TRUME

TRUME's STORY 目指すのは、最先端技術で
アナログウオッチを極めるブランド。
”TRUME”を紐解く9つのストーリー。

08 ムーブメント部品から製造ロボットまで全網羅
究極のものづくり企業をめざして

戦後、技術革新に挑み続けたエプソンが、最初にその名を世界へと知らしめたのは1969年のこと。

世界で初めてクオーツウオッチの開発に成功し、その優れた完成度は、腕時計の本場・スイスにも衝撃をもたらした。その後1999年には、クオーツ精度のぜんまい駆動ウオッチを、そして2012年には、世界で初めてGPS機能付きソーラー発電ウオッチの開発に成功している。

そんなエプソンが、創業以来、実践しているのが、ウオッチの設計、開発、デザインはもちろん、ムーブメントの部品や文字板、外装のケース製造、完成品組み立てまで、ほとんどすべてを自社で完結させること。その背景には“必要なものが世の中になければ、自分たちでつくってしまえ”という精神が根源にある。

自社で、部品ひとつひとつの設計から製品化までを行える利点は、必要な精度を追求しつつ、高いクオリティを保てること。中でも、クオーツムーブメントの性能を左右する水晶振動子と半導体は、小型化が困難だった1960年代より、自社で研究開発してきた。また各種センサーも、クオーツウオッチ黎明期より自社で研究を推進してきた。

センター針を駆動する1/5秒CGモーター TRUMEのムーブメントには多くの自社技術が詰まっているが、中でもコアとなるのが、GPSモジュールとモーターだ。GPSモジュールは、かつてない省電力、高精度、高感度を実現すべく、自社で開発・設計。一方のモーターも、長い針を動かし、かつ、素早い動きを実現するために、小さなエネルギーでありながらトルクを最大化できるよう、自社で開発・設計した。

また、デザインや仕上げでは、現場に精通した社内デザイナーが外装デザインを手掛けるため、ケースやバンドの微妙なフォルムを形づくりやすく、修正も迅速かつ正確。そのデザインを元に、金属素材を工作機で切削し、ケースとバンドの形状にしていくが、その後の、表面を鏡のように輝かせる研磨仕上げなどは、エプソンが誇る熟練技能者が担当する。

一方、TRUMEのムーブメント製造ラインで稼働する産業用ロボットも、実は自社製だ。エプソンは1980年代前半に、産業用ロボットの導入を決断。しかし、熟練技能者が手作業で丁寧に行っていた作業を代用できる産業用ロボットは、なかなか存在しない。そこで、自社でのロボット設計と製造を決めた。完成したロボットが稼働する製造ラインには、エプソンが誇る匠の技や熟練技能者の判断・動きなどがロボットによって再現される。

こうした、ものづくりマインドから生まれたTRUMEは、企画・開発設計から、お客様にお届けするところまで自社で行う、エプソン流の“垂直統合型ビジネスモデル”によって、お客様の期待を超える価値を提供していく。

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