エプソンのプリンター、スキャナー計5種のデザインが「2020年度グッドデザイン賞」を受賞

セイコーエプソン株式会社（以下、エプソン）は、このたびプリンター4種、スキャナー1種の計5種のデザインが、暮らしや社会を豊かに導くデザインに対して与えられる「2020年度 グッドデザイン賞」を受賞しました。受賞デザインと審査員の評価コメントは以下のとおりです。

■インクジェットプリンター SC-PX1VL / SC-PX1V

【審査員の評価コメント】

美しい写真を印刷する為に、別格の表現力と小型化を実現したエプソンインクジェットプリンターのフラッグシップ機である。水平垂直、ほぼ直線のみで構成されたシンプルな佇まいは、控えめな中にもある種の迫力を併せ持ち、印刷される美しい写真への期待が高まる。特に、建築的な格子状の給紙・排紙トレーは、機能的な意味と共に製品の外観上の魅力を大きく高めている。

■インクジェットプリンター EW-M973A3T/EW-M873T

【審査員の評価コメント】

低コストで環境にも優しいエコタンクが普及しつつあるインクジェットプリンターにおいて、より高い印刷品質を求めるフォトクリエイターのニーズに応える高画質なフラッグシップ機として大幅なインクコストの削減を実現している。また、これまで容量が大きいため本体から飛び出していたインクタンクがコンパクトな本体に収められており、インクの入れ間違いを防ぎ、満タンになると自動で止まる工夫、UIとの連携など、ユーザーの使い勝手もよく考慮されている。

■ビジネスインクジェットプリンター PX-M6712FT/PX-M6711FT/PX-M791FT/EW-M5610FT

【審査員の評価コメント】

インクの大容量エコタンクをビジネス領域に本格的に導入し、コストアドバンテージの非常に大きなビジネスインジェットプリンターである。新たに開発したインクにより初の4色全顔料インク化を実現、長期間貯蔵する大容量エコタンクのインク成分の沈降による画質劣化のデメリットも克服している。象徴的に前面に配置された補充し易いインクタンクや自動化された排紙トレーは、本体の小型化とデスクトップでのスペース効率の向上に貢献している。

■ビジネスインクジェットプリンター PX-M7090FX / PX-S7090X

【審査員の評価コメント】

非常にコンパクトにまとめられたビジネス用途のインクジェットプリンターである。オフィスのスペース効率を向上させるための小型化の裏には、インクパックの本体内蔵化や、A3出力時に自動で伸長する排紙トレー等、各処に工夫の跡が見受けられる。その上で、非常にクリーンでシンプルにまとめられた外観は、置かれるべき環境へ対して大変好ましい存在であり得るだろう。

■スキャナー DS-32000 / DS-30000

【審査員の評価コメント】

コンパクトな構成で高い生産性・機能性を実現している業務用のA3スキャナーである。実際に大量のスキャンを行っている現場でユーザーの様子をリサーチし、その観察によって得られたユーザーの負担を軽減するフラットな操作モードと、未使用時の省スペースなタテ型の収納モードを含む３つのモードを、新設計した回転機構で実現している。課題を発見するための丁寧なユーザーリサーチ、その課題を解決するデザイン、それを実現するエンジニアリングとがうまく噛み合った、地に足のついた誠実なデザインプロセスを感じさせるプロダクトである。

<参考>

■グッドデザイン賞 https://www.g-mark.org/

グッドデザイン賞は、1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。

以上