諏訪明神伝説や季節の風物詩をモチーフにした御朱印を頒布
色どり豊かな御朱印の新たな試みが参拝者に人気

禰宜（ねぎ）の北爪様にお話を伺いました。「夏詣は1年の半分を節目として7月1日以降に神社仏閣を詣でる風習ですが、2020年頃から諏訪大社でも積極的に奨励するようになり、2025年も諏訪大社上社本宮と下社秋宮で8月限定の御朱印を用意し「夏詣」の企画を行いました。夏詣御朱印は、本宮は諏訪明神伝説（蛇神）と布橋清風（布橋と風鈴）、秋宮は諏訪明神伝説（龍神）と湖畔夕涼（うちわと湖上花火）の2種類ずつ、計4種類のオリジナルデザインで、諏訪湖に蛇神と龍神の図柄は、本宮と秋宮の御朱印を並べると一つの絵になるようになっています。遊び心のある季節デザイン入りの御朱印は参拝者からもとても好評で、御朱印人気もあって例年より多くの方に参拝していただいています。」

参拝者の利便性を考慮
手軽さと美しさを両立したシールタイプの御朱印

「この御朱印は、エプソンのカラーラベルプリンターCW-C4020Mを使用し、和紙素材のシールタイプのラベル用紙に印刷して提供しています。和紙タイプを使用する事で従来の御朱印用紙である奉書紙と比べてもあまり違和感がなく、シールタイプのラベルを採用したことで、糊を使わずに手軽に貼れる点が参拝者に好評です。「便利で使いやすい」と大変喜ばれています。」

社務所内での即時印刷が可能になり参拝者対応がスムーズに

「御朱印制作については、松本市にあるデザイン会社の株式会社プラルトさんに依頼。こちらの要望を伝えてデザインを提案してもらい、協議しながらイメージを具現化していきました。
デザイン御朱印自体は、プラルトさんにエプソンのカラーラベルプリンターCW-C4020Mで印刷して納品してもらい、それに墨の筆文字で書き入れて頒布しています。また、足りなくなった場合に備えて社務所内にもCW-C4020Mを設置し、タブレットから無線接続で印刷したりもしています。
社務所内でも印刷できることで、想定より多くの頒布数があった分を至急で追加でき、途中で事前にご用意していたものが無くなってもお渡しできないという事態を防ぐことができました。」
「製品がコンパクトなので移動もしやすく、操作も簡単で必要な時にすぐ印刷できるので、参拝者をお待たせすることもなく、とても助かっています。
和紙ラベル用紙は墨文字も書きやすく、乾きも早く、デザイン御朱印の色合いを鮮やかに表現してくれていて、カラフルなデザインが御朱印の魅力を高め、参拝の楽しさを広げてくれると参拝者からも好評です。夏詣の御朱印やイベントについては集客という面で地域の商店などからも好評で、地域振興ということでも非常に良い効果につながっていると評価いただいています。」

由来や背景を意識し品格あるデザイン御朱印に

「今回の4種のデザインは諏訪大社様のご要望やご意見を伺いながら、モチーフを決め、修正を重ねながら最終デザインに発展させました。御朱印のデザインは、一つのモチーフにしても意味や由来があるので、その背景を意識しながら、手にして嬉しいデザインや品格あるデザインになるよう配慮しました。」

エプソンのラベルプリンターは高速で色調整も簡単

「エプソンのCW-C4020Mは、印刷スピードも高速なので、きれいモードで100枚印刷するのに約20分しかかからず、納品前の検品も含めて担当1人で2.5日程度で予定数の半分の印刷作業を完了できました。弊社は印刷のプロなので、さまざまな印刷機やプリンターを使用してきました。それゆえに今までの経験上、インク交換や用紙交換の際には色調が変わって調整が必要になることを今回も想定していましたが、CW-4020Mは交換前後で全く変化がなく安定した色調でした。
そのため印刷時の用紙位置の微調整だけで済み、いつも悩まされていた色調整にとられる手間が少なく作業効率が良かったです。また、湖畔夕涼（うちわと湖上花火）のデザインは、夕方の雰囲気で濃いめの色調なので、印刷で色調がくすまないかが心配でしたが、私たちがこだわっていた繊細な色合いも鮮やかに表現されていて、とても感激しました。カラーのオリジナル御朱印は特別感がありイベントなどに最適です。今後も寺社様へ協力する機会を増やし、新しい活動に取り組んでいきたいと思います。」