山のプロ、WristableGPS for Trekを持つ。

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WristableGPS for Trek Meets Professional #1 「山のプロ、WristableGPS for Trekを持つ。」 プロの目に、WristableGPS for Trekはどう映るのか。世界でも最難関といわれるフランス国立の登山学校で資格を取得し、現在プロの国際山岳ガイドとして活動している江本悠滋さんに、その活動の様子やWristableGPS for Trekのファーストインプレッションをうかがいました。 国際山岳ガイド 江本悠滋 Yuji Emoto

「プロの登山ガイドは、お客様の安全を守るのが仕事。だから研修はいつも、過酷な状況と隣り合わせ。」

―フランスで国際山岳ガイドの資格を取られたそうですね。

江本「フランス国立スキー登山学校(ENSA)」で、国際的な登山ガイドの資格を取りました。ENSAはフランスのスポーツ省が管轄するスキーや登山のプロフェッショナルを育成するための大学で、フランス陸軍の山岳部隊や山岳警備隊も、この学校の入学試験にパスすることが条件になっています。毎年、40人程度しか合格しないのですが、陸軍や警備隊関連の人も一緒に試験を受けるため、民間人の合格は25人前後といわれています。
合格後の研修は、まさに危険と隣り合わせの環境で、毎年のように誰かが命を落としていました。登山ガイドという職業は、プロとして、お客様からお金をいただいて安全管理を行うわけですから、当然レベルが高くなり、研修の環境もシビアです。また、プロの登山ガイドになるための考え方や心がまえも教え込まれます。お客様に安全に山を楽しんでいただくために、行程をどう管理するか、どのような状況だったら、どう判断するのがベストか、そういったことを繰り返し徹底して学習します。

江本さんの写真

―安全のための判断というのは、例えば、どんなことでしょうか。

江本「行けるところまで行きたい」と、日本のお客様はよくおっしゃるんです。せっかく来たのだからできるだけ、と。でも、行くところまで行ってしまったら、山から下りられなくなってしまいます。そうならないよう、天候やお客様の体調、これから行くルートの状況などを考えて、タイミングを見計らって判断します。
また、天候によって難易度も変わります。例えばフラットで歩きやすい山の稜線のような場所は、雨の日は難しくなります。傾斜が緩いので水が溜まり、滑りやすくなるからです。一方でオーバーハングしている岩場は、少しぐらいの雨だったら、あまり濡れていなくて登れる場合もあります。そんなふうに刻々と変わる状況を自分で見て、いかに判断するかが大切になります。

「山が”遊んでいいよ”と言ってくれる日に遊ばせてもらう。そんな謙虚な気持ちが、安全で楽しい登山につながる。」

―プロの登山ガイドとして、今はどのような
活動をされていますか。

江本基本的に日本で活動していますが、夏は毎年3か月くらい、フランスのシャモニーをベースにガイドをしています。基本的に、お客様がご希望の山に一緒に登ります。以前、マッキンリーに登りたいというお客様がいらして、そのときは一緒に1か月くらい山に入っていました。たまに韓国やアメリカ、カナダなどに行くこともあります。もちろん、日本でも多くの山に行っています。

―ガイドをするのに難しい山は、ありますか。

江本登山って、実はわりと誰にでもできてしまうものです。マッターホルンなんて外見はあんなに尖って登るのが難しく見えますが、健康な人だったら、登れるチャンスはあります。日本では槍ヶ岳もそうです。険しそうに見えるけれど、現地に行くとハシゴがかけられたりして思うほど難しくはないんですね。どんな山でも体力やレベルに応じて、その人なりにチャレンジすれば、けっこう登れてしまうものです。もちろん現場での適切な判断が必要となりますので、それをサポートして安全のもとに登頂という成功を体験していただくのが、僕の役目だと思っています。

江本さんの写真

―一般の登山者にアドバイスをいただけますか。

江本初心者の方には、大きな夢を持っていただきたい。さっきも言いましたが、山って意外と登れてしまうわけですから、高い山は無理などとは思わず、どんどんチャレンジしてください。そうすると、登れる山が増えて、そのぶん見たことのないような景色に出会えるチャンスも増えます。ぜひ大きな夢を持っていただいて、上を見てどんどん登ってほしいです。
一方で、経験を積まれた方には、初心を忘れないでいただきたい。日本は登りやすい山が多いので、たくさん山を登っても経験値が高まらないんですね。慣れが生じて、判断がいつも「大丈夫」となりがちです。そうなると、ひとつのミスが大きなアクシデントに直結しやすくなります。ですから経験者ほど初心を忘れず、山や自然を尊重してほしいと思っています。
山では、「今日は遊んでいいよ」って山とお天気が言っている日があります。そんなときに山の中で遊ばせてもらっている、そのくらい謙虚な気持ちで山に入りましょう、というのが僕の基本です。

登山の様子

登山の様子

「山行を計画して、記録し、振り返る。WristableGPS for Trekには山を楽しむための機能がある。」

―新しいトレッキングギア、WristableGPS for Trekの
印象をお聞かせください。

江本軽いですね! 僕は装備を軽さと機能で選びます。登山経験者ならお分かりだと思いますが、山の中で10時間、15時間と行動するためには、持っているモノはなるべく軽い方がいい。ですからストックや靴、ハーネスなど、すべて“軽さが絶対”ですね。僕は自分の方向性と合えば、新しいモノを積極的に取り入れています。これも期待できそうですね。

―GPS機能と気圧センサーや温度計と組み合わせて、
高度・位置情報で高い精度を実現しています。

江本山の中で環境が厳しくなるほど、自分が今どこにいるかを把握することはとても重要になりますから、GPS機能は欠かせないですね。特に冬、一面の雪の中では、夏山のように谷や岩などの目印が見えなくなり、自分の居場所が地図では確認できなくなります。あらかじめ夏の画像と照らし合わせてクレバスの位置を確認したりもしますが、現地で自分がどこにいるか分からなくなったら意味がありませんからね。
また万一の際、GPS機能があれば救助を呼ぶときもより正確な位置を伝えることができるでしょう。どのくらい正確なのか、実際に山の中で試してみたいですね。

写真

写真

写真

―事前に山行ルートが登録できるほか、日本百名山の情報も
登録できます。この機能について、どうお考えですか。

江本山行ルートの登録機能は「事前にルートを計画して確認する」という、とても大切な習慣が身につくので良いと思います。僕たちプロは、出かける前に充分な調査と情報整理を行います。最近はインターネットの情報なども見ながら、大雨の直後などは土砂崩れなどでルートが影響を受けていないかどうかなど、充分に確認します。いろいろな情報をあらかじめ仕込んでおくことが、現場で行動する際の的確な判断につながるからです。
そこまで詳しくはなくても、ルートやウェイポイントまでの所要時間など、基本的な情報をあらかじめ整理して、自分にも、そしてこのギアにもインプットしておくと、より安全な登山に役立つはずです。
また百名山の情報に関しては、全制覇をご自分のモチベーションにされている方もいらっしゃるので、そういう方には最適ですね。

―GPS機能は現在位置の表示のほか、ログを取る機能も
あります。使いこなしのアドバイスをお願いします。

江本GPS機能のログを見れば、自分が山で実際にどのように行動してきたか、どのルートをどのくらいの時間をかけて歩いたかを後から確認できますよね。予定通りに歩けたか、歩けなかったとしたら、どんなところに問題があったのか、というように自分の登山の振り返りになります。そうすれば無用な“慣れ”を排除して自分の登山経験が整理でき、次に山に行ったときの安全向上にもつながっていくと思います。
さらにGPSログは、シェアすることも簡単です。一緒に登った仲間たちと、あのときはこうだった、なんてワイワイ話すのって楽しいじゃないですか。僕も、よくそんな話をします。特に最初に登ったモンブランのことははっきりと覚えていて、あのときは初心者でつらい思い出しかなかったのですが(笑)、今でも友だちとその話で盛り上がったりしています。そんなふうに、山での体験は財産になります。それを一緒に昇った仲間などとあれこれ共有し合えるのも、登山の楽しみのひとつですよね。

「この軽さ、GPS精度に、ポテンシャルはありそうだ。次は山で試したい。」

江本この製品、次はぜひ、実際に山で使ってみたいですね。GPS機能はもちろん、それを使ったナビゲーションは、実際の山でどのくらい役に立つのか。また、体温に影響されにくいという気温表示も興味ありますね。これから色々試してみたいと思います!

江本さんの写真

Profile

江本さんの写真

江本 悠滋 フランス国家資格山岳ガイド
フランス国家資格スキー指導員
国際山岳ガイド連盟(UIAGM)国際山岳ガイド

1976年12月24日生まれ、愛知県名古屋市出身。3歳からスキーを始め、15歳でオリンピック選手を目指して単身渡仏し、アルプス山脈の麓にあるスキークラブに入団。その後、怪我のリハビリ中に登った山の世界に魅せられ、スキー指導員と山岳ガイドを志す。山岳では世界最難関のフランス国立スキー登山学校に入学し、1999年にスキー指導員資格、2002年に山岳ガイド国家資格を取得。両資格の取得は日本人としては唯一。現在は日本や海外でプロの登山ガイド/スキー指導員として活動するほか、2010年クライミングジム【ZU-THONES(ズットン)】を愛知県名古屋市に出店するなど、活動の幅を広げている。

(注)本製品を国外に持ち出して使用する際には、その国、地域の法規制などの条件をご確認下さい。

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