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私が所属するダイキン工業は、「空気で答えを出す会社」というスローガンを掲げています。それが何を意味するのか、私が考えて出した結論は「TPOに合った空間の演出」でした。しかし、ダイキン工業は空調に関しては得意ですが、それ以外の要素(ex. 明るさ、音)へのアプローチは得意ではありません。そのため、空間を演出するには他社と協業する必要があると考えました。そこで、新たな価値創出の仕組みとして、コワーキングスペースを設け、そこをベースに新アイデアを企画、実際にその空間で試し、利用者目線で評価・改善していくPDCAを回していくことで新規事業の打率を高めていこうと、「未来のオフィス空間」プロジェクトを立ち上げました。
我々エプソングループは、昔からモノづくりにこだわり、モノを小さく精密に作ることに長けています。ただ、独創的なモノづくりにこだわるあまり、完全自前主義の垂直統合企業で、それが会社の成長を妨げる面も見られるようになりました。そこで、他社と共創して良いところを取り入れようという考えに変わってくる中で、我々はプリンターやプロジェクターなどのオフィス向け商品を扱っていることから、それらを使っていただくオフィスをもっと知ろうと、point 0と巡り合いプロジェクトに参画しました。
私は、オフィスには経営者目線と従業員目線の二つがあると思っています。従業員からすると家でもできることがあるよねというのに対し、レガシー的な企業の経営層ほど従業員を会社に戻したがるのです。しかしここで100%出社に戻してしまうと、中長期的には働く人はより柔軟な考え方ができる会社に流出していき、人材獲得競争という点において劣勢に立たされると私自身は考えています。ただそうした中でもセンターオフィスは絶対になくならないので、従業員が自ら来たいと思うような仕掛けをオフィスに作ることが大事になってくると思います。
これからのオフィスを考えたとき、我々も働き方の変化というのは非常に重要なポイントだと思っています。魅力あるオフィスでクリエイティビティを発揮できる部分と、家に居るからこそパフォーマンスを上げられることがうまく組み合ったような状態で生産性を高められることが重要ですね。そういう意味では、センターオフィスやサテライトオフィス、自宅など働く場所が自由に選べるなかで、それぞれの場所で利便性が享受できることが重要になってくると思います。
私は、今は大きなチャンスだと思っています。先ほど、レガシーな会社は社員を戻したがるとお話をされまして、我々は多分レガシーな会社の代表選手みたいな会社だと思うのですが、逆に社員を戻したいと思っていないです。このチャンスに働き方改革を推進していきたいと思っており、特に女性社員は働き方改革で明らかにパフォーマンスが上がりました。
そうした中では、point 0には日本を代表する企業に集まっていただいているので、このコミッティーを活用しない手はないと思っています。オフィスとして必要なすべての商品、サービスがある状態なので、それをいかに複合的、統合的に使いやすくして、ユーザーの利便性を高めていくかがポイントだと考えています。企業にとっても、ここで展開したサービスや商品がうまくいけば販売にもつながりますから、事業面でも参画した意味が生まれます。
ユーザーの利便性ということでは、安全・安心・快適にプリンティングの環境を提供したり、映像でのコミュニケーションの環境を提供したりするというのが、我々エプソンの重要なポイントになります。特に、こうした不特定多数の方が利用するオフィスでは感染症対策も重要になり、こちらに導入させていただいている顔認証機能付きの印刷システムは非接触により印刷でき、オフィスにおけるセキュリティーツールとして有効だと思っています。いい実証実験もできていますし、非常に使い勝手がよく利便性の高いシステムに仕上がっています。
オフィスだとセキュリティーカードが一般的ですが、ここ自体が顔認証による入退室を行っており、不用意な接触は基本的に避けられるようになっていて、その中で印刷においても顔をかざすだけで印刷できるというのは、非常に革新的だと思います。私も使ってみてすごいと思って、印刷することが楽しみに変わるというか、いいサービスだと思いました。
それに加え、シェアオフィスだと、使われている方の一連の動作を見るだけでも、我々が改善しなければいけないことや、もっと提案できることが見えてくるのです。たぶん我々が想定している使い方とは違う方がいるはずで、そういうところに気づく感度をもっと上げていって、新しい価値を生み出す場としてうまく使っていきたいです。
プリンターもそうですが、いろいろなサービスに対して、こうしていったらもっと利便性が上がるというのが、自分がファーストユーザーでもあるのでとても出てきます。プリンターも、複数枚ジョブを投入してみて、ここが面倒くさいということがあればエプソンの皆さんにダイレクトにお伝えできますし、それが次の開発につながっていくというのが、すごく意味があると思います。
我々メーカーは「イノベーションを起こしてなんぼ」というところがあり、成長するためにはそこが重要なポイントになるわけです。ではどうやってイノベーションを起こすかというとき、こうしたシェアオフィスでいろいろな皆さんに使っていただく中で、我々が気づいていない価値に気づいて、「これ素晴らしいね」と言っていただくことが往々にしてあるのです。また、多くの人に使っていただくと、場合によってはハードウエア単体のモノの価値ではなく、コトの価値を付加しなければならないこともあるのです。このようなシェアオフィスはかけがえのない場所だと思います。
ニューノーマルの働き方に合わせ、安心・快適で理想的なソロワーク環境を提供しているpoint 0のサテライトオフィス
エプソンの顔認証機能付き印刷システムは、複合機の横のタブレット端末に顔をかざして本人認証を行い印刷ができる
急ぎの印刷にもスピーディーに対応し、小型モデルもラインアップ。印字プロセスに熱を使わないため、低消費電力で環境に配慮。
我々エプソンはインクジェットプリンターがメインで、少量のプリントを高速に印刷することに非常に優位性があります。さらに、小型のものから、ある程度大型のもの、非常に高速なものなど、幅広いラインアップがご用意できるので、ダウンサイジングしたいというお客様のニーズや、サテライトオフィスなどで使えるような分散型のプリンティング環境にしたいといったニーズにも、非常に向いていると思います。
我々が導入した理由でも、ダウンサイジングできることが大きかったです。サテライトオフィスは一人用の個室をたくさん設けるので、複合機が大きいと個室数が一室分、減ってしまうということが起きます。ダウンサイジングできるほどスペースが有効活用でき、収支も改善しますし、その成果が事業に直結するので、大きな意味を持っていると考えています。
もう一つ大きくアピールしたいのが、環境性能の良さです。インクジェットプリンターは印字プロセスに熱を使わないので、大きな電力を使わずにプリントアウトすることができ、二酸化酸素の排出量もだいたい50%近く削減できるものになっています。脱炭素は各企業がこれから取り組まなければならない局面を迎えますが、プリンターをインクジェットに替えるだけで、オフィスから排出される二酸化炭素の量を大幅に削減できるようになり、これもお客様にお届けできる価値だと考えています。
関連ページ 「エプソンのスマートチャージで実現する環境配慮型オフィス」まさに顔認証機能付き印刷システムも、どんどんブラッシュアップしていただけると、よりコアなユーザーが増えていくと思います。我々自身がここで生まれたものをベースに、それが使われる場所を作る。仮にその場所が100、1000、10000と広がっていくと、1万店舗に取り付けられるわけです。それが一緒にやっている意味でもあり、オフィスから排出される二酸化炭素の量を大幅に削減できる、持続可能性の高いエコシステムとして活用できるのではないかということで今進めています。
point 0としては、ここに集まってきている方々に、プロジェクトに関わったメリットをどれだけ享受していただけるかということが一番大事だと思っています。そういう仕掛けを提供し続けることが我々のミッションですし、エプソンさんからもご提供いただけるものが増えれば増えるほど、より絆が強くなっていくと思っています。ぜひ、インクジェットプリンター・複合機に限らず、いろいろな分野で協業させていただければと思っています。
社会課題がこれからますます深刻かつ複雑化していく中で、異業種の方とパートナーシップが組めるここでのすべての出会いが、我々にとって貴重です。会社単独では実現できない価値を生み出す、まさに共創の場としてしっかり利用させていだたきたと思っています。そして、導入いただいている顔認証付きインクジェット複合機も、これからオフィスの標準的なプラットフォームになっていくと思いますので、ぜひ多くのお客様に使っていただきたいと思っています。
今後とも、よろしくお願いします。