春日市教育委員会様
学校配当予算から支出できる月額定額制サービスなので、すぐに導入を開始できた
導入プラン:
エプソンのスマートチャージ
「アカデミックプラン」
導入機種
教育委員会に聞きました
学校配当予算から支出できる月額定額制サービスなので、すぐに導入を開始できた
既存の印刷機は紙詰まりや故障が多く、消耗品費や修繕費が嵩み、カラー印刷もほとんど利用できない状況だった
春日市教育委員会
教育長
扇 弘行 様
(注)記載の各所属・役職は、取材のあった2023年11月時点のものです。(以下同)
春日市教育委員会
教育部 学校教育課 課長
今福 保幸 様
春日市では、当時の市教委の人数が少なく多忙で各校毎の要望への対応が難しかった事などもあり、スピーディーで柔軟な対応と各校の自主性向上を目的に、2002年4月から各学校長へ執行権を委譲する学校配当予算を開始しました。
印刷機器、ソフトや契約サービスなども、基本環境を整えた後は各校判断に応じて適宜導入を進めていくのが基本方針で、一部の学校が自主的に試験運用を進めた後に、その成功事例を各校へも展開できるよう市教委で支援しています。
印刷機器と消耗品については、市教委で各校毎に孔版印刷機2~3台、モノクロレーザー複合機1台、カラーレーザープリンター1台を基本にリース契約、マスターやトナーなどの消耗品費は各校予算から支出する方式で運用しています。
しかし、既存の印刷機は導入から長年を経過して、紙詰まりや故障などが増えて余分な消耗品費や修繕費が嵩むようになりました。また、カラーレーザープリンターはコストが高く利用しにくかったため、代わりに各校でカラー印刷の定額サービスを契約して利用していましたが、プリンターの印刷速度が遅いため大量印刷には使えず、特別な場合を除いてカラー印刷はほとんど利用できない状況でした。
市教委では、これを改善できないかと考え、ネットで検索したり代理店に相談した中で、エプソンのアカデミックプランに出会いました。市教委で新たな予算を確保するには、少なくとも準備期間が2年は必要なため、既に配当された各校予算の中から支出できる月額定額制サービスであること、カラー・モノクロ印刷が同額なことなどに魅力を感じ、2021年1月に入札を行い導入を決定しました。市内全小中学校では2021年4月から、文部科学省のGIGAスクール構想を受けて、校内無線LAN環境の整備と児童・生徒一人一台の端末配備を完了し、Chromebook™を使った授業を開始しましたが、それと同時にLX-10050MFを13校に導入して運用を開始しました。
最初は各校の予算委員会(校長、教頭、主幹教諭、事務職員などが参加)で検討をしました。小規模校で月額使用料のコストに対して印刷枚数が見込めない、カラー複合機の必要性を感じないなどの理由で見送った5校以外で、必要と手を挙げた13校だけに導入しました。導入校では、「印刷スピードが速い」「今まで印刷会社に外注していた封筒や学校要覧が校内で印刷できる」「カラーで視覚に訴える教材作成ができる」など、とても評判が良く、コロナ禍後の教育活動でLX-10050MFの活用頻度が向上したことなどから、2024年4月からは残りの5校へも追加導入を決めました。
また、2021年9月から春日東中学校で試験的に始めたデジタル採点システムを2022年7月から中学校全校へ導入、システムと非常に相性の良い高速インクジェットカラー複合機との両輪で業務効率化を進めていくことに決めました。
モノクロ・カラーが同額で定額制のためカラー印刷の活用がさまざまに向上
封筒印刷が便利で画期的、学校要覧の冊子印刷も便利、外注印刷費が節約でき教材費へ予算転用できる
春日市教育委員会
教育部 学校教育課 課長補佐
岡﨑 麻理子 様
初めてLX-10050MFで印刷した時には、その印刷スピードやカラーの印字品質に驚きました。なにより、カラー・モノクロ印刷が同額で、定額制で気兼ねなくカラー印刷ができることは最大のメリットです。
各校からは、「封筒印刷が便利で画期的、外注印刷費が節約できる」「学校要覧の冊子印刷が便利」「運動会プログラムが完全カラー化できた」「児童・生徒に配布する授業教材もカラー化で分かり易いものが作れる」「学校だよりがカラーになって写真掲載が増え、見易く親しみ易くなった」「給食だよりがカラーになって、興味を引くようになった」など、その効果や使い勝手が大好評で、その結果、カラー印刷の比率は81%まで達するようになりました。
各校では児童・生徒数や印刷枚数を考慮し、2つのパターンからアカデミックプランの印刷枚数設定を選び、枚数管理は各校毎に行い、超過分は各校予算から捻出するようにしています。
導入前は、以前の定額サービスと比べると高価であることが懸念点でしたが、金額に見合う、それ以上に活用することができるので、懸念は完全に払拭されました。
機能が多く高性能、特にデジタル採点システムの導入は、アカデミックプランの導入がなければ成立しなかった
LX-10050MFは、高速印刷以外にもコピーやスキャン、FAX、冊子印刷など、機能が多く高性能です。
特に中学校ではデジタル採点システムを全校に導入しましたが、これを運用するためには、高速でのカラースキャン、採点後の答案用紙の高速カラー印刷機能が必須条件で、アカデミックプランの導入がなければ成立しませんでした。
今後は、小規模校においては、孔版印刷機の契約を終了し、インクジェット複合機に切り替えていくつもりです。
また、無線化済みの学習系ネットワークを活用して校務系ネットワークを無線化、各校設置のファイルサーバーもクラウドへ切り替え、学校間のデータ共有を図る予定です。併せて総費用を抑えながらセキュリティ対策も進め、さらに教職員用PCをタッチパネル式Windows® 端末にすることで管理・調達の負担を軽減、持ち運びを容易にし、授業と校務を1台で行えるようにして、ペーパーレス化を促進していく予定です。
また、筑紫地区5市がモデル地区となり、ふくおか電子自治体共同運営協議会の協力を得て、令和6年から統合型校務支援システムの導入を予定しており、5市を異動する教職員は、異動先でも同じシステムで校務が行えるようになります。このように、市教委では、教職員達が自分達の発想で新しいことにチャレンジしていく体制をできる限りサポートしていきたいと思っています。
職員室内にLX-10050MFを1台設置(春日南中学校)
手軽にカラー印刷ができるようになり、学年通信や学級通信も写真が多く掲載されるようになった(春日南中学校)
学年通信では年間イベントなどの写真も多く掲載され、生徒の様子や表情が良く判り、保護者からも大変好評(春日南中学校)
保護者への案内や全国学力学習状況調査総括評価書なども、カラーになり、グラフや図解などが分かり易くなった(春日南中学校)
導入校に伺いました
教職員の業務負担を格段に軽減できる“働き方改革の救世主”
とにかく「速い」「綺麗」「便利」の一言に尽きるデジタル採点システムとの両輪で大幅な業務効率化を実現
春日市立春日南中学校
校長
山﨑 明彦 様
春日市立春日南中学校
主幹教諭(数学担任)
小橋 健太朗 様
本校の教育目標は「総合的な人間力を培い、地域の担い手となる生徒の育成」です。特に学校、家庭、地域が協働して共育を推進するコミュニティ・スクールの推進を重点目標に、多くの教育活動において、三者が関わりを深めながら生徒の育成に努めており、本年度は「地域貢献から地域参画への転換」をテーマに、総合的な学習の時間に「なんちゅう未来学」を位置付け、2年生では子ども達の発想を自治会へ提言したり、3年生では市議会議員20名を学校に呼んで提言と対話を行うなど、生徒自らが地域づくりについて考え行動する学習活動を実践しています。
こういった面では画期的な活動を推進する本校ですが、ICT導入については他校よりやや遅れていました。
私自身は2022年4月に春日東中から春日南中に転任したのですが、着任当時はまだLX-10050MFが導入されていませんでした。同年7月からは前任校で試験運用していたデジタル採点システムの市内全校導入も決まりましたが、高速カラースキャンや高速カラー印刷ができないと旧態依然の採点方法を続けるしかないため、すぐにLX-10050MFの導入を市教委に申し入れ、遅れて本校にも導入されることになりました。授業教材などは、PCから直接印刷ができ、カラー化で作成も短時間で行えるようになり、教職員の業務負担を格段に軽減できる、まさに“働き方改革の救世主”です。また、生徒にも内容の可視化による理解度向上などが見込めるので、導入方針を打ち出した時には教職員達から拍手が上がった程です。
インクジェット方式は、印刷が遅い、滲むなどのネガティブなイメージもあり、導入前の評価は低かったのですが、使ってみると、とにかく「速い」「綺麗」「便利」の一言に尽き、教材プリント、テスト、学校・学級通信、保護者へのお願い、教室や校内掲示物、運動会・社会科見学・スケッチ大会などイベントのしおり、全国学力学習状況調査総括評価書の冊子など、さまざまに活用されるようになり、PTAや地域自治会でも秋祭りの告知の際に活用するなど、誰もが高い評価をしています。印刷業務に関わる時間的なストレスもLX-10050MF導入により全くなくなりました。
また、デジタル採点システムでは、スキャンやコピー、採点後の印刷などに使用していますが、スキャンや印刷スピードも速く快適です。夏休みに行った導入前の研修会では、最初は多くの教師が戸惑いを見せていましたが、慣れてくると95%を超える教師が多くのテストで活用しており、採点業務における大幅な業務効率化が実現できました。
カラー印刷やスキャナーが特別なものではなく、気軽に、安心して使える感覚を全教職員が持つことができる
数学では、図形の学習などにカラー印刷を多く活用しています。社会科では、カラーになった事で写真や図が認識し易くなり、生徒達の理解度も向上しました。美術では、印刷で立体化して視点を変えてみたり、定期考査ではカラー作品などの写真も出題に使えるようになりました。また、授業プリントの解答や欠席者用のプリントなどをデータとしてGoogle Classroom™にアップする際にはスキャン機能を良く使用しています。
カラー印刷やスキャナーが特別なものではなく、気軽に、安心して使える感覚を全教職員が持つことができるようになりました。また、印刷機の順番を待たなくても良いので、印刷が多く多忙な時期でも業務時間が短縮化されました。
また、デジタル採点システムには、答案をスキャンし採点後にカラー印刷という流れがあり、スキャンスピードと鮮明さ、カラーの印刷スピードなどが重要で、高速インクジェットカラー複合機は必須です。モノクロ印刷では赤字や赤丸が判別できず、以前の定額サービスのカラープリンターでは印刷が遅くて使いものになりませんでした。
全校生徒のデジタル採点を最大9教科で行うのにアカデミックプランは非常に有効で、数学では業務時間が1/3程度、他教科でも約1/2程度に短縮化されました。
さらに、正答率が低い問題や間違えた問題は色が変わって印刷されるので生徒にとっても見易いものになります。また、デジタル採点システムなら採点のぶれが少ないため、何人かでの作業分担なども可能になりました。
設問毎の正答率などの採点情報は一括管理できるようにしており、今後はそこから得たデータの集計や分析なども行い、個別最適化した学習などに活かしていきたいと考えています。
カラー印刷が自由に使えるアカデミックプランの導入によって、初めてデジタル採点システムが有効活用できるようになった
デジタル採点システム使用時には、答案用紙のスキャン、採点済テストや集計・分析表などのカラー印刷にLX-10050MFを活用
アカデミックプランになってからメンテナンス対応に要する時間が減った
既設の印刷機に比べて、メンテナンスや故障修理、消耗品管理の手間が大幅に軽減
春日市立春日南中学校
事務職員 主幹 高村 敬一 様
私は他市から異動し、本年度から春日南中に勤務しています。
アカデミックプランを導入していなかった以前の市でも、カラーレーザープリンターを使用していましたが、コストを考えてリサイクルトナーを使用していたためか、紙詰まりや故障がとても多く、酷い時には1週間に1度メンテナンスを呼ぶほどで、使用できないダウンタイムも多い状況でした。
また、モノクロ印刷を行う孔版印刷機も、印刷単価自体は安いのですが老朽化が進み、同じように紙詰まりや故障に対して、刷り直しや修繕費などに、コストが多く掛るようになっていました。
この学校に来てLX-10050MFになってからは、大きな不具合は一度も発生しておらず、メンテナンス対応に要する時間が減りました。また、以前は消耗品の在庫を一定数確保しておく必要がありましたが、アカデミックプランでは、インクは無くなる前に自動で発注されて届くため、消耗品の発注・管理業務もなくなり、業務が大幅に軽減されました。
LX-10050MFは印刷スピードも非常に速く、画質もとても綺麗で、何よりモノクロとカラー印刷が同額なので、コストを気にせずカラー印刷ができます。カラーになって資料などの内容もとても分かり易くなり、校内では多くの印刷物に活用されています。私の担当する学校事務業務では、教職員に対してのお願いの印刷物などに多く活用していますが、プリントにカラーのマーカーを使って注意喚起することができ、それをカラーでスキャンしたりコピーができるので大変重宝しています。また、県や市から紙でしかこない印刷物のPDF保管などには、スキャナーもよく使用しています。
印刷枚数管理については、市教委から月に1回利用実績レポートが届くので、それを活用して管理しています。利用実績レポートは、表やグラフを使ってひと目で判り易くなっているので、年間や月毎の比較検討も容易です。
数学のテストでは、図形問題などがカラー化されて、ひと目で見易く分かり易くなった
美術のテストでは、著名作家の作品の写真や、カラーやイラストを使った出題などもできるようになった
スケッチ大会のしおりなど、学校イベントの案内冊子も、気軽にカラー印刷できるようになり、生徒達も楽しみにしている
まとめ
導入効果
- 高速カラー印刷ができ、封筒や冊子印刷も可能。外注印刷費の節約にも貢献できる。
- モノクロ・カラーが同一料金のため、単価を気にせず気軽に安心して印刷ができ、カラー印刷の活用が向上。
- デジタル採点システムとアカデミックプランの併用で大幅な業務効率化を実現。
- 既設機と比べてメンテナンスや故障修理、消耗品管理の手間が大幅に軽減。
お客様のご紹介
春日市教育委員会様
所在地 | 福岡県春日市原町3-1-5 |
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規模 | 小学校12校・315学級7,219人、中学校6校・137学級3,735人 (2023年5月現在/特別支援学級含む) |
教員数 | 小学校465人、中学校258人(2023年5月現在) |
春日市は福岡市の南側に隣接し、交通利便性の高い住宅都市であると共に、須玖岡本遺跡など弥生時代の遺跡も数多く、地名の由来となった春日神社などもある歴史・文化の薫る街。令和4年4月に市制50周年を迎え、人口は約11万2千人に増大し、人口密度は九州一の都市となっている。
まちづくりにおいては、「みんなで春をつくろう」をブランドイメージに、市民と行政による「協働のまちづくり」を推進。教育施策では、春日市教育振興基本計画の基、「共育の推進、学校教育の充実、多様な学びの支援、文化財の保存・活用」の4項目を柱として位置付け、単年度の取組みでは「令和5年度エデュケーションかすが」を掲げてさまざまな活動を実施している。
また、「子どもの成長のためには、学校だけでは限界があり、地域や家庭の力も必要」という考え方から、学校・家庭・地域が一体となって子どもたちを育てるコミュニティ・スクールの取組みに力を入れて、三者で子どもの豊かな人間性と生きる力を育んでいる。その他にも、子どもたちの学びと育ちを保障するセーフティネットづくりをはじめ、教育長が各学校を訪問して行う教育長出前トークなども行われている。
お客様のご紹介
市立春日南中学校様
所在地 | 春日市大土居3-11-1 |
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児童数 | 23学級761人 (2023年5月現在、特別支援学級含む) |
教職員数 | 47人(2023年5月現在) |
設置場所 | 2F職員室にLX-10050MF×1台 |
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