ニュースリリース
2019年12月9日
セイコーエプソン株式会社

色味検査の自動化を実現する小型・軽量の分光カメラを開発

- 製造ラインに平易に組み込み可能。2019国際ロボット展に参考出品 -

セイコーエプソン株式会社(社長:碓井 稔、以下エプソン)は、各種製造ラインに組み込める小型で軽量な分光カメラを開発しました。第一弾として、2020年度中に、可視光領域を対象にした分光カメラを市場投入いたします。

製造業では、一般的な製造工程で発生するロットごとの色味の違いを一定程度に抑え、製品品質を確保するために、次のような検査をすることがあります。

  1. 色のバラツキ検査
  2. 表面コーティングの確認検査

これらの検査において、現在普及しているRGBカメラでは詳細な色情報の取得ができず、微妙な色の違いを判別できない場合があります。そのため、人の感覚に頼った目視での確認検査が主流ですが、目視検査でも、作業者ごとのバラツキ、検査ミスの発生により不良品を市場流出させるリスクがあります。また、従来の分光カメラは大型・高価で、さらにラインセンサー方式の場合はスキャンした後に画像を合成する場合もあるなど、色味の管理には手間とコストがかかることから、産業界の多くのお客様が“色味の管理”に関する課題を抱えています。

エプソンは、これらの課題に対する最適なソリューションとして、製造ラインに組み込める小型・軽量の分光カメラを開発しました。お客様の色味の管理に関する工程に対し、3つの価値「自動化により検査を定量化できる」「製造ラインの中に組み込める」「合成の手間無く画像を出力できる」を提供します。これらにより、ものづくりに取り組むお客様は、従来よりも手軽に製造工程における色味の管理を行うことが可能となります。

【エプソンの分光カメラの特長】

  1. RGBカメラと同程度の小型・軽量サイズ。製造ラインに設置可能
  2. 面で計測する面分光。指定エリアを一括計測し色ごとに識別可能
  3. 分光機能に加え、製造ラインで必要とされる画像処理機能も利用可能

【仕様】

波長帯域 400~700nm
バンド数 16バンド
波長分解能 45nm
画像解像度 1,024 × 768(XGA)
サイズ 35 × 40 × 70 mm
重量 175g
レンズマウント Cマウント
動作温度範囲 +5~+40℃

なお、12月18日から12月21日まで、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「2019国際ロボット展」のエプソンブース(ブース番号 S1-02)にて『分光カメラ』の参考展示を行います。ぜひご来場ください。エプソンブースの展示概要は下記ウェブサイトをご覧ください。

<参考>

■2019国際ロボット展公式サイト:https://biz.nikkan.co.jp/eve/irex/

■Epson.jp 2019 国際ロボット展 出展案内:www.epson.jp/ec/event_t/robot2019

以上

記載されている情報は発表日現在のものです。予告なしに変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。