卞 敏 | Bian Min

『思い』

  • 会期:2022年7月8日(金)~7月20日(水)
  • 時間:11:00~18:00
  • 休館:日曜日
    • (注)会期中の祝日、7月18日(月)は開館しています。
    • (注)状況により会期・開催時間が変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。

本作は、エプサイトギャラリー2021年度第2期公募展応募作品から選出された作品のひとつです。

卞 敏(ベン ビン)さんは中国の出身です。日本の大学で写真を学んだ彼女は、卒業後の2021年、株式会社アマナが主催するポートレート写真の新しいアワード「Portrait of Japan」でグランプリを受賞(ヘレン・ファン・ミーネ選)し、今後の活躍が期待される写真家の一人です。

本作『思い』は、中国で暮らす家族にフォーカスした作品です。「家族写真を撮りたい」という祖父の一言をきっかけに、離れて暮らす自身の家族と写真を介して向き合った彼女は、コロナ禍、また祖父の死を経て、人と人との絆、また人の感情と記憶との関係性についてあらためて思いを深めた、と語ります。

美しい光の移ろいとともに写真の中に閉じ込められた時間。ごく当たり前の日常こそはかなく、実際には二度と起こらない瞬間を積み重ねながら私たちは日々を生きている、そんなことを静かに意識させる作品です。

「記憶」と「感情」、そして「写真」の関係に思いを巡らせながら綴る本展にどうぞご期待ください。

▶ 作品紹介
『思い』


世の中のあらゆるものは、全てがお互いに影響を与え合って存在しています。こう考えると、自分という存在すら主体的な自己として存在するものではなく、互いの関係のなかで"生かされている"存在であると気がつきます。すべては繋がりの中で変化しています。無常であると知っているから、一期一会の出会いを大切にします。

卞 敏

卞 敏

卞 敏 | ベン ビン

プロフィール
中国出身
2021年  多摩美術大学美術研究科博士前期課程修了

-受賞
2021年  「Portrait of Japan」グランプリ(Hellen Van Meene選)