世の中でICTの普及によるペーパーレス化が言われて久しいですが、「紙」という優れたメディアの価値を活かし、手に取りたい情報を必要に応じて、いつでも印刷できる社会を実現したいと考えています。そのためには、低印刷コストや環境負荷低減などのお客様にとっての価値を創造するエプソンのプリンティングイノベーションが不可欠となります。
例えば、印刷プロセスに熱を使わないエプソンの大容量インクを搭載したモデルは、稼働時と待機時も含めたトータルの消費電力量はレーザープリンターと比べておよそ1/10と、格段に少なくなっています。また、大容量インクタンクやパックの搭載により、消耗品や包装材に関わる資源消費量も低減できます。
高速ラインインクジェット複合機は、オフィスで主流となっている一般的なレーザー方式のプリンターに比べ、熱を使わないため格段に省エネルギー性能に優れているというメリットがあります。熱を使わないエプソンのラインインクジェット複合機は、濃度の高い印刷パターンでも印刷スピードが落ちることがないので連続高速印刷や大量印刷を実現できます。当技術を広めることで、業務・生産効率の向上と同時に、環境負荷低減の価値をお客様にご提供します。
一方、商業・産業領域では、従来の大量生産・大量消費の時代から、消費者ニーズの多様化に対応する多品種少量生産が拡大し、加えて、環境への配慮が強く求められています。こうしたニーズが高まるなか、版が必要なアナログ印刷からデジタル印刷への転換が進んでいます。当社のインクジェット技術は、こうしたデジタル化の流れを牽引し、需要変動に短納期で柔軟に応える印刷を実現、売れ残りや廃棄ロスの削減、刷版の洗浄に必要な水や廃棄インク液の削減、仕掛品の保管スペースの削減を目指します。
独自のインクジェット技術をビジネスパートナーとの協業やオープンイノベーションにより、積極的に新市場創出の取り組みへと進め、新たな価値を社会へ提供していきます。