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PaperLab 導入事例 創業100周年の老舗企業が惚れこんだ最先端技術 「PaperLab」導入で環境資源保護と 社会貢献の実現へ ゴムノイナキ株式会社 常務取締役 営業部、総務部担当 徳永 秀夫氏

「メーカー機能を備えたグローバル技術商社」として、工業用ゴム・プラスチック部品の研究開発・販売・OEM提案を行うゴムノイナキ株式会社。
2019年に創業100周年を迎える老舗企業は、国内初のカタカナ屋号を掲げた会社とも言われている。同社が100年企業となった背景には、つねに新しいものを取り入れて技術を発展させる「メーカースピリット」と「枠にはまらない社内風土」があった。それこそが、「PaperLab A-8000」の導入にもつながったという。

本物に触れることで、いい発想が生まれる
導入の決め手は、最先端技術へのリスペクト

「たゆまず、明るく、しなやかに」をスローガンに掲げ、柔軟な考えを尊重しているゴムノイナキ。既存の枠にとらわれず、つねに新しいものを取り入れたいという姿勢は、積極的な女性の総合職登用にも見てとれる。「PaperLab」導入の背景にも、若い社員たちに最先端の技術に触れてほしいという強い想いがあった。

「PaperLab」の導入は、どのような経緯で決められたのでしょうか。

徳永氏:2017年の1月に「PaperLab」の実機を見せていただき、その技術の高さに驚きました。水をほとんど使わず繊維にし、再生する技術、そして、それだけのことができる機械にもかかわらず、他のOA機器と同じようにオフィスに置けそうなデザインとサイズ感を実現していることにも驚かされました。紙の処理、再生はかなり大がかりな作業かと思っていましたが、「PaperLab」は古紙を入れるとすぐに再生紙が出てくる。こんなすごい機械はぜひ導入したいと思い、発売前から購入をお約束していました。弊社では、新しいものを取り入れたい、という社風があるんです。

長い歴史のある御社ですが、枠にはまらない社内風土を大切にされているのですよね。

徳永氏:はい。若い社員たちには、最先端の技術に触れてほしいと思っていますし、弊社の社長も最先端のものに大変興味を示してくれます。その一環として、社用車にトヨタ・ホンダの水素自動車、テスラの電気自動車を導入したり、セグウェイを購入したり。創業95周年のときには、世界で25体限定の「エヴァンゲリオン」のフィギュアも記念品として購入しました。これは、来社されるお客様にも大変好評です。
こういう材質を使っているのか、こういう風に動くのかなど、実際に触れてみてわかることってたくさんあると思うのです。それを若い人たちに体感してもらいたいですね。「PaperLab」もまさにそうで、本物に触れることで、仕事でもいい発想につながればと思いました。

「PaperLab」導入で紙の大幅削減に成功
ISO監査も「新しい環境施策」と評価

多くの企業が努力目標としている環境資源の保護。どの企業でも日々、紙、ごみ、電気、ガソリンなどの削減に努めているが、社員の努力だけでは限界があるのも事実だ。ゴムノイナキでは「PaperLab」導入により、紙の大幅削減に成功した。その取り組みは「新しい環境施策に目を向けている」として、ISOや名古屋市環境局の監査にも評価されている。また、同社初となる知的障がい者の雇用にもつながったという。

総務部 部長 金子 吉彦 氏総務部 2課 加藤 丈二 氏 総務部 2課 石川 茂樹 氏 常務取締役 営業部・総務部担当 徳永 秀夫 氏

実際に導入されてみて、メリットや変化はありましたか。

徳永氏:弊社はISO14001(環境マネジメントシステムの仕様を定めた規格)の認証を取得しているのですが、ISOの監査の方に「新しい環境施策に目を向けている」という点で評価していただきました。名古屋市の環境局の監査の方に「PaperLab」を見ていただいたときも、「こんな取り組みもされているんですね」と驚かれました。

金子氏:環境対策はどの企業でも煮詰まっている問題で、新しい施策に思い切って取り組める発想と実行力が評価につながったようです。弊社でも紙、ごみ、電気、ガソリンなどの削減にずっと取り組んできましたが、削減には限界がある。営業車のガソリンを削減しすぎると営業に出られなくなるし、電気を極力使わないとなると、冷房も使えなくなってしまう。これでは事業に支障が出てしまいます。
社員の努力の限界点が来たらアイディアを出すしかないわけですが、紙の削減を考えたときに「PaperLab」はうまくマッチングしたんですね。

石川氏:実際に、従来と比べて事務用紙を約20%も削減できてしまいました。1%減らすのも大変なことなので、これは大きな導入成果と言えるのではないでしょうか。

なるほど。御社では、どのような紙を「PaperLab」で再生されていますか。

金子氏:機密書類を処理するのに貢献しています。これまでは年に二回、中間決算と本決算の棚卸の時期にわざわざ岐阜県恵那市まで運搬して処理していたのですが、不法投棄を防ぐため、社員が同行していたんです。こうした人件費や処理費用といったコストの削減にもつながりましたし、社内で繊維レベルにまで粉砕できるので、文字情報が完全に抹消されセキュリティも保たれています。

「PaperLab」の運用は、どのようにされていますか。

石川氏:社内では「PaperLab」専用の回収ボックスで紙を回収しているのですが、どうしてもステープラーや付箋がついたものや、くしゃくしゃの紙を入れてしまう社員がいます。そうした紙のコンディションを仕分けたり整える作業を、知的障がい者の方にお願いしています。丁寧にしっかりやってくれるので、古紙のセットなどスムーズに作業が進んでいる。紙詰まりによるエラーストップもほとんどないですね。

徳永氏:実は、障がい者雇用については導入時には考えていなかったのですが、他社さんでの雇用例を伺い、弊社でもお願いすることになったんです。「PaperLab」の作業はとても簡単な操作で安全かつ清潔なので、安心してお任せできます。弊社は事務仕事がメインの商社で現場作業が少ないため、これまで知的障がい者の雇用ができずにいたのですが、「PaperLab」導入後、初めて採用することができました。そういう方の雇用機会につながったのはありがたいことですし、うれしいですね。今後、処理できる紙が増えれば、さらに雇用人数を増やしたいと考えています。そして今回名古屋市内の養護学校高等部の生徒さんが職場体験に来てくれることになりました。社会貢献にも一役買えることをうれしく思っています。

「PaperLab」で作成した再生紙を社内でフル活用
名刺は優秀な営業ツールとしても活躍、さらに発注まで

ゴムノイナキでは「PaperLab」で作られた再生紙を、ほぼ全部署のプリンターに導入。辞令や決算報告書、稟議書、会社案内にも使用するなど、社内ではその存在が浸透している。なかでも再生紙で作成した名刺は取引先からも好評で、優秀な営業ツールにもなっている。

「PaperLab」で再生した紙は、どのように活用されていますか。

金子氏:社内で使用する紙は基本的にすべて再生紙です。部署ごとにどの色の紙を何枚、と注文できる注文書があって、ほぼ全部署のプリンターに再生紙が入っています。辞令や決算報告書、稟議書といった書類も再生紙で作成していますよ。

石川氏:社内利用だけではもったいないので、採用活動にも活用しています。会社説明会で学生に配布する会社案内は、ピンク・青・黄色の再生紙に印刷してクリアファイルに入れて渡しています。社内の展示スペースに置いている弊社の略年史も、もちろん再生紙です。

徳永氏:それから、名刺ですね。エプソンさんが「PaperLab」で作った名刺を使っているのを見て、我々も使いたいなと思っていたんです。和紙のような温かみがあるし、同じものは二度とできないので、一人ひとり紙の風合いが違うのもいいですよね。それに、営業ツールとしても優秀なんですよ。「この名刺は、社内文書をEpson PaperLabで再生した紙を使用しています」と文言を入れているので、お客様が興味を持ってくれる。「ぜひ実機を見に来てください」とお誘いし、見ていただくと皆さん驚かれます。「イナキさん、また新しいことやってるね」と声をかけていただくんですよ。

石川氏:名刺は取引先様から好評で、「うちの会社のも作ってほしい」と発注もいただいています。小規模な会社では名刺作成は割高になるため、経費削減にもなっているのではないでしょうか。「PaperLab」の再生紙を使えば、1枚当たり約50円かかるところが、1/3程度の費用で作れますからね。弊社の各営業所所長にも再生紙のサンプルを渡したところ、注文が来るようになりました。

新興国に紙のリサイクル意識を広めたい
再生紙を活用したPRと社会貢献

今後、再生紙を活用した会社のPRと社会貢献に注力していきたいというゴムノイナキ。新興国に紙のリサイクル意識を広めたいとの想いから、海外工場への導入も検討しているという。

すでに多方面で再生紙をご活用いただいていますが、今後、検討されている活路があれば教えてください。

金子氏:地元の学校や施設に、再生紙で作成したノートやメモ帳を寄贈したいな、と思っています。学生にもどんどん使ってほしい。最近は大手志向でなかなか学生が集まらないため、採用ツールとしても学生にアピールできたらいいですね。

今後、「PaperLab」に期待することはありますか。

徳永氏:弊社は海外に直営工場があるので、そこにも導入していきたいと考えています。フィリピンやインドネシアなど、新興国に紙のリサイクル意識を広めることで社会貢献ができたら。また、「PaperLab」は今後、プリンターやコピー機などと同じように、世界中のオフィスに普及していくと思います。我々はサプライヤーの立場からフィードバックと改善の提案をさせていただくことで、小型化や量産など、製品のさらなる向上に貢献していけたらと思っています。

*文中の部署名、役職は取材時点(H30.8月)のものです

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