<売り場から脱炭素を>
紙製の展示モックアップで環境負荷を低減

  • 省資源・資源循環
  • 廃棄物削減
<売り場から脱炭素を>紙製の展示モックアップで環境負荷を低減
実機と遜色ない紙製モックアップを制作

エプソンは、環境負荷低減の取り組みのひとつとして、再生プラスチックを使用したホームプリンターや、消耗品使用量を削減できる大容量インクタンクを搭載したエコタンク方式のプリンターを開発してきました。2017年には、力ラリオプリンターを対象として5年間安心してお使いいただけるサポートサービス「カラリオスマイル」をスタートし、2021年からはエコタンク搭載モデルにも拡大した新メニューで「カラリオスマイルPlus」を提供。資源利用の低減や、循環型社会の実現を目指しています。

さらに今回、営業現場からの意見をきっかけに、2023年の新商品エコタンク搭載モデル「EP-M476T」で、量販店などの店頭見本のモックアップをプラスチック製から紙製へと変更する取り組みを実現しました。

紙製の展示モックアップに切り替え、CO₂を約93%(注1)削減

プラスチック製展示モックアップを紙製に切り替えることにより、材料、廃棄プロセスに関わるCO₂排出量を約93%(注1)削減します。また、プラスチック製展示モックアップは海外で製造し日本へ輸送する際にも環境負荷がかかっていましたが、展示モックアップを国内製造へ切り替えることにより、輸送時に排出されるCO₂も削減します。

商品企画・販促物制作・営業部門の三位一体でプロジェクトを実現

今回の紙モック制作に関わった商品企画部門、販促物制作部門、営業部門のメンバー
今回の紙モック制作に関わった商品企画部門、販促物制作部門、営業部門のメンバー

今回のモックアップの紙製への変更は、営業現場からの発案でした。社内外でのゴミ削減するためのアイデアを考えるなかで、プラスチック製モックアップの処分方法の課題に着目。プラスチック製を紙製に切り替えれば大きな環境改善になると発想しました。このモックアップの紙化アイデアを営業担当者の想いとともに商品企画部門へ提案。市場の環境意識への高まりも大きいことから、世の中に受け入れてもらえる土壌もあると判断し、モックアップの紙化プロジェクトがスタートしました。制作行程では、耐久性や再現性などの課題もありましたが、検討を重ね、形状や色味など、細部にまで試行錯誤を行い、壊れにくい紙製のモックアップを実現。当初のアイデアに加えて、マグネットなどの素材も使わず、すべてを紙製にすることにこだわりました。今後はその他商品モックアップへの展開を検討していきます。

脱炭素社会の実現のために、私たちができること

この展示モックアップの紙化プロジェクトのように、エプソンでは現場の営業から商品企画・販促物制作部門まで一丸となった商品・サービスの開発を続けています。今後も、つねにお客様の視点に立ち、環境負荷低減に取り組むことで、持続可能で心豊かな社会の実現に尽力してまいります。

  • (注1)EP-M476Tプラスチック製モックアップ相当(27.576kg-CO₂)とEP-M476T紙製モックアップ(1.786kg-CO₂)の、材料・廃棄におけるそれぞれのCO₂排出量の比較です。CO₂排出量は2023年9月時点のエプソンの評価基準に基づき算出したものです。