導入事例 埼玉県済生会川口総合病院様

社会福祉法人 恩賜財団済生会支部 埼玉県済生会川口総合病院様

社会福祉法人 恩賜財団済生会支部 埼玉県済生会川口総合病院様
導入製品:TM-C3400
業種:病院

輸血用血液製剤ラベルを出力。
カラーラベルで視認性向上、安全性を高める

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導入製品

TM-C3400

医療現場の識別ラベルやリストバンド作成に。
コンパクトなカラーラベルプリンター。

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導入施設様のご紹介

地域の救急医療、高度先進医療を支える急性期病院

病院外観

病院外観

全国に80ある済生会病院の一つであり、2010年4月に70周年を迎えた埼玉県済生会川口総合病院様(以下、川口総合病院様)。地域の人々が安心して暮らせるよう「保健・医療・福祉」の担い手となり、川口市と近隣市を含めた約80万人の健康を支える急性期病院として、地域医療に貢献しています。2005年6月に完成した新病院は、病床数400床を有し、初診紹介制を採用している外来には、1日約1100人の患者が受診されています。

また、2005年11月にPET/CTを導入するなど、最新の医療設備を装備。さらに、2008年には地域医療支援病院の承認、2009年には地域がん診療連携拠点病院の指定を受けるなど、医療の質向上を常に追求しています。

TM-C3400で輸血用血液製剤ラベルをカラー化

2010年1月、川口総合病院様では電子カルテシステムを導入、病棟での運用を開始されました。同時に、臨床検査科においても輸血検査システムを刷新し、株式会社エイアンドティーの輸血検査システム「CLINILAN BT-2(クリニランビーティーツー)」を導入するとともに、輸血用血液製剤ラベルなどの出力に使用していたモノクロラベルプリンターの入れ替えを実施。輸血業務に必要な各種ラベルのカラー化を実現するため、エプソンの業務用カラーインクジェットラベルプリンターTM-C3400を導入されました。

導入理由・評価

川口総合病院様では、電子カルテシステムの導入に備えて、約2年前に臨床検査システムの入れ替えを実施しました。輸血部門においては、1997年から同社の輸血検査システムを導入しており、今回、電子カルテシステムと連動して輸血業務のオーダリングが行えるよう、同社の「CLINILAN BT-2」を導入しています。

輸血部門では、「安全に、適正に輸血を行うこと」を第一に、24時間・365日、業務を遂行されています。そこで、今回の輸血検査システムの入れ替えにあたっては、輸血業務の安全性向上を目指し、周辺機器のリプレイスも実施しました。その一つが、二次元バーコードリーダーの導入です。これにより、輸血用血液製剤の入庫時に行うバーコードの読み取りが、各製剤1パックにつき1回で済むようになり、バーコードの二重読み取りなどの操作ミスを未然に防ぎ、入庫処理にかかる手間と時間も大幅に削減できるようになりました。

もう一つが、カラーラベルプリンターの導入です。輸血用血液製剤は、血液型によって「色」が決められているため、輸血部門で作成するラベルにおいても、カラー化が求められていました。そこで、モノクロラベルプリンターからの入れ替えにあたり、TM-C3400の検証を行い、耐水性や印字精度に加え、印刷速度、操作性、省スペース性を含めて評価できると判断し、採用を決定。現在は、輸血用血液製剤ラベル、自己血輸血用ラベル、セグメント用ラベルの3つの用途に活用され、輸血業務の安全性向上に役立てられています。

導入の経緯

TM-C3400の耐水性、印字精度などを実機で検証
“誰でも簡単に使える”操作性のよさ、省スペース性など、総合的に評価

埼玉県済生会川口総合病院 臨床検査科 係長・リーダー 長谷部 津也子氏

埼玉県済生会川口総合病院
臨床検査科
係長・リーダー
長谷部 津也子氏

「輸血業務で最も重要なのは、ABOのミスマッチによる医療過誤を起こさないこと」と語る、臨床検査科係長・リーダーの長谷部津也子氏に、TM-C3400導入以前の状況について伺いました。「これまで輸血業務には、モノクロラベルプリンターを使用し、血液製剤や自己血に貼付する『輸血票』などの各種ラベルを出力していました。出力後、ラベル一枚一枚に各血液型と同じ色のマーカーで色づけを行っていたため、作業の手間がかかり、『色』を間違えないよう細心の注意も必要でした。そこで、こうした運用の改善と、輸血業務の安全性を高める目的で、カラーラベルプリンターの導入を決定しました」(長谷部氏)。

機種選定の際に長谷部氏は、「TM-C3400の印字精度、耐水性などを詳細にチェックした」と言います。「実機での検証を行い、輸血検査システムとの連携や、バーコードが確実に読めるかどうか、出力したラベルの印字精度を細かく確認しました。また、耐水性についても、出力したラベルに水を垂らしてみたり、冷蔵庫に入れてみたりするなどしてチェックしましたが、全く問題はありませんでした。輸 血業務は24時間体制で動いているため、“誰もが簡単に使える”操作性のよさを兼ね備えていることも重要です。A4プリンターも一度は検討しましたが、用紙のロスや、ラベルをカットする手間を考えると、“必要な分だけ必要なサイズで出力できる”ラベルプリンターは、やはり手放せません。しかも、TM-C3400は全面ラベル紙にも対応しているので、長さの異なるラベルも自在に出力できるのもいいですね。様々な角度から検討し、省スペース性を含めて評価できると判断、採用を決定しました」(長谷部氏)。

導入後の状況・ご感想

輸血検査システム上で「交差試験OK」と判定されると同時に、TM-C3400から自動的に「輸血票」が出力される。

現在、TM-C3400は検体検査室に設置され、約30名の臨床検査科職員が活用されています。出力されたラベルは、血液製剤とともに患者の元に届けられ、看護師がPDAを用いて、「血液製剤」「輸血票」「患者のリストバンド」のバーコードで患者認証を実施。最終的な安全性のチェックを行った後に投与されています。

「輸血部門には、常に迅速で正確な対応が求められますが、TM-C3400でラベルのカラー化と作業の効率化が実現されたことにより、今まで以上に『輸血の安全性』という部分に、神経を集中できるようになったのが非常に大きい。他の職員も、運用開始直後から違和感なく使えているようで、『カラー出力できるので安心』『以前のように、インクリボンの交換やラベルをカットする手間もかからず、使いやすい』という声も挙がっています。導入から約6ヶ月が経った現在まで、24時間体制で稼動していても、TM-C3400は全く問題なく、耐久性の面でも安心して使えていますし、インクカートリッジやラベル用紙の交換が前面から行えるのも好評です。当院では7月から、外来でも電子カルテシステムの運用が開始されます。TM-C3400は、今後も病院内のシステムや設備の発展にあわせて、様々な用途に活用できそうですね」(長谷部氏)。

埼玉県済生会川口総合病院様 システム構成図

社会福祉法人 恩賜財団済生会支部「埼玉県済生会川口総合病院」様

社会福祉法人 恩賜財団済生会支部「埼玉県済生会川口総合病院」様
所在地 〒332-8558
埼玉県川口市西川口5-11-5
TEL:048-253-1551 FAX:048-256-5703
開設 1940年4月15日
管理者 病院長 原澤 茂
診療科目 消化器内科、呼吸器内科、循環器内科、脳神経外科、など23科
病床数 400床(一般380床、結核20床)
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