直方市教育委員会様

複合機だけで全ての印刷が行え、孔版印刷機の手間や作業負担から解放

直方市教育委員会様

導入プラン:
エプソンのスマートチャージ
「アカデミックプラン」

直方市教育委員会様

導入機種

LX-10050MF PX-M7090FX/PX-S7090X

授業教材、ワークシート、テスト、学校・学年だより、校内掲示物、行事のしおり、会議・研修資料の印刷教材・テスト・作品のスキャン・PDF化、FAXなどの用途に

■導入機種:LX-10050MF×10台、PX-M7090FX/PX-S7090X×22台

■設置場所:各校規模に合わせ機種を選択して2~3台ずつ設置

詳細はこちら

導入ご担当者に聞きました

複合機だけで全ての印刷が行え、孔版印刷機の手間や作業負担から解放

印刷環境調査で市内各校の印刷状況の実態が判明
説明会で印刷の効率化と業務負担軽減について納得できた

直方市教育委員会 教育総務課 学校管理係 係長 今津 英貴 様

直方市教育委員会 教育総務課 学校管理係 係長
今津 英貴 様
(注)各所属・役職は、取材のあった2023年5月時点のものです。(以下同)

直方市教育委員会 教育総務課 学校管理係 丸本 和典 様

直方市教育委員会 教育総務課 学校管理係
丸本 和典 様

直方市では、文部科学省のGIGAスクール構想を受け、市内全小中学校で校内無線LAN環境の整備と児童・生徒一人一台の端末配備を完了し、2021年4月からWindows®搭載タブレットPCを使った授業を開始しています。
また、それに先行して2020年から、印刷機器の刷新に向けた印刷環境調査や検討協議を開始しました。エプソンのスマートチャージ「アカデミックプラン」に関しては、2020年には直方西小学校と直方第二中学校、2021年には直方南小学校と直方第一中学校でデモ機による試験運用を行いました。2022年春には教頭会・事務職員会で複数社による製品プレゼンによる説明会やアンケート調査なども行い、現場と調整を続けながら、入札を経て、2022年9月から市内全小中学校にLX-10050MF、PX-M7090FX、PX-S7090Xの導入を行い運用を開始しました。

導入前は、各校にカラーレーザー複合機1台、モノクロ孔版印刷機1~2台を基本に配置し、必要に応じてその他に、各校の学校予算でモノクロレーザープリンターやカラーインクジェットプリンターを追加購入して使用していました。
孔版印刷機では、職員室から印刷室に移動してマスターを制作する必要があり、紙詰まりの対応や用紙供給など印刷機に張り付いての作業が必要で、さらに冊子作成の際には印刷後の仕分けや丁合作業も発生し、印刷時の手間が先生方の大きな負担になっていました。また近年、少子化による児童・生徒数の減少から、小規模校における孔版印刷機の使用枚数・使用頻度の低下による高コストが問題になってきており、印刷業務の効率化が課題となっていました。

アカデミックプラン導入前の印刷環境調査では、各校に市教委が把握していない印刷機器が多くあることや、複合機のカラー単価が高いため追加購入したカラーインクジェットプリンタ一でカラー印刷をしていること、100人程度の小規模校では孔版印刷機の使用頻度が低く、複合機やモノクロプリンタ一でも代用が可能なことなどが判明しました。
また、これらを受けて実施したデモ機による試験運用や説明会では、「モノクロ・カラーが同一料金で利用できカラー印刷の制約がなくなる」「インクジェットでも印刷スピードは思っていたより速く滲みもない」「動画による孔版印刷機と複合機の作業量の違いの説明が分かり易かった、これで孔版印刷機利用時の手間や作業負担から解放される」「教職員が本来の業務に向き合える環境づくりが実現できる」など高評価な意見が多く、さらに、孔版印刷機とカラーレーザー複合機の組合わせとアカデミックプラン導入のどちらが良いかというアンケートでは、大多数の出席者がアカデミックプラン導入を選び、その結果が採用への決め手となりました。導入後は、孔版印刷機とカラーレーザー複合機は撤去しましたが、SDGs未来都市である直方市にとって、無駄の無い効率的な印刷機器の配置は環境面からも評価しています。

アカデミックプランで、モノクロ・カラーが同一料金になり、カラー印刷の活用が向上

カラー印刷の印刷枚数の制限がなくなり、枚数・目的の報告など煩わしい制約がなくなった

アカデミックプラン導入前は、孔版印刷機とカラーレーザー複合機は、市内全校と市庁舎で使用する機器も含めて消耗品代(モノクロ・カラー毎に規定枚数まで定額・超過分を単価計算・マスター代は別途)・保守費込みの料金設定になっていました。そのため、インクなどの発注は各校で行い学校へ納品、月毎に業者から市教委にその数量報告と共に請求が来る方式になっていました。この消耗品・保守費込みでのリース契約の実績があったため、アカデミックプランの導入も、月額から年額換算に変わるだけで、大枠の費用科目を変えずに無理なく導入することができました。
教育委員会のほうでは、年度末の超過枚数精算を除いて毎月定額払いとなったことから、支払処理の際に要していた印刷機器毎・学校毎のカラー・モノクロ別印刷枚数確認、そして小中学校の負担金額調整などの毎月の業務が大幅に短縮され、経理処理が楽になりました。

また、学校側では、以前のカラーレーザー複合機はカラー印刷の単価が高かったため、各校では教頭が先生方への指導、事務職員が費用面の管理を担当し、枚数・目的によって厳しく印刷枚数の制限をかけていました。
アカデミックプラン導入後はモノクロ・カラーが同一料金で利用できるため、カラー印刷枚数の制限はなくなり、報告などの必要もなくなりました。以前は、孔版印刷機、複合機と印刷枚数や力ラ一の度合いによって使い分ける煩わしさもありましたが、今は高速インクジェット複合機に集約できてとても楽になりました。
授業教材やテスト、宿題プリント、学校・学年だより、校内掲示物、行事イベントのしおりなど、印刷物のカラー化が急速に進み、導入前のカラー印刷比率は約3%でしたが導入後3か月で約20%までアップしています。

アカデミックプランの導入により、気兼ねなくカラー印刷が可能になりコスト以上の満足感

予算処理上、年度内に従量制から定額制に急には変えられないため、各校への報告については、小・中学校で分け、定額予算分を毎月の使用枚数で割り、その換算費用を各校にお知らせしています。
つい最近に行った印刷費のコスト分析結果では、アカデミックプラン導入前の4~8月合計と導入後の9~12月合計の比較では、小学校で減少、中学校で増加していましたが、全体として当初予想していた予算内に収まっていました。
コストを気にせずに気兼ねなくカラー印刷できるようになったことや、印刷が高速インクジェット複合機に集約できて楽になったことを考えると、コスト以上の満足感があります。
また、エプソンには導入1か月後位に、各校でフォローアップの複合機の活用研修会を行なってもらいました。
今までにこういった機会はあまりなかったので、現場により良く使ってもらうには大変ありがたく、長尺印刷の仕方などの説明はとても参考になっています。

直方第一中学校での活用例

職員室内にメイン機のLX-10050MFを1台設置

職員室内にメイン機のLX-10050MFを1台設置

サブ機としてPX-S7090Xを設置

サブ機としてPX-S7090Xを設置

授業教材やテスト、学校・学年だより、修学旅行のしおりなど、さまざまなものをカラーで印刷している

授業教材やテスト、学校・学年だより、修学旅行のしおりなど、さまざまなものをカラーで印刷している

カラー印刷が手軽にできるようになって、学校行事の記録写真など 校内掲示物も積極的にカラーで印刷している

カラー印刷が手軽にできるようになって、学校行事の記録写真など校内掲示物も積極的にカラーで印刷している

ご利用者の感想を聞いてみました

ネットワークでPCから直接高速で印刷、印刷業務時間が減少しストレスも軽減

それまで持っていたネガティブなイメージが一新、インクジェットプリンターがこんなに速いとは思わなかった

直方市立直方第一中学校 校長 大塚 泰信 様

直方市立直方第一中学校 校長
大塚 泰信 様

直方市立直方第一中学校 主幹教諭(数学担当) 池田 歌織 様

直方市立直方第一中学校 主幹教諭(数学担当)
池田 歌織 様

学校予算に占める印刷費の割合は非常に高く、コストを下げる努力は続けていたのですが、印刷品質は落としたくはなく、業務の負担やストレスも減らしたく、その点が大きなジレンマでした。
以前あったカラーレーザー複合機は、カラー印刷の単価が高く、印刷やスキャン速度にも課題があり、読み取り・印刷共に時間がかかっていました。一方、孔版印刷機は、印刷速度は速いもののモノクロ印刷しかできず、マスター代も高く、モノクロで見易い画像にするために調整が必要だったり、季節や天候によっては、インクの渇きが悪く、滲み・貼り付き・重送などのエラーが頻発したりしていました。また、学校で追加購入したカラーインクジェットプリンターは、目詰まりや色落ちし易く、印刷にも時間がかかり、クラス単位の印刷にはなかなか使用できませんでした。

アカデミックプランが導入されて、初めてLX-10050MFを見た際には、その印刷スピードに驚きました。正直、インクジェットプリンターがこんなに速いとは思っていませんでした。これまでインクジェットプリンターには、遅い・ノズルが詰まる・水に弱く色落ちする・紙がうねるなどのネガティブな印象があり、レーザープリンターより導入コストは安いものの、家庭用で業務には適さないイメージがありましたが、この製品で全てのイメージが払拭できました。

校内では、教材やテストのカラー印刷などで活用しています。ネットワークで先生のPCから直接高速で印刷できるので、授業の直前に準備をしても十分に間に合います。学校だよりや学年だよりなどもカラーでコストを気にせず印刷ができ、全校生徒や地域への配布など400枚以上の印刷でもストレスなく行えます。特に両面印刷が便利で、PTA総会などの冊子の印刷なども容易です。以前は印刷後の仕分けや丁合を職員などに手伝ってもらい、大人数で作業することもありましたがそれも少なくなり、前任校では、その作業のために購入した丁合機も今は使うことが少なくなったと聞いています。印刷での制約がなくなり、印刷の待ち時間も減少しました。先生方の印刷業務時間が減少したことにより、印刷に関わるストレスも軽減しています。
今後はデジタル化が進むので、紙媒体の活用については先行きの見極めが必要です。時代はPBTからCBTへ移行しようとしており、学校においてもペーパレス化が進むと思います。しかし、まだまだ紙の印刷物は必要で、アカデミックプランはそれに効率的に応えてくれています。

カラーだと写真や図、記入欄などが見易く分かり易い
教材制作や生徒作品のデータ化に高速両面スキャナーが便利

印刷物がカラーになってとてもありがたいです。学習プリントなどをカラーで印刷すると、写真や図、記入欄などが色別で見易く分かり易くでき、生徒達の興味・関心度が高まり反応もとても良いです。
学校だよりなども、カラー写真が使えるようになって保護者の方にも大変喜ばれています。

生徒達は文章問題は苦手なので、カラー挿絵などを入れることも多く、写真や図をカラーで示したり、強調したい語句の色を変えたりできるのは、生徒達にとってもとても分かり易いと思います。数学では立体図形やグラフ、社会科や理科、美術や技術家庭科などでは図や写真が、カラー印刷にすることで理解し易く提示ができています。また、掲示物のタイトルをカラー印刷で制作したり、修学旅行のしおりなどの制作には冊子印刷機能がとても便利です。
印刷スピードが速く、PCで作成したものをそのまますぐに印刷できるので、以前より印刷時間がかなり短縮され、印刷業務時間も1/3程度になっています。

また、スキャナーをよく利用しています。PCで作成した教材やテストに、教科書や資料の図やグラフを載せたい時に、スキャナーで取込んで貼り付けています。また、生徒の作品やレポート、感想文などを残したい時には、提出されたものにコメントなどを記載した上でスキャンしてPDFで保存、原本は生徒に返却しています。以前の複合機だと読取り時に詰まり易く、枚数を小分けにして対応したりしていましたが、今は150枚セット可能な高速両面スキャナー(注)なのでスムーズでとても助かっています。

学校・学年だより、進路通信など、グラフや写真がカラーで入れられるので、興味・関心をひき、読んでもらい易くなった

学校・学年だより、進路通信など、グラフや写真がカラーで入れられるので、興味・関心をひき、読んでもらい易くなった

数学の小テストのプリントでは、表やグラフ、立体図形などがカラーで見易くなり、分かり易いと生徒からも好評

数学の小テストのプリントでは、表やグラフ、立体図形などがカラーで見易くなり、分かり易いと生徒からも好評

(注)オートドキュメントフィーダー(ADF)の原稿収容可能枚数は64g/m²普通紙使用時に150枚となります。

印刷枚数による印刷機の使い分けや印刷単価を気にせずに済むようになった

インクは無くなる前に自動的に届くので、インクやマスターの在庫・発注管理の手間から解放された

直方市共同学校事務室 室長 財前 勝彦 様

直方市共同学校事務室 室長
財前 勝彦 様

私は昨年度までは、直方市第一中学校の事務職員として勤務していました。
アカデミックプラン導入前は、カラー印刷の単価が倍以上違っており、少しでもコストを浮かそうと印刷濃度を薄くしてみたり、カラー印刷の使用にも制限をかけていました。コピーは10枚以下、プリントは100枚以下、100枚以上はモノクロの孔版印刷機を使用するなど枚数により印刷機の使い分けが決められており、さらにカラー印刷に際しては、使用簿に目的・枚数を記入して教頭に報告して許可をもらい、学習以外の目的では枚数分の料金徴収まで行い、事務職員は使用簿の記載枚数と市教委からくる使用枚数実績を毎月検証していました。また、インクやマスターは無くなる前に業者に発注をかけていましたが、急に切れて隣の小学校に借りに行ったことなどもあり、在庫管理には常に気を使っていました。
今は、インクは無くなる前にエプソンから自動的に届くので、うっかり切れてしまうこともなくなり、在庫確認や注文業務も無くなって事務職員の業務負担も軽減できました。

導入したLX-10050MFは印刷スピードも非常に速く、画質もとても綺麗で、何よりカラー印刷が同一コストで自由にできることに感激しています。カラー印刷できる事は、理科・社会・美術・音楽・技術家庭科などにおいては特に見易さという点で雲泥の差があります。それ以外の教科でも、カラーを使うことによって、重要点を強調させたり、分かり易くすることができています。事務職員としては、アカデミックプラン導入で、節約するようにと言うストレスがなくなったのと、インクやマスターの発注の手間やカラー印刷使用簿の管理から解放されたのが最大のメリットです。

直方市では2022年度から直方市共同学校事務室を設置して市内各校の事務を統括し、月1回の話し合いを行いながら、給与計算、旅費精算、備品購入費や燃料費の調整などの共同処理や、所属職員の業務に関する相談や研修などを行っています。
こちらの業務では、備品のカタログ資料や教職員の通勤地図、重要箇所をマーキングした書類など、カラー印刷が必要な際に多く活用しています。また、作成書類をPDF化して送信する場合にスキャナーも良く使用しています。

オリジナルキャラクターのイラスト入りの教室の表示プレート

カラー印刷で、オリジナルキャラクターのイラスト入りの教室の表示プレートや校内案内図などを制作

カラー印刷で、オリジナルキャラクターのイラスト入りの教室の表示プレートや校内案内図などを制作

生徒がタブレットPCを使ってポスターのビジュアルなどを制作したものをカラー印刷して校内に提出

生徒がタブレットPCを使ってポスターのビジュアルなどを制作したものをカラー印刷して校内に提出

まとめ

導入効果

  • 高速インクジェット複合機で全ての印刷が行え、孔版印刷機の手間や作業負担から解放
  • モノクロ・カラーが同一料金のため、単価を気にせずカラー印刷ができカラー印刷の活用が向上
  • ネットワークでPCから直接高速で印刷印刷業務時間が減少しストレスも軽減
  • インクは無くなる前に自動的に届くので、インクやマスターの在庫・発注管理の手間が不要に

直方市教育委員会様

お客様のご紹介

直方市教育委員会様

直方市教育委員会様

所在地 福岡県直方市殿町7-1
規模 小学校11校・154学級2,990人、中学校4校・53学級1,517人(2023年5月1日現在/特別支援学級含む)
教員数 小学校213人、中学校106人(2023年5月1日現在)

直方市は福岡県北部、筑豊平野のほぼ中央に位置し、東側には福智山など標高600m級の緑豊かな山々を臨み、桜並木や菜の花、「のおがたチューリップフェア」などで有名な遠賀川とJR筑豊本線(福北ゆたか線)に挟まれた地域を中心に、東部・西部は住宅街、南部は工業地帯、北部には農村地帯が形成されている。
飯塚市、田川市と並んで筑豊三都に挙げられ、明治時代から昭和30年代までは筑豊炭田の集積地として石炭産業で栄え、閉山後は工業団地が造成されて製造業の進出が進み、現在は鉄工業や機械工業等を主力とした産業へ転換を遂げている。また、北九州にも近く、市民の約15%が北九州市へ通勤・通学している。現在の人口は55,516人。(令和5年3月31日現在)
教育では、「直方の子どもは直方で育てる」ことを目指し、「令和5年度教育施策要綱」では「未来を拓く~新しい時代をたくましく生き抜く人づくり」をキーワードに5つの基本方針を掲げ、市の未来を担う子ども達が「確かな学力」「健やかな体」「豊かな心」を身に付けられるよう、学校・家庭・地域が連携しながら、多様化する教育課題の解決に向けて全力で取り組んでいる。

市立直方第一中学校様

導入校

市立直方第一中学校様

市立直方第一中学校様

所在地 直方市下境1892-1
児童数 9学級232人(2023年5月1日現在、特別支援学級含む)
教職員数 23人(2023年5月1日現在)
設置場所 2F職員室にLX-10050MF×1台、PX-S7090X×1台設置

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