ニュースリリース
2022年3月28日
エプソン販売株式会社

高生産性と高い印捺品質、安定稼働を実現したインクジェットデジタル捺染機Monna Lisa『ML-64000』発売

- デジタル捺染で環境負荷の低い生産工程の実現と作業負担の低減に貢献 -

エプソンは、インクジェットデジタル捺染機Monna Lisa(モナリザ)シリーズの新商品として、高生産性と高い印捺品質、安定稼働を実現した『ML-64000』を、2022年3月28日(月)より発売します。

■『ML-64000』の主な特長

1.高い生産性と印捺品質

『ML-64000』は、最新のPrecisionCoreプリントヘッドを64個搭載し、標準モードで毎時774平方メートル(600×600dpi-2Pass)の高速印刷で、高い生産性を実現したMonna Lisaシリーズのフラッグシップモデルです。

各プリントヘッドチップの波形を個別に制御する「Dynamic Alignment Stabilizer(DAS)」技術により、高精度かつ高密度のドット配置を行い安定した印捺品質を提供します。また8色のインクを左右対称に配列することで双方向印捺時も同じ順序で色を重ねられるため色ムラのない仕上がりを実現。ベルト送り距離を自動検出し送り量を調節する「Accurate Belt Position Control(ABPC)」技術と併せ、高い生産性を維持しながらもグラデーションや精緻で複雑な幾何学模様も、高品質で美しい印捺を実現します。

2.最小限のダウンタイムで安定稼働

『ML-64000』は、高度な洗浄機構と自動調整機能により安定稼働を実現します。「毛羽除去システム」を搭載し、ドット抜けの原因となる毛羽がプリンター内部へ侵入するのを防ぐと共に、インクミストを吸引ファンが排出し、ノズル表面にインクミストが付着するのを防ぎます。また「ノズル自己診断システム」により、プリントヘッドのドット抜けを自動検知しインクの吐出を調整して画質を維持します。高精度なプリントヘッド位置合わせ機構やRGBカメラによる自動キャリブレーション機能により、調整を含むヘッド交換作業をスムーズに行うことが可能です。

さらに機器の稼働状態を遠隔でモニタリングするクラウドサービスプラットフォーム「Epson Cloud Solution PORT」に対応しています。接続されているすべてのプリンターの動作状態をパソコンやモバイル機器から確認できダウンタイムとサービスコールを削減、生産性を最大限に高めることができます。

3.使い勝手

インクは、10L(リットル)のカートリッジを装着し、印捺中でもインク交換ができる機構で中断のない生産を可能にする大容量インク供給システムを搭載しています。

また、プリントヘッドとインクの性能を最大限に活かすために開発したエプソン純正ソフトウェアRIP「Epson Edge Print Textile」をご用意しています。直感的に操作できる画面レイアウトで、Step & Repeatなどテキスタイルの印捺に必要な機能を標準で搭載しています。

4.安全・環境を考慮した自社開発「GENESTAインク」搭載

「GENESTAインク」は、脱気式真空パックの酸性インク・反応インク・分散インク・顔料インクのラインアップで多種多様な生地やデザインに対応し、繊細な色使いから鮮やかな発色まで、思い通りに表現できます。用途により特色インクや浸透液も搭載できます。

また、繊維製品の化学物質に対する国際的な安全規格「エコパスポート」認証を取得。加えて酸性インクはbluesign®に、反応インクと顔料インクはGlobal Organic Textile Standard(GOTS)認証機関であるECOCERTに承認されています。

■販売目標台数について

新商品を含むMonna Lisaシリーズの販売台数は、2025年までに国内市場で累計80台を予定しています。

■発売日は、以下の通りです。

商品名 発売日
ML-64000 2022年3月28日(月)

商品に関する詳細は、以下ホームページでご確認ください。

www.epson.jp/products/textile/

商品に関するお客様からのお問い合わせは、以下問い合わせフォームで受け付けております。

www.epson.jp/monnalisa/contact/

現在、アパレルやファッション業界では、衣服の生産から着用、廃棄に至るまで、環境負荷を考慮したサステナブルなファッションへの取り組みが急速に拡がっています。捺染市場においても、持続可能な社会の実現に向けて、環境負荷を軽減する生産工程の実現と作業負担の低減に貢献するデジタル捺染へのシフトが進んでいます。

エプソンは、長期ビジョン「Epson 25 Renewed」において、デジタル捺染を含む商業・産業印刷を、注力する事業領域のひとつと位置付けており、今後も捺染分野におけるインクジェットによるデジタル印刷への支援を強化し、さらに加速させていきます。

以上

記載されている情報は発表日現在のものです。予告なしに変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。