PIXEL GIRLS イベント活用事例

コンテンツビジネスの課題解決と価値創出に
エプソンのプリンティング技術と表現力が活躍

PIXEL GIRLS イベント活用事例
業種

写真・映像・印刷

目的・成果

メディア制作

テーマ

技術部門

主な展示物

ジークレー作品(注1)、キャンバス地などへの大判プリント、壁紙プリント、等身大パネル、透明フィルムプリント、マグカップやアクリルキーホルダーなどのグッズ類、プロジェクターによるアニメーション投写など

  • (注1)インクジェットプリンターを使用し、印刷された高品質のアートプリント
ポイント
  • コンテンツビジネスの課題解決と価値創出にエプソンのプリンティング技術と表現力が活躍した。
  • エプソンのプリンティングソリューションが作品の持つ表現力や可能性を大きく広げた。
  • さまざまなメディアに美しくプリントできることが新たなビジネスへの気付きとヒントを導き出した。
XART×ILFORD×EPSON CREATIVE SQUARE AKASAKA 3社コラボレーション・レポート

コンテンツビジネスの課題解決と価値創出に
エプソンのプリンティング技術と表現力が活躍

2025年9月に展示・イベント「~PIXEL GIRLS~人気イラストレーターの作品で魅せるアート空間 ~Created by XART×ILFORD×EPSON CREATIVE SQUARE AKASAKA~」を開催した。本コラボ企画では、コンテンツホルダーやクリエイターの困りごとなどを具体例をもって解決すべく、人気イラストレーターの活動を支え、豊富なコンテンツを持つXART、高品位なファインアート紙のブランドILFORDとコラボレーション。一般のお客様が参加可能なオープニングイベントなども行われ、注目を集めた。

本コラボ企画を実施した背景は、キャラクターやイラストなどのIPコンテンツを持つ企業やクリエイターにとって、その活用方法やマネタイズをどうしたらいいのか?大きな課題になっている。例えば、作品の価値をどのように伝えるかといったアイデアや、提案方法で困っている方は多いのではないかと考えた。加えて、グッズ開発する場合の商品展開や在庫リスクの悩みなどもある。さらにグッズ開発後には、ファン(コンシューマー)との接点づくりなどの課題も。そうしたコンテンツ活用に関する課題解決のためのヒントの一例として、「~PIXEL GIRLS~ 人気イラストレーターの作品で魅せるアート空間」を実施した。

開催概要

イベント名:
~ PIXEL GIRLS ~人気イラストレーターの作品で魅せるアート空間
~Created by XART × ILFORD ×EPSON CREATIVE SQUARE AKASAKA~

会場:
EPSON CREATIVE SQUARE AKASAKA

実施期間:
2025年7月12日~10月14日

オープニングイベント:
7月12日、13日 10時~17時

主な展示物:
ジークレー作品(注1)、キャンバス地などへの大判プリント、壁紙プリント、等身大パネル、透明フィルムプリント、マグカップやアクリルキーホルダーなどのグッズ類、プロジェクターによるアニメーション投写など

  • (注1)インクジェットプリンターを使用し、印刷された高品質のアートプリント
コラボレーションパートナー

XART(XART Inc.)

https://www.xart.jp/新規ウインドウで開きます

XARTは、イラストレーターの地位向上とイラストの価値創出といった目標を掲げ、できるだけ長く作品が受け継がれるようにという創業者の思いから設立された。そのため、イラストをILFORDの無酸紙とエプソンの水性顔料インク搭載プリンターを組み合わせ、長期保存が可能な「ジークレー作品」として販売。これには、作品を分散保存する目的もあるという。このほか、アクリルキーホルダーなど、イラストを活かしたグッズも販売。

ILFORD JAPAN(ジェットグラフ株式会社)

https://www.ilford.co.jp/新規ウインドウで開きます
https://www.jetgraph.jp/新規ウインドウで開きます

ILFORDは、1879年に英国で創業した写真感材メーカー。ジェットグラフはILFORDのアナログ製品、インクジェット製品の日本総代理店を長く務めている。大判用インクジェット用紙は、1996年から国内販売を開始。エプソンの大判プリンターの進化に合わせて用紙も進化させ、ファインアート紙といえばILFORDと呼ばれるまでになった。

EPSON CREATIVE SQUARE AKASAKA(エプソン販売株式会社)

https://www.epson.jp/showroom/akasaka/

近年、イラストレーターが生み出すコンテンツのプリントは増加傾向にあり、プリンターメーカーとして、この分野に注目していた。この度、XARTの活動を知り、同社がILFORD認定ラボ新規ウインドウで開きますであることなどもあって、ジェットグラフを通じて紹介していただいたことが、3社コラボにつながっている。

EPSON CREATIVE SQUARE AKASAKAで体験できるプリンティングソリューション

水性顔料インクは色再現に優れており、水濡れや色あせに強いなど、高耐久性が特長。主に紙メディアに適しています。

環境に配慮したレジンインクはさまざまなメディアに対応し、速乾性に優れています。環境負荷が少ないのも魅力です。

加熱により気化する染料インクを用いて専用紙にプリントした後、加熱してポリエステル素材に転写します。

環境に配慮した溶剤系インクを採用し、メディアの表面にインクが強固に密着。対候性に優れています。透明フィルムやターポリン、塩ビなど、さまざまなメディアに対応できます。

生地に直接インクを塗布できるため、少ない工数での小ロットプリントが可能。DTF(Direct To Film)にも対応し、さまざまなサイズ、素材のグッズ制作にも最適です。

紫外線照射することで硬化するインクを採用しています。アクリルや木材などさまざまな素材にプリントできます。

~PIXEL GIRLS 3社コラボ・スペシャル対談~

エプソンのプリンティングソリューションが作品の持つ表現力や可能性を大きく広げる

本イベントの会期中にコラボレーションパートナーであるXARTの山本浩成さんと絵夢アリスさん、ジェットグラフの髙栁彰郎さんをお招きして対談が行われました。ここでは、その様子を紹介します。なお、エプソン販売からは、松山武史、阿久澤亜実の2名が参加しました。

XART Inc. 会長
山本浩成さん
XART Inc. 社長
絵夢アリスさん
ジェットグラフ株式会社 取締役
販売推進部 部長
髙栁彰郎さん
エプソン販売株式会社
マーケティングコミュニケーション部
ソリューションセンター 課長
松山武史
エプソン販売株式会社
マーケティングコミュニケーション部
ソリューションセンター
阿久澤亜実

今回のコラボレーション企画を通して実感したことはありますか?

アリスさん:ジークレー作品だけでなく、マグカップなどのグッズも含めて驚くほどクオリティーが高く、想像の数倍は質の高い仕上がりで、エプソンのプリンターの凄さを感じることができました。目の肥えた弊社のお客様が、色再現の良さなどに感心している様子も印象的でした。

山本さん:水性顔料インクによるプリントは、実際にプリンターを使っているので理解していましたが、昇華転写やエコソルベントインク搭載プリンターの描写と技術は驚きました。エプソンの提供するソリューションが、作品の魅力を最大限に引き出してくれるのを改めて実感しました。

髙栁さん:オープニングイベントで多くのお客様が、アクリルキーホルダーなどのグッズやジークレー作品がどのように作られているかを興味深く見たり、プリント体験している姿が印象的でした。展示作品の質も高く、紙だけではなくさまざまな素材とエプソンのプリント技術の組み合わせが、表現やコンテンツの用途を広げるということを、多くの皆様にご理解いただけたのではないかと思います。

阿久澤:EPSON CREATIVE SQUARE AKASAKAは、基本的には弊社のビジネスユーザー向けのショールームです。しかしながら、今回はXART社やILFORD社とのコラボレーションが実現したことで、IPコンテンツホルダーやクリエイターとメーカー間での共感を生み出す場にすることができたと思います。さらには、オープニングイベントなどで一般のお客様にご来場いただいたことで、コンテンツのファンの皆様との共感を育む場にもすることができ、有意義なイベントになったと感じています。会期中、ビジネスで立ち寄られたお客様にも、ビジネスのヒントの1つとして、注目に値するものだったのではないかと思います。

XARTが制作した「ジークレー作品」。ILFORDのアート紙(無酸紙)にエプソンの水性顔料インク搭載大判プリンターでプリントされている。質と信頼性の高さで注目され、最近では国外からの問い合わせも多いという。
1,000mm×1,500mmサイズに大きくプリントした作品のイラストの部分アップ。幅広い色域で描かれた繊細なイラストが忠実に遜色なく再現されている。

さまざまなメディアに美しくプリントできることが新たなビジネスへの気付きとヒントを導き出す

3社コラボによる気付きや、今後の展望などはありますか?

髙栁さん:エプソンのプリンターは、水性顔料インク搭載大判プリンターやレジンインク搭載プリンター、UVインク搭載プリンターなどがそろい、多種多様なメディアにプリントすることができます。その多様性は、新たな商品開発の原動力になっていると感じます。XART社は、その原動力を活かすアイデアを数多く持っており、実際に弊社は、XART社と一緒に仕事をすることで、その一端に触れることができています。例えば、カードゲームなどに用いるプレイマットは、私どもだけでは気付けない商品で、しかも、数多く売れる人気アイテムです。そうしたビジネスに直結する気付きや発見は、今回のような3社の共創や協力関係があってこそのものです。

山本さん:イラストレーターさんは、絵を描き上げたら満足するタイプの方が多く、作品のマネタイズまでできている方は、まだ少数派です。とはいえ、先端を走っている作家さんは、自分で作品を用いたグッズのプロデュースなども行ってマネタイズしはじめています。そうした人たちにとっては、プリンターなどを買ってプリントやグッズを内製しようという方も、今後は増えてくると思います。この分野は、購買力の高いお客様が多い分野です。今後、プリンターの購買も含めて潜在的な市場はまだまだあります。作家による内製は、顧客である作品のファンにとっても嬉しいことであり、作家・企業・顧客のすべてにおいてWin-Winの関係となります。

アリスさん:今回は、オープニングイベントで「プリント体験イベント」を行いました。その結果、多くの方に大変喜んでいただけました。このように作品のファンとの接点が、新たなビジネスの気付きにつながることも少なくありません。

山本さん:実際、今回プリント体験イベントを行ったことで、体験型イベントを今後展開したいと考えています。事業化した場合、体験型であればプリント作品の在庫リスクが無いので、事業者や作家さんのメリットが大きく、お客様の満足度も高いビジネスモデルになるはずです。このほか、昇華転写プリンターの画質の良さに気付いたので、これをアクリルやガラスなどの透明体に貼り付けることができるなら、高品位なグッズが展開できるのではないかと考えています。

松山:EPSON CREATIVE SQUARE AKASAKAでは、製品購入前のデモンストレーションだけではなく、館内展示のご案内、プリンティングソリューション事例のご紹介、お客様の課題解決相談も受け付けています。お客様のビジネス展開のヒントをみつけていただける場として、ぜひご活用ください。

壁紙として特大サイズにプリントされたイラストの前にて。分割プリントしたことで、画質や分割線が心配だったが、画質に大きな問題はなく、貼り合わせ位置を工夫したことで目立たなくできた。

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