技術・イノベーション

イノベーションを支える技術

ロボットのベース技術

腕時計の精密組立がルーツのエプソンロボット

電子機器、自動車、食品、医療などさまざまな業界の工場で、部品搬送や組立・梱包などに役立っている産業用ロボット。現代の工場での生産活動にはもはや欠かせないもので、先進国、新興国ともに今後ますます需要が増えると予測されています。

エプソンのロボット事業は、社内向けに開発した、腕時計の精密組立ロボットをルーツとし、1983年から始まりました。現在はスカラ(水平多関節)型という4軸ロボットと、小型6軸ロボットを開発・製造・販売しており、中でもスカラ型ロボットにおいては6年連続世界シェアNo.1という高い実績を有しています。

※産業用スカラロボットの2011~2016年の金額および数量ベースの出荷実績において(株式会社富士経済『2012~2017ワールドワイドロボット市場の現状と将来展望』調べ)

スカラロボット

小型6軸ロボット

ロボティクス技術 × センシング技術

小型・軽量・スリムと高可般性能を両立

エプソンは、1942年の創業以来磨き続けている省エネルギー・小型・精密な制御などを商品の性能として実現する「省・小・精の技術」を有しています。これを基盤とした独自のロボティクス技術により、エプソンのロボットは小型・軽量・スリムであり、スペースあたりの生産性にも優れています。

素早く動いてピタッと止まる

重い部品の搬送や組み立てなどを行う大型のロボットとは異なり、エプソンが展開している小型精密ロボット市場では小さな部品を扱うため、高速作業をより緻密な精度で行うロボットが求められています。エプソンロボットは、水晶デバイスや半導体事業のセンシング技術も活用し、動作などを高精度で感知できるセンシング技術を組み合わせることで、高速で精度が高く、ピタッと止まることのできる低残留振動を実現することができます。

<150×150mm正方形の軌跡比較>

この図はエプソンのスカラロボット「LS3」と、他社の同等品にえんぴつを持たせ、150mm四方の正方形を描かせた比較結果です。他社のスカラは、毎秒750mmのスピードで正方形の線描写に歪みが生じるのに対し、エプソンのスカラロボットでは、ほぼ正方形に描くことができます。高速であっても指定された通りの軌道で、直線に近い線を描くことができます。

<残留振動比較>

こちらのグラフはエプソンの6軸ロボット「C8L」と、他社の同等機種に、同じ動作をさせた際の振動が収まるまでの時間を比較したグラフです。エプソンのロボットは、指定した位置に約0.2秒でピタリと止めることができるのに対し、他社ロボットは、指定した位置で停止したとしても、約1秒揺れが続くことになり、位置止めまでの時間を要します。この残留が工程のなかで何度も続くことで、精度の高い動作は難しくなり、また生産性にも影響を与えてしまいます。

このように、エプソンのロボットは指示した通りの軌道で、速く動きながらも正確に止まることができ、生産性向上に寄与することができます。

自社工場の自動化から得られる知見

お客様の目線に立ったロボット開発

エプソンは、ウオッチ、プリンター、プロジェクターなどさまざまな商品の工場を有しており、そこでもエプソンのロボットは活躍しています。

例えばインクジェットプリンターのキーデバイスとなる「PrecisionCore(プレシジョンコア)」プリントヘッドもエプソンロボットが組み立てています。

このように多くの自社工場でもロボットを活用することにより、製造現場でロボットを効果的に導入し安定稼働させるための知見を積み重ねてきました。

また自社工場で抽出した自動化の要望は、お客様の目線に立ったロボット開発を進める上でも重要な情報となっています。

ロボットで革新する自社製造ライン

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