ニュースリリース
2021年5月25日
セイコーエプソン株式会社
エプソンクロスインベストメント株式会社

シリコンフォトニクス技術を活用したICチップ型LiDARを開発する『SiLC Technologies』へ出資

セイコーエプソン株式会社(以下 エプソン)および子会社のエプソンクロスインベストメント株式会社(代表取締役:小川 恭範、本社:東京都千代田区、以下 エプソンクロスインベストメント)は、このほど両社の出資するEP-GB投資事業有限責任組合を通じて、対象物の距離や瞬間速度を計測するICチップ型LiDAR(Light Detection And Ranging)モジュールを開発・販売するスタートアップ企業のSiLC Technologies, Inc.(シルク・テクノロジー、本社:米国、以下 SiLC Technologies)へ出資しました。

SiLC Technologiesは、シリコンフォトニクス業界で20年以上の経験を有するメンバーによって2018年に設立され、シリコンフォトニクス技術を活用したICチップ型LiDARを開発しています。

LiDARは、レーザー光を対象物に照射し、その反射光を観測することで、対象物までの距離やその瞬間速度などを計測できる技術で、自動運転やADAS(Advanced Driver Assistance System 先進運転支援システム)などへの適応が期待されています。加えてFMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式を採用しているLiDARは、従来のToF(Time of Flight)方式に比べ、計測距離と消費電力の点で優れた特長を備えています。

SiLC TechnologiesのICチップ型LiDARは、FMCW方式を採用し、センサー性能、ICチップ統合技術、製造ノウハウの面で高い競合優位性を誇っており、今後、監視カメラ、産業ロボット、自動運転やADAS、AR/VR用のコンシューマーデバイスといった幅広い産業で活用が期待されています。

エプソンは、自社で保有している人や物の運動状態や姿勢・位置情報を測定するセンサーと、SiLC Technologiesの有するLiDAR技術との相互補完によって、今後さらなる拡大が見込まれる自動車産業やロボット産業における顧客価値向上を目指すとともに、さまざまなコア技術とのシナジーによる新たな活用領域についても模索していきます。

今後もエプソンは、独自のテクノロジーや商品・サービスを基盤にさまざまなパートナーと新たな提供価値を創出することを期待した共創への取り組みを積極的に推進し、持続可能な社会の実現に向け貢献していきます。

■エプソンクロスインベストメントについて

エプソンクロスインベストメント株式会社は、エプソン100%出資のCVC(Corporate Venture Capital)です。CVC運営に強みを持つ独立系ベンチャーキャピタルであるグローバル・ブレイン株式会社をゼネラルパートナーとしたファンド(EP-GB投資事業有限責任組合)を組成して、投資活動を行っています。

URL:https://www.epson-exi.com/

■SiLC Technologiesについて

会社名 SiLC Technologies, Inc.
所在地 423 E Huntington Drive Monrovia, CA, United States
代表者 President & CEO
Dr. Mehdi Asghari
設立日 2018年2月
社員数 30名
事業内容 ICチップ型LiDARの開発・販売
URL https://www.silc.com/

以上

記載されている情報は発表日現在のものです。予告なしに変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。