ファッション業界の課題を解決!
アパレル3Dソリューション×無在庫ビジネス構想

  • 省資源・資源循環
  • 廃棄物削減
  • 水資源保全
  • 共創
ファッション業界の課題を解決!アパレル3Dソリューション×無在庫ビジネス構想

国連貿易開発会議(UNCTAD)の報告によれば、ファッション業界は世界で第2位の汚染産業として指摘されています(注1)。衣服の大量生産・大量消費・大量廃棄にともなう環境汚染、CO₂排出、水資源の大量消費などがファッション業界の大きな問題となっています。

エプソンはこの社会課題に注目し、株式会社アベイル様、株式会社三陽商会様と共に、エプソンのデジタル捺染機「Monna Lisa(モナリザ)」のプリント技術を生かした「アパレル3Dソリューション×無在庫ビジネス構想」の共創活動を推進しています。

  • (注1)国連貿易開発会議による。

3社で共創、過剰な在庫を持たないサステナブルなプロセスを実現

株式会社アベイル様が展開するBROWZWEAR「VStitcher」は、わかりやすい3Dイメージを使って商品開発ができる次世代ソフトウェアです。デジタルツイン技術を備え、3Dのデジタルデータを現実の生産ラインに反映することができます。

プリント柄を含めた3Dデータを2Dの型紙に変換することができるので、オンデマンドで生地に直接印刷が可能です。これにより、試作品の作成プロセスを短縮、必要な数量のみの生産が可能となり、在庫を持たない販売を実現します。

これらのプリントをエプソンのデジタル捺染機「Monna Lisa」で顔料インクを使用した場合、アナログ捺染の染料インクを使用した印刷と比較して、水使用量を約96%削減する(注2)サステナブルな印捺プロセスを実現します。

  • (注2)株式会社フルハシ環境総合研究所「デジタル捺染の直接投入水量報告書」における、アナログ染料プリントとMonna Lisa顔料プリントのプロセス比較より。
  • ・巾1.5mかつ300mの織物を捺染する場合の直接投入水量。
  • ・使用環境や測定条件などによりこの数値は変動します。
株式会社アベイル様が展開するBROWZWEAR「VStitcher」
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さらに、総合ファッションアパレル企業である株式会社三陽商会様のサステナブルファッションブランド「ECOALF」(エコアルフ)(注3)をブランドオーナーとして迎え、試作品レスと在庫レス、さらに印刷工程における水使用量を極小化した持続可能なファッションの流通サイクルの構築に取り組んでいます。また、株式会社三陽商会様では、「アパレル3Dソリューション×無在庫ビジネス構想」を日本発の新たな取り組みとして、「ECOALF」ブランドでのグローバル展開を計画。エプソンは、この取り組みを通じてファッション業界が抱える社会課題を解決するビジネスモデルの共創を目指しています。

  • (注3)リサイクル素材を用いながら、スタイリッシュで機能的なコレクションを創造するスペイン発のサステナブルファッションブランド
株式会社三陽商会様のサステナブルファッションブランド「ECOALF」
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<共創パートナー様より>

・株式会社アベイル様コメント
環境を考えた形の服作りにデジタルの技術を活用して貢献するという取り組みに参画出来る事をとても嬉しく思っております。今後、環境への意識はさらに高めていく必要があると考えますので、複数の企業で手を取り合って取り組みを進化させていければと思います。
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・株式会社三陽商会様コメント
環境保全のための課題が多いファッション業界において、次世代の解決策となり得るプロジェクトにご一緒させていただき嬉しく思っております。今後も更なる加速のための、連携できればと願っております。
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お客様とともに課題解決する、新しい"ファッション"のカタチを

エプソンは本取り組みのビジネスオーナーとして、各社の連携を図っていきます。企業間のデータ連携の技術的な検討やビジネスモデルの検討、「アパレル3Dソリューション×無在庫ビジネス構想」における国内企業の需要性調査を行いつつ、「ECOALF」の商品展開の拡大を目指します。また、取り組みに賛同いただける商社や新たなブランドオーナー募集を行い、「アパレル3Dソリューション×無在庫ビジネス構想」の市場認知拡大を行います。2023年度をビジネスモデルの検証期間とし、2024年度を目途に本格的に本ビジネスを進めていく予定です。