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審査員総評

応募部門・賞

2010年度 審査員総評
田沼 武能
田沼 武能
デジタルカメラが普及して今では一人一台は当たり前の時代になりました。しかもフィルムとは違って、写真を自分でプリントすることが簡単になりました。このコンテストを審査していて、毎年感じるのは出品作品プリントが年々美しくなっていることです。それはプリンターの進歩と技術レベルがどんどん向上していることです。しかしその一方では基本的なことを少し忘れかけたのではないかということでした。写真で何を見せるか、自分が撮ったときの感動や楽しみをいかに共有できるかという「作品の芯」になる部分です。写真を撮る楽しみ、プリントする楽しみと、自分の心が伝えられたときの喜びを写真から見出して貰えたら、人生が幸せになることは間違いありません。
 
<Profile>
1929年東京都生まれ。1949年東京工業専門学校卒業。木村伊兵衛氏に師事する。高度成長以前の東京の様子や下町の暮らしを撮り始めると共に、世界各地の子供の写真を撮り続けている。『文士』『人間万歳』『輝く瞳世界の子供』『トットちゃんとアフガニスタンの子供たち』『地球星の子どもたち』『武蔵野讃歌』など、数多くの写真集を出版。『ぼくたち地球っこ』『戦後の子供たち』『60億の肖像』など写真展も数多く開催。また、26年間にわたりユニセフ親善大使の黒柳徹子さんに同行、親善大使と子供の交流の撮影を続ける。モービル児童文化賞、菊池寛賞など受賞多数。1990年紫綬褒章受章。2003年文化功労者顕彰。現在(社)日本写真家協会会長、東京工芸大学芸術学部名誉教授を務める。
三好 和義
三好 和義
僕は今回はじめて審査に加わらせていただいたのですが、プリントがすごくきれいで安心して拝見しました。いろんな方が応募されているので、クオリティに差があるんじゃないかと思っておりましたが、そういう意味ではどの作品も美しいプリントでした。またバリエーションも豊富というのが印象的でしたね。写っているものが変わる度に頭を切り換えて見ていくわけですが、この切り替えを頻繁にする必要がありました。そういう意味で審査は非常に大変でしたが、結果的にとても楽しかったです。
 
<Profile>
1958年、徳島市生まれ。中学時代より本格的に写真を始める。14歳の時に撮った牛の写真が徳島新聞に掲載される。高校2年生の時に、銀座ニコンサロンで「沖縄・先島」を当時最年少で開催。大学時代には、日本広告写真協会、日本写真家協会で入賞。 27歳、初写真集「RAKUEN」はベストセラーに。その写真集で木村伊兵衛賞を当時最年少での受賞。その後、「楽園」をテーマにタヒチ、モルディブ、ハワイ、セイシェルなど南の島を撮影。海外だけでなく国内でも「屋久島」「富士山」などを撮影、写真集を発表。「巡る楽園 四国八十八ヶ所から高野山まで」は切手にもなった。日本の世界遺産をユネスコの依頼で撮影。写真集「日本の世界遺産」にまとめる。これらの作品は世界交流基金に買い上げられて、世界各地で写真展の巡回が行われている。2010年、銀座・和光で「帝の楽園 京都の御所と離宮」の写真展を本館、並木館で同時開催した。
審査風景
 

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