へのSDGs啓発や環境教育に寄与するだけでなく、企業姿勢を伝える役割を果たしています。各社で廃紙の回収から選別、製紙、再生紙を用いたノベルティ制作まで、一連の工程を担うのは障がいのある方々です。写真付きマニュアルを整備したり、あえて手作業の工程を織り交ぜたりといった各社の工夫により、多様な特性を持つ人々がそれぞれの強みを活かし、役割とやりがいを持って働ける環境が形作られていました。
導入企業同士の交流会では
PaperLab活用のアイデア交換も
5社の講演が終わると、「Epson XaILab」の見学ツアーへ。
エプソンの最新テクノロジーが凝縮された共創空間で、参加企業による各種ソリューションの体験が行われました。
映像と音響が織りなす360度湾曲型没入型シアター「Immersive Theater」。
エプソンの共創プロジェクトの事例も展示されています。
フォーラムの締めくくりは、参加企業の交流会です。会場には軽食やドリンクが用意され、和やかな雰囲気の中でスタート。
参加企業の皆様はテーブルを囲みながら、名刺交換をしたり、PaperLabの活用について情報交換をしたりと会話が弾んでいました。
会場では、PaperLab導入各社が実際に制作した多種多様なアップサイクル品も展示。名刺や名刺箱、カレンダー、手帳、ノートといった実用的なアイテムから、障がいのあるアーティストとコラボレーションしたアート作品まで、各社の創意工夫が詰まったユニークなプロダクトが並びました。
実物を手に取って質感やデザインを熱心に確かめる参加者も多く、「このノートはどうやって製本しているのか」「デザインは誰が手がけているのか」といった質問が飛び交う場面も。PaperLabの運用ノウハウだけでなく、アップサイクル品のアイデアや制作工程まで、導入企業同士ならではの情報交換が行われ、盛り上がっていました。
実際のアップサイクル品を見ていただくことで、参加者の皆様もPaperLab活用のイメージが湧いたようです。
約1時間の交流会の締めくくりには、エプソン販売の福田雄一郎副本部長が閉会の挨拶に立ちました。「PaperLabは活用次第で社会課題解決の価値が何倍にも広がります。エプソンがハブとなり、共にその価値を高め続けてまいります」と語り、盛況となった第1回PaperLab Future Forumは終了。
参加者がお帰りの際には、UV プリンターで印刷したゴルフボールやドライファイバーテクノロジーを活用したオリジナルコースターといったお土産も手渡されました。
会場のあちこちで参加企業同士が歓談し、盛り上がっていました。
「また参加したい」の声も。
PaperLabの可能性を体感できた1日に
終了後に実施したアンケートでは、多くの参加企業が「期待を大きく上回った」「上回った」と評価しました。プログラム別の満足度では、導入企業によるプレゼンテーションと各社のアップサイクル品展示への支持が特に高く、ほとんどの参加企業が次回もぜひ参加したいと回答するなど、実際の活用事例を通じてPaperLabの可能性を体感できた点が高く評価されました。
また、次回の開催を望む声も多く、「プレゼンテーション時間をもう少し長くしてほしい」「参加企業の情報をまとめた冊子があるとうれしい」といったご要望も。皆様からいただいた声を反映しながら、次回の開催を検討していく予定です。
PaperLab導入企業・自治体の皆様が実践知を共有し、新たなつながりを生み出す場として、PaperLab Future Forumはこれからも進化を続けてまいりますので、引き続きご注目ください。










