目良 敦 | Atsushi Mera

『はじまりと終りのあいだ』

  • 会期:2022年9月2日(金)~9月14日(水)
  • 時間:11:00~18:00
  • 休館:日曜日
    • (注)状況により会期・開催時間が変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
    • (注)会期中、エプソンスクエア丸の内施設内で音を伴うイベントを開催することがございます。あらかじめご了承ください。

本作は、エプサイトギャラリー2021年度第2期公募展応募作品から選出された作品のひとつです。

『はじまりと終りのあいだ』は、作者がここ数年の日常の光景を写しとめた作品です。
個人的な視覚の断片として、さまざまな対象が画面の中に現れますが、向けられる視線に一貫性があり、何を見ているのかを明確に示そうとしている力強さが高い評価を得ました。

不確かな日常を生きる中、その「不確かさ」を正確に写しとめようとする。そんな印象の本作は、個人の枠を超えた独特な視覚言語を持ち、鑑賞する私たちの意識の奥に静かに語りかけてくるようです。
作者の不確かな道程の記録は、誰もが不確かな日常を生きる中、見る私たちにも共通する何かがあるように思えます。

高い構成力が評価された本作に、どうぞご注目ください。

▶ 作品紹介
『はじまりと終りのあいだ』


長く関わるにつれて、自分の写真について言葉をつなぐことが益々難しく感じられる。
幾つかの具体的な事実のほかは、問われてもうまく答えられない。
言葉を連ねるほど、誠実さから遠ざかるようにさえ思える。
それでも、日々に写真を残すことは、自分の居所を確認し、拠り所となる何かを探しているようにも感じる。

記録された光は、フィルムの時代ほど神秘的なプロセスを経ず、再び眼前に現れる。
それら全ては、確かに過ぎ去った光景ではあるが、現在と、時には未来とつながっていると感じる事もある。
不確かな私は、見え隠れするその不確かな道程を記録せずにいられないだけなのかも知れない。

目良 敦

目良 敦

目良 敦 | めら あつし

プロフィール
1972年  兵庫県出身
1995年  武蔵野美術大学映像学科 卒業
1997年  多摩美術大学大学院美術研究科 修了
町田市在住