三者の知恵と技術が融合して実現
和紙×デザインの美しさを活かした、貼れる御朱印で広がる新しい参拝体験

  • 共創

御朱印は、神社仏閣を訪れた証として授与される、伝統的かつ古くから人々の心に寄り添ってきた、伝統と祈りの息づく文化です。近年では、意匠を凝らした御朱印や、四季折々の彩りを映した限定のデザインが人々の心を惹きつけています。
御朱印の楽しみ方が広がりを見せる中で、エプソンは信濃國一之宮 諏訪大社様、株式会社プラルト様(以下敬称略)と共に、新たな試みとして貼れるタイプの御朱印を生み出しました。
2024年および2025年の夏詣では、諏訪大社の本宮と秋宮にて、エプソンのラベルプリンター ColorWorksを用いた御朱印が頒布され、伝統と現代技術が調和する新しい形の取り組みが始まりました。

共創の取り組み-デザインに工夫を凝らした「貼れる」御朱印

まずプラルトにて、諏訪大社にふさわしい御朱印のデザインを思案、2025年に頒布された1種類は、諏訪湖を背景に、本宮の蛇神と秋宮の龍神の御朱印を並べると一つのデザインになるよう、趣向を凝らした構成となっています。
また、これらの御朱印は、エプソンのラベルプリンター ColorWorksを用いて貼りやすいシール紙に印刷。従来の奉書紙に近い質感の"和紙タイプのシール"を採用することで、伝統の風合いと扱いやすさを両立しました。

<2025年のデザイン>

左:本宮の蛇神の御朱印 右:秋宮の龍神の御朱印

参拝者から寄せられた喜びの声

「鮮やかな色味がとてもきれい」、「のりを使って御朱印帳に貼ることもあったけど、シールだから簡単で便利」といった声が御朱印を手にした参拝者から多く寄せられ、頒布所には長蛇の列ができるほどの反響がありました。ColorWorksの高精細なカラー印刷が生み出す鮮やかな色彩と、ここでしか手に入らないデザインが、参拝者の心を惹きつけています。

<信濃國一之宮 諏訪大社のコメント>

信濃國一之宮 諏訪大社
禰宜
北爪聖氏

御朱印帳を忘れた方にもお持ち帰りいただけるようにとの思いから、貼れる御朱印を取り入れました。シールタイプの御朱印は、そのまま御朱印帳に貼ることができるため、便利と好評をいただいています。さらに、遊び心を込めた季節ごとのデザインは参拝者の人気を集めています。
夏詣の御朱印や関連イベントについては、集客の面で地域の商店などからも好意的な声をいただいており、地域振興の観点からも意義深い取り組みとなっています。今後も地元と力を合わせながら、この取り組みをさらに広げていければと思います。

<株式会社プラルトのコメント>

株式会社プラルト
クリエイティブデザイン部クリエイティブディレクター
中山みどり氏
株式会社プラルト
クリエイティブデザイン部デザイナー
永山実来氏

御朱印は近年、注目度が高まり、さまざまなものが世に出ています。その中で「いただいて良かった」と心から思っていただけるよう、私たちは差別化されたデザインづくりを目指しました。特に、諏訪大社様の品格を損なうことのないよう、一つ一つのモチーフの由来や意味を丁寧に調べ、チームで議論を重ねながら制作を進めました。
また今回、エプソンのラベルプリンター ColorWorks「CW-C4020M」を使用しました。インク切れや用紙交換の際にも色味がぶれることなく、調整の時間を要しない点は大きな利点でした。色もくすまず、和紙の風合いを引き立てる、落ち着いた仕上がりとなり、御朱印の趣を損なうことなく表現できました。
シールタイプの御朱印は、参拝者をお待たせしないので、人出の多い夏詣や各種イベントに適していると感じています。今後も諏訪大社・エプソン・当社の三者が力を合わせ、より良い相乗効果を発揮してまいります。

技術と文化が紡ぐ、新しい御朱印のかたち

御朱印がもつ文化的・精神的な価値を大切にしながら、エプソンのColorWorks技術が新たな表現を可能にしました。
エプソンは今後も、デジタルと紙を融合させたハイブリッドな取り組みを通じて、新しい価値創出に挑戦していきます。