-インクジェットプリントによるフォトコンテスト-エプソンフォトグランプリ2018

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2016年度 受賞作品一覧

2016年度 ネイチャー部門 グランプリ[バリカサグ(フィリピン)の海] 岡空 圭輔

受賞作品

大阪府
作品サイズ : A3ノビ、4枚組作品
使用プリンター : エプソン「PX-5V」
使用用紙 : エプソン「写真用紙<絹目調>」
使用カメラ : EOS 5D Mark II(キヤノン)

昨年9月に訪れた、フィリピン、バリカサグの海を全周魚眼レンズを通して撮影しました。壮大でダイナミックな景観があれば、繊細で美しい景観もあり、ゆったりと癒される景観もありました。体いっぱいに楽しんだ、この豊かな海を表現した作品です。

審査員講評

田沼 武能
撮影者が水中で見た感動がストレートかつ大胆に表現された作品です。何年か前にも審査員賞で丸い画角で水中写真をまとめた作品がありましたが、この作品は水中を魚眼レンズを用いて撮影しています。魚の目で海を見る世界を表現しています。特に私が注目したのは海亀の写真とカラフルな配色の珊瑚の写真。この2枚が軸となって説得力のある作品になっているように思いました。組写真は時としてイメージが重複する写真を組みがちですが、この作品ではひとつひとつバリエーションをつけながら全体としてまとまりをもたせているところが素晴らしいと思います。
三好 和義
フィッシュアイレンズで撮って丸いままにプリントすることによって、水中の風景がまるで地球そのものであったり生命そのものを連想させるところが面白いと思った作品です。ブルーの透明感とかグラデーションがエプソンのプリンターとのマッチングで表現に深みを与えていると思います。あとは撮影の技術的なところですが、真上から撮影しているにもかかわらず撮影者の影が写ってなかったり、ストロボを自然光と見分けがつかないレベルにまで調整して上手に当てられているところが素晴らしいです。

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受賞者インタビュー

ネイチャー部門 グランプリ受賞 増田 晋一さん
この度は受賞おめでとうございます。この度は田沼先生より、特に構成が素晴らしいという選評をいただいております。はじめに岡空さんがこの作品を作った経緯についてお話を伺いたいと思います。
大学の頃にダイビングのライセンスを取ったのですが、当時は海外や沖縄の海でしかできないものだと思っていました。社会人になって知り合いが和歌山の串本の海に連れて行ってくれまして、それがきっかけでダイビングに熱中するようになりました。写真はその後で、海にも入れられるコンパクトデジタルカメラが出始めた時に購入してからでした。初めは海中で見たものを写真で持ち帰りたいという衝動から始めましたが、今は写真を撮るために潜るようになっています。
今作に使用している全周魚眼レンズは4~5年前に購入して以来この画角がすっかり好きになってしまい使い続けています。視野が広く、丸い写真を撮っているにも関わらずあまり魚眼のように見えないのが特徴かなと思っています。今回の作品で意識したことは「魚眼が鼻につかない」ことでした。歪みを最大限生かした作品というのとは少し違い、魚眼なんだけど自然に見えるような作品を目指しました。
この作品は海外の海で撮られていますが
フィリピンのバリカサグというところです。ここに行ったのは2回目でした。以前ここの海に潜った時に見たそれが印象的で、今度は写真に撮りたいと思ったのです。僕は花鯛の仲間が花吹雪のように舞っている様子がダイビングをしていて一番好きな光景なんです。ここには2日間滞在し、合計で6回のダイブの中でまとめました。シャッターを切っている数は、ワンダイブ60分としてだいたい40~50ショットくらいです。1日に3回ダイブしましたが、同じポイントでも毎回出会えるものが異なりますので、その都度被写体を探したり、回遊してくるのは待っていたりしながら撮っていましたね。
現在は海外の海が撮影の中心なのでしょうか?
多いのは国内ですね。最近は少し減ってきているのですが月に1~2回和歌山の南部(みなべ)に行き写真を撮っています。日本の海はフィリピンほど華やかではないのですが、四季の移り変わりを感じながら撮ることができるのが楽しいところです。
今回はなぜ4枚の写真で構成しようとしたのでしょう?
同じ魚や似たようなシーンを入れると魚眼レンズの写り方ばかりが目立つように感じたからです。気に入っている写真を何枚も入れたいという気持ちを抑え、バリカサグの海の素晴らしい光景を魚の美しさ、コーラルの形の面白さ、アオウミガメに遭遇した時の迫力など、要素に分けてまとめたわけです。
作品は絹目調でプリントされていますが
普段はクリスピアと絹目を使い分けていますが、この作品には絹目を選びましたね。それは縁の黒が光沢だと主張しすぎることと、水中写真の場合海面と空が写るところによくトーンジャンプが発生してしまうのですが、それがあまり気にならないようにしたいという理由でした。プリントをすることはもともと好きでしたので、今はコンテストの出展を踏まえてPX-5Vを利用しています。

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