2007
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シリーズ名:2007 オートバックス SUPER GT(S-GT)
大会名:第9戦・FUJI GT 300km RACE
距離:4.563km×66周
予選:11月3日 曇りのち晴れ・観衆:2万9300人(主催者発表)
決勝:11月4日 晴れ    ・観衆:4万8800人(  同  )
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最終戦、GT100戦メモリアルレースを優勝で飾る!

SUPER-GTの07年シーズンを締め括るシリーズ第9戦、ロイック・デュバルとファビオ・カルボーンのコンビが駆るEPSON NSXが今季初優勝を飾った!3番手グリッドからスタートしたロイックは、7周目に2番手に進出すると、20周目を終えたホームストレートでトップに立ち、以後は2位以下との差をじわじわ拡げていく。ピットインのタイミングで一度はトップの座を譲ったものの、全車がピットインを終えた段階では、後退したファビオが楽々トップに返り咲き、その後は全く危なげない展開で嬉しい初優勝。チームとロイックにとっては、昨年の富士以来となる今季初優勝で、熱戦が繰り広げられた07年シーズンに幕を引くことになった。

05年から始まったSUPER-GTだが、その前身である全日本GT選手権は94年に本格スタート。その開幕戦から数えて、今回は記念すべき100戦目。このウィークエンドが今年最後の連休とあって、富士には、土曜・日曜の2日間で8万人近いファンが詰めかけ、今シーズン最後となったGTバトルを、心行くまで堪能していた。土曜日の公式予選は、いつものようにスーパーラップ方式でトップ10グリッドが決定する。午前中のセッションで3番手タイムをマークしたロイックは、楽々と午後のSL進出を確定。GT300クラスとの混走時間帯にファビオが、ロイックがアタックしたユーズドタイヤで予選通過基準タイムをクリアしたのも、これまたいつも通りの展開だった。午後のスーパーラップは、セッション終盤になって日射しが遮られてしまい、路面温度が急激に低下。セッションの終盤になってアタックした上位メンバーにとって厳しい状況となったが、ロイックは奮闘。性能引き上げ措置を受けたZと、4㍑の大排気量エンジンを搭載したNSXの17号車に次ぐ3番手タイムをマーク。決勝では2列目からスタートすることになった。

日曜日の決勝レースのスタートは、ポールから飛び出したZが、2位以下との差を若干開いてオープニングラップを終えたが、上位陣はほぼグリッド通りのポジションをキープして2周目に突入。NSXの17号車に食らいつく格好で先を急いだロイックは、テールtoノーズの接近戦で猛プッシュ。スリップストリームから7周目の1コーナーでインを突くと、そのままパッシングに成功。2番手に進出すると今度はトップのZ追撃に取り掛かることになる。昨年の最終戦、EPSON NSXはポールから一気に優勝のゴールまで駆け抜けたが、今回も20周を終えたストレートでトップの座を手に入れた。トップに立ったロイックは、その後もペースを緩めることなく先を急ぎ、2位以下との差をじわじわ拡げて行く。

レースも折返しの直前となる30周を終えたところでルーティンのピットイン。このピットインで、2台のマシンにリードを許すことになったが、その2台がルーティンのピットストップを行うと、まるで何事もなかったかのように、ロイックから交替したファビオはトップに返り咲いていた。その後も安定した速いペースでラップを重ね、全く危なげない展開でロイックよりも少し多い36周を、2位以下との差を保ったままノーミスで走り切り、嬉しい初優勝のチェッカーを受けた。ファビオにとっては、これが嬉しい初優勝。ロイックとチームにとっては、丸々1年ぶりの優勝となり、タフな展開となった07年シーズンを、有終の美で飾ることになった。