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北海シーリング株式会社様は、北海道札幌市にて1981年シール・ラベル・ステッカーの印刷業として創業。1990年に高速凸版ロータリー印刷機を導入し、カラー印刷の量産体制を整え、順次最新の凸版間欠式輪転機を導入し、高品質なシール製品の安定供給が出来る生産システムを構築しています。製版部門でも1996年にデジタル化を開始、2007年よりCTP設備にてシール・ラベルのFMスクリーニング印刷をはじめ、凸版印刷では最先端の技術を確立しています。継続的な設備投資と社員育成により全日本シール印刷協同組合連合会主催のコンテストで数多く入賞を果たす実力を誇ります。2011年4月、デジタルラベル印刷機「EPSON SurePress L-4033A」を導入し、少ロットから大ロットまで一貫した高品質生産を確立。困難とされる印刷機間での統一した色・品質の印刷を確立し、シームレスな印刷生産環境を実現しお客様の要望に応えています。
有原社長が最初にデジタル機の存在を意識し始めたのは1990年頃。
「設備投資の際、インディゴ社(現HP Indigo)のオムニアスというデジタル機の存在を知りました。オムニアスの機能は非常に魅力的だったものの、本体価格が高く品質面の不安もあり、稼げるかどうかという問いに明確な回答が出せず、検討を見送りました。」
以降情報収集と研究を続けられ、2007年IGASに出品されたプロトタイプのSurePressを見て、「来るべき時がきた。シール専門業者でなくても商売が出来る。発売されたらすぐに購入しよう。」と決心されました。少しでも早く勉強してノウハウを構築するため、SurePress販売開始後すぐ、導入の検討をはじめられました。
経済が悪化し受注数が減少傾向の昨今、在庫がなくなってから注文するお客様が増えていています。シールは頼んだらすぐ届くイメージが強いこともあり、短納期に対する要求がさらに厳しさを増しています。一方多品種化も加速し、トータルの受注数量は同じでも色違い等のバージョンが増え、1デザインあたりの生産数量が少なくなってきています。従来の設備では、500枚と5000枚とでは印刷に20分程度の違いしかありません。小ロットばかりの仕事では、コスト高になってきます。そこで、お客様の要求に対応していくため、準備時間が短く損紙が少ないデジタル機が最適と判断しました。
他に頭を悩ませていたものとして、稀に発生する納品後のやり直し作業とそのコストです。本機校正はコスト高になるため避けてきましたが、SurePressは本機校正も出来るので、難しい色合わせが入っている場合など助かります。多少ランニングコストが高くても事前にトラブルを回避でき、トータルではコストダウンにつながります。こちらも、導入を決定した大きなポイントです。
SurePressは当社の顔になっています。導入と同時にお客様へSurePressの紹介を積極的に実施しています。国内に数台しかないデジタル機を導入したことで、「頑張ってるね」と評価いただき、さらに「こういうことができないか?」「100枚だけやってみたいんだけど・・・」と個別の問合せもいただくようになりました。
営業部門でも、「短納期、小ロットはSurePressとCENTRAがあるから何とかなる。」という安心感から、更に柔軟な対応が出来るようになりました。
導入前は「小さなサイズのラベルを細かく、たくさん」というのがデジタル機での攻めどころだと思っていましたが、今では「サイズの大きなものも手軽に出来る」ことが予想以上のメリットとなっています。窓貼り用の広告ステッカー、店内の大判POPやステッカー、床貼りのバナーなどにもSurePressを活用しています。従来は、B4程度のものは無理をしてロータリーで、サイズの大きなステッカーは大判プリンターで製作していましたが、メディアが限定され生産できる商品の種類が少なかったため外注していました。その仕事を今はSurePressに切り替えることができ、更にデジタルならではのアイディアを加えて提案しラベル・ステッカーでの付加価値を高めることで、お客様にも満足していただいています。
社員育成に力をいれている北海シーリング(株)様。
個人のスキルが高く、インク調合機やCTPの導入時も、現場に任せておけばすぐに使いこなせるようになりました。SurePress導入時も抵抗なく、すぐに本格稼動を開始できました。SurePressには製造部門長、製版部門のオペレーター、印刷機のオペレーターから合計で3名を抜擢しています。1名はデジタル部門で兼任、2名はそれぞれ従来の仕事も継続していますが、習得に特別なスキルが必要ないデジタル機をうまく分担し、人員を追加せず、工賃は現状のままで運用しています。アナログ機で色合わせに時間がかかっていた難しいジョブや小ロットをいくつかSurePressで印刷するようにしたところ、アナログ機の稼働率が上がり人を捻出できました。製版部門の経験から新しいデザインの提案を、印刷機のオペレーターの経験から効率的な生産のアイディアを出し合い、各分野の力を結集させてSurePressでの印刷に取り組んでいます。柔軟に新しい設備に対応出来る社員は我が社の最大の強みです。個人の能力を最大化し、生産現場を活性化させることが、新規ビジネス成功の鍵となっています。
価格・納期の市場要求が厳しくなり、競争が激化するラベル印刷市場において、既存の枠にとらわれない自由な発想ができる社員を育て、お客様の為に総合力を発揮することが、今後成長していく上で重要です。デジタル機を1つのツールとして、顧客提案やサービス・企画のようなソフト面の強化を行い、「印刷することだけにとどまらないマルチな印刷業」を目指したいですね。
単色の印刷ならアナログ機の方が、過去のノウハウの蓄積で、安く早くできるものもあります。そこを見極めずに導入すると期待はずれという結果になる可能性もあります。
デジタル機に向く仕事は何か、今後どんな仕事を伸ばしていきたいかを検討し、それぞれの会社にあった設備かどうかを吟味することが重要だと思います。
北海シーリング株式会社
本社/〒063-0831
北海道札幌市西区発寒11条14丁目1067番地4
創業1981年
社長:有原常貴
従業員数:46名
SurePress導入時期:2011年4月
http://www.sealing.co.jp/
SurePress専用ダイヤル 受付時間 9:00~17:30 月~金曜日(祝日・弊社指定休日を除く) |