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DTPといったデジタル化の流れは、これまでの製版フィルムをなくし、平台や印画紙による校正のワークフローを大きく変化させている。こうした中で土山印刷様は、マックスアートPX-9500による校正刷りを積極的に展開し、デジコンや平台に変わり高品質と低コストを実現している。
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土山印刷様は明治44年創業。まもなく100周年を迎えようとしている京都の老舗印刷会社である。業界の大きな流れになっているインクジェットプリンターによるDDCPを新たな業務スタイルとして検討した同社は、マックスアートPX-9500を京都本社と東京営業所に導入した。
PX-9500が果たす役割はいくつかある。1つは、京都本社と東京営業所がマックスアートで同じ色再現を共有することである。これにより、東京で出力したマックスアートの校正刷りに合わせ、京都本社で、距離の壁を超えて印刷することができ、短納期を実現できる。
2つ目の役割は、平台、デジコンに代わるカラープルーフとしてマックスアートを活用することで、ランニングコストを抑え、クライアントの低コストニーズに応えていくことにある。コストだけでなく、品質面でも、マックスアートは印刷物に近い再現性でカラープルーフを出力でき、また平台校正の色見本として活用していたデジコンをマックスアートに切り替えることにより、平台校正の精度の高い品質管理を行うことができる。
土山印刷株式会社
製造本部
次長 高橋 敬一様
インクジェットプリンターを校正に活用するうえで、品質が重要となることはいうまでもない。そのため土山印刷様では、きもとのORISにICCプロファイルを埋め込み、ORIS側でRIP処理済みの1bitTIFFデータを受け取って色をコントロール。 印刷物と同じ色をマックスアートで再現できるようにしている。マックスアートの再現性について高橋氏は
「マックスアートとORISの組み合わせで、色をここまで追い込めるのかと、正直驚きました。色がつねに安定していて出力に差がでませんし、調子も、補色インクを使っていることで、細部まで高い精度で再現できますね。グレーバランスも とてもよく、ライトグレーインクを加えた3種類のブラックインクを使っていますから、淡いグレーをカラーインクで表現していた従来のインクジェットプリンターのような色転びがなく、暗いグレーから明るいグレーや白まで豊かな階調で表現できます」と語る。
デジコンは、色のコントロールが難しい。平台校正の品質管理は、オペレーターのスキルに依存する。こうした中でマックスアートは印刷物に近い色が再現できることで、マックスアートによる校正刷りは願ってもない校正スタイルだ。
土山印刷様ではジャパンカラーとの差異をCMSツールで定期的に測色し、ICCプロファイルを修正。印刷物と最小の色差となるようカラーマッチングを行うとともに、京都本社と東京営業所のマックスアートの色差はΔ0.9以下と、高い精度を維持することで、京都本社と東京営業所の連携を可能にしている。
コスト面について、高橋氏はマックスアートによる校正の優位性を次のように語る。
「原価には償却費とランニングコストと人件費の3つがありますが、マックスアートは関連するソフトを含めても、初期投資が圧倒的に安い。ランニングコストについても経費としてかかってくるのはインクと用紙だけで、これも安い。人件費も、スタッフは出力指示のボタンを押すだけですから、安くなります。マックスアートによる校正刷りはもちろんのこと、平台校正の見本をデジコンで出力すると赤字でしたが、マックスアートで出力すると印刷物に極めて近い見本ができるうえ、格段に低コストとなるわけです」。
マックスアートによる校正刷りを提供することでコストを軽減し、校正代を従来の50%でクライアントへ提供したいと意気込みを語る。
マックスアートによる色校正は、印刷物に近い再現ができる、低コストで校正刷りができるという利点のほか、デジコンの際に出る有機溶剤の廃液がなく環境にやさしい、設置スペースをとらないので、場所を気にせず置けるという点も大きい。
「将来は校正の80%をマックスアートで行えるようにしたいと考えています。そのためにはクライアントの『校正は本紙校正で』という固定概念を打ち破らなければなりませんが、色補償やコストの提示で、マックスアートに切り替えていく自信はあります」と力強く語る。
土山印刷様は、最終的にはWebサイトを活用したリモートプルーフシステムを立ち上げ、クライアントもマックスアートで出力して色の確認ができるようにしたいとしている。これによって、タイムロスがなくなり、クライアントへのサービス向上にもなる。営業スタッフの業務の効率化にもなる。マックスアートによる校正刷りはスタートしたばかりだが、業務の革新に向けて、マックスアートが果たす役割は限りなく大きい。
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