2007
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シリーズ名:2007 オートバックス SUPER GT(S-GT)
大会名:開幕戦・鈴鹿GT300km
距離:5.807km×52周
予選:3月17日 晴れ・観衆:1万6000人(主催者発表)
決勝:3月18日 晴れ・観衆:3万0000人(  同  )
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表彰台ゲットで上々のシーズンスタート

国内モータースポーツのトップカテゴリー、SUPER GTシリーズが鈴鹿サーキットで開幕。今回はホンダのホームコースとあってNSX勢が好調。3月17日(土曜日)の公式予選では、それを実践して見せた。午前10時10分から行われた1回目のセッションで、これまでのコースレコードを更新する1分51秒台の好タイムをマーク、あっさりと午後のスーパーラップ進出を果たすことになった。スーパーラップではさらにタイムを短縮、1分50秒583のベストタイムでフロントロー、予選2番手を奪って見せたのだ。

決勝日の3月18日は快晴。午後2時にローリングラップがスタート。1周回ってきた2時04分に正式スタートが切られた。スタートを担当したロイックは、後方集団でアクシデントが発生したのを尻目に着実にポジションキープ。トップを逃げる8号車に食らいつきながらオープニングラップを終えることになった。その後は後続へのアドバンテージを保ったまま周回を重ねていった。その状況に変化が訪れたのは10周目。GT300クラスのバックマーカーを巧みに処理しながら先を急いでいたロイックだが、この周のS字コーナーでラインが交錯。より大きなダメージをさせるためにグリーンに足を落としたロイックはスピンしてしまった。それでも何とかコースに戻ったものの、3台のマシンにパスされており、5番手でレースに復帰する。

だがここからロイックの速さが光ることになる。5周をかけて1台を抜き返して4位に復帰。上位陣のルーティンピットもあり、トップに立った25周目にロイック自身もピットインした。だが、ここでまたもハプニング。ピットインしてきたEPSON NSXをチームスタッフが取り囲み、ジャッキアップした後にタイヤ交換とガソリン補給、そしてドライバー交替となるのだが、エンジン停止とジャッキアップのタイミングが僅かにずれてしまい、その後ドライビングスルーペナルティを科せられることになる。また、タイヤ交換に少し手間取ったこともあり、ファビオがピットアウトするまでに僅かだが、タイムロスが生じてしまったのだ。だが、ファビオは慌てることもなく7番手でレースに復帰すると、着実かつ速いペースで周回を重ねていく。44周を終えたところでペナルティを消化するためにピットロードを通過するも、全く安定したペースで周回を重ねた。そして終盤上位の脱落もあり、ついに3位でチェッカーを受けた。優勝さえ狙える速さを見せつけていたことを考えれば、惜しい結果でもあったが、新コンビで臨んだ開幕戦で表彰台を奪ったことは、若い2人のドライバーに大きな自信を与えた。チームのモチベーションも一層高まっており、次戦に期待が高まる。