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(資)文化財復元センター様は、文化的価値及び歴史的価値を有する絵馬や掛け軸の復元作業を行っており、復元した文化財の出力にマックスアートを活用している。「歴史的価値を持つ文化財の微細なニュアンスまで出力できるプリンターを探していました」と大隈氏は語る。
文化財は全国各地に無数に存在するが、日光や風雨にさらされ放置された結果、墨文字や顔料が剥がれ落ちその内容が肉眼では見えにくくなっているものも少なくない。
大阪府枚方市の(資)文化財復元センター様は、こうした昔の息吹を伝える貴重な史料を、デジタル解析技術を駆使して独自に開発した手法を使い復元している。
(資)文化財復元センター代表の大隈剛由氏は、プロカメラマンとしても活躍しており、スタジオPecoを経営している。10年ほど前に、プロカメラマンとして七五三の記念写真撮影を請け負っていた神社で古い板戸の記録写真を依頼された。顔料がほとんど剥がれ落ちた板戸の写真を何気なく画像ソフトで加工していくうちに、鮮やかな鳳凰(ほうおう)の画像が浮かび上がってきたのである。
修復や復元というと、費用が高額なこともあり、その対象は国宝クラスの文化財というのが実態だった。しかし写真ならデジタル技術を駆使して文化財を傷めることなく、しかも廉価に復元作業が可能なため、身近に眠る文化財でも制作当時の姿を蘇らせることができる。「そのためにはできるだけ早く対策が必要だ」という思いが2004年の(資)文化財復元センター開設につながった。
文化財の復元を請け負う同センターでは、見えにくかった文字や絵が復元作業を通して浮かび上がり来歴が判明した例もあり、絵を美術品として復元再生するだけでなく、学問的に歴史を掘り起こす資料として文化財を蘇生する役目も担っている。たとえば赤穂市の赤穂八幡宮にあった大石内蔵助の直筆と伝えられた絵馬は、復元した結果、肉眼ではまったく見えなかった「萬冶二」の文字が浮かび上がり、内蔵助の直筆ではなく、内蔵助が産まれた満冶二年に大石家がその誕生を祝って奉納したものであろうことが判明した。
そのほかにも、NPOとして復元した大阪府枚方市の鍵屋資料館の欄間絵は、肉眼で確認しづらかった淀川の水車や川面を泳ぐ魚の姿などがありありと復元され、不明だった作者も地元の日本画家 中井吟香の作品であることが判明した。 |