未来の社会が望む技術を創出するために、
新しい発想ややり方で挑戦し続けます。

エプソンのものづくりの原点 - 技術的なブレイクスルーと誠実努力によって、画期的な商品を創出

1942年の創業以来、技術的なブレイクスルーによって、新たな時代を切り開く、いくつもの画期的な商品を生み出してきました。世界初のクオーツウオッチは時計史に革命をもたらし、高精細なカラーインクジェットプリンターは一般家庭での写真印刷を定着化させ、液晶プロジェクターは企業のプレゼンテーションを変えました。

世の中に無いものを創り出すには、数多くのハードルを乗り越える必要があり、困難を乗り越える「組織力」と挑戦を続ける「企業風土」が不可欠と考えています。エプソンでは商品の開発に必要となる基本的な技術を創り出す技術開発本部と、商品としてお客様に届けられる形に設計する事業部との密な連携が、困難を乗り越える原動力となっています。また、新たな挑戦に果敢に立ち向かい、物事の本質を納得できるまで徹底的に追求し、目的達成に向けて取り組む「究めて極める」の精神が社員に根付いています。このように、「世の中に無いものを創り出す」ことに対し、誠実に地道な努力を続けてきたのが、まさにエプソンのDNAです。

Epson 25 第1期中期経営計画の成果 - 社会課題を起点とした技術開発へと変わり始める

自分たちの技術を「究めて極める」ことで、成長を続けてきたエプソンですが、「Epson 25」を進める上で、「その技術は本当にお客様のための技術であるか」という気付きがありました。

それは、開発中の技術のいくつかが、ビジネスとして進めることが困難であることが分かり、中止せざるを得なくなったときでした。真の顧客視点が薄れ、技術を究めることだけに集中してしまった結果だったと認識しています。一方、2016年に発売した世界※1の乾式オフィス製紙機「PaperLab」は違いました。紙の再生には多量に水が必要というこれまでの固定概念を捨て「ドライファイバーテクノロジー」を確立した背景には、持続可能性を保持しながら、これまで通りの紙文化も継承する、という社会的課題に対するソリューションを生み出す、というモチベーションがあったのです。

※1 2016年11月時点、乾式のオフィス製紙機において世界初(エプソン調べ)

今後の技術戦略方針 - 将来実現したい世界を描き、その道筋を考える

新たな技術の確立には、試験の積み重ねや技術のすり合わせが不可欠であり、時には長い期間を要します。技術を確立したものの、世の中のニーズと合わなくなってしまっては、新しい価値を創り出すことはできません。そこで、潜在的な社会的課題といった未来観を起点に、将来実現したい世界(ありたい姿)を描きます。現在の立ち位置から技術の本質(強み・弱み)を認識した上で、ありたい姿への道筋を「顧客」「技術」「事業性」の観点で考え抜くことが不可欠です。現在、技術開発本部が中心となり、エプソンの技術を俯瞰的に捉え、何が強みで、何が不足しているのかを改めて整理しています。それをもとに、今後の事業戦略を構築していきます。

技術戦略の考え方

  1. 将来実現したい世界(ありたい姿)を描く
  2. 現在の立ち位置から技術の本質(強み・弱み)を認識する
  3. ありたい姿への道筋(シナリオ)を「顧客」「技術」「事業性」の観点で考え抜く

価値創造を加速させるオープンイノベーション - 協業によって、より大きな価値を生み出す

昨今、商業・産業印刷のデジタル化をインクジェットが牽引し、IT化の進展に伴ってお客様との接点も大きく変化しています。また、環境規制が厳しくなり、商品の環境性能の向上や、ものづくりにおける廃棄物や温暖化物質の排出削減が求められるなど、持続可能な社会実現に対する企業への期待が高まっています。

エプソンはこれまで、独自のコア技術に基づき、商品を企画・設計・製造・販売まで自ら行う垂直統合型のビジネスモデルを前提に、自前主義で技術開発を進めてきましたが、社会的課題の解決を迅速に行うために、他社や研究機関と協業する形でオープンイノベーションを推進し、新たな価値の創造を加速させていきます。また、ハードだけでなく、ソフトウエアも含めた包括的なソリューションを提案することで、お客様の根本的なご要望にお応えしていきます。

SDGs(持続可能な開発目標)やエプソンが掲げる環境ビジョン2050の達成には、これまで以上に革新的な技術の開発が必要です。エプソンがこれまで培ってきた「省・小・精の技術」をさらに昇華させ、第2、第3のPaperLabを生み出していけるよう、飽くなき挑戦を続けていきます。