導入事例 写真家 三好和義 氏

プリントメディアに対する自由な発想。そこに、僕とエプソンとの共通点を感じる 写真家 三好和義

(注)販売終了製品 現行機:SC-P20050シリーズ 製品の詳細はこちら

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「楽園」シリーズで、写真家としての確固たる地位を築いた三好和義氏。近年は世界遺産、京都御所、富士山など、日本の伝統文化や日本の精神性をテーマに意欲的に作品を発表しつづけています。その三好和義氏に、自らの作品とエプソンの顔料インクジェットプリンターについて語っていただきました。

-2013年の11月に開催された写真展「伊勢神宮式年遷宮」は、鮮やかな色彩の中にも、何か荘厳さみたいなものを感じました。

三好:伊勢神宮の式年遷宮というのは、飛鳥時代から1300年も続けられてきた式典です。社殿や鳥居、橋など多くの建造物を新たに造り、御装束や神宝類も新調する。この20年に一度の遷宮を撮影できたことは僕にとっても、非常に意義のあることでした。撮影には、7~8年かけたと思います。この2年間は、伊勢に居を移して撮り続けました。
とにかく、日本でいちばん美しく、神々しい場所。日本人の心のよりどころとなる場所ですから、その厳かさ、重厚感、格調と言ったことを特に大切にしましたね。

-作品として表現する上で、どこに難しさを感じましたか。

三好:白木ですね。真新しい白木の木肌の色、艶、質感。これは難しい。20年ほど前なら、モノクロで撮ったかもしれませんね。が、今は、インクジェットプリンターで、カラーで、プリントできる。

-それは、プリンターの色の忠実さということでしょうか。

三好:色を正確に出すということが重要なのではなく、どれだけ、格調高く、作品としての重厚感を表現できるプリンターであるかということが重要なんです。その点エプソンの顔料インクは、質感の表現がとても豊かだと思っています。人の感性に訴えるものがある。今回は、PX-20000でプリントしたのですが、K3インクの黒の締まりにとても満足しています。背景の空の青は、どこまでも深く、シャドー部の階調は繊細で豊か。思った通りの世界観が表現できたと思います。

-この写真展では、光沢紙やマット紙などではなく、特殊なメディアを使用されたようですね。

三好:「フレスコジクレー」(注)というメディアです。かつてはキャンバスに直接プリントするというようなことも行ってきたのですが、今回は、さらに、立体感と保存性を意図して、このメディアを選びました。これは、漆喰をシート化したメディアで、インクジェットでフレスコを表現できる画期的なメディアです。取り扱いは非常に難しいのですが、乾燥していくうちに、黒の締まりがしっかりとしてきて、シャドー部の調子が豊かに出てきます。立体感がリアルに表現できる。色の表現にも気品がありますね。しかも、正面からだけでなく、横から見ても、反射せずに、美しさを損なわない。そして何より、保存性の高さが素晴らしい。

-保存性を強く意識されたのは、「伊勢神宮式年遷宮」という題材によるところも大きいのでしょうか。

三好:もちろんそうです。自分の作品だからということよりも、式典を20年後、100年後、次の世代に伝えていくために、耐久性を重視しました。エプソンの顔料インクジェットプリンターは、顔料インク自体に耐久性が高い。その上で、フレスコジクレーとマッチングさせることで、より高い保存性を期待できると思っています。

三好和義 展示会事例02

-メディアへのこだわりは、重要なポイントになっているように感じます。箱根の「強羅花壇」で催した特別展でも特別な和紙を使ったとお聞きしていますが。

三好:題材は、富士。これも、日本人の心の象徴のような存在ですね。だから、和紙を使って、屏風にしたり、掛け軸に仕立てたりして作品を展示したんです。この和紙は、かつてなかったほど薄い和紙で、フレスコジクレー同様、取り扱いには繊細さが要求されます。それと、染料インクだと滲んでしまうこともある。エプソンの顔料インクは、滲みを抑えながら、淡い色調も強い色調も豊かに繊細に再現してくれましたね。次の写真展では、箱根で展示した作品に加えて、厚口で耳の付いた和紙にプリントしたものも展示します。薄口の和紙、厚口の和紙、その違いも楽しんでもらえるのではないかと思います。

三好和義 展示会事例03

-メディアが変わると、表現の幅は広がりますか。

三好:いろいろな表現を探りながら試せるというのでしょうか。あ、こういう写真なら、あのメディアだとちょっと面白いかもしれない。そんな風に幅を広げていける。僕はコンテストの審査員なども良く引き受けているのですが、そこで見る作品も、インクジェットとメディアとの組み合わせを自由に試して、それを作品としてきちんと昇華させているものが増えています。インクジェットのマッチングの自由さというは、写真表現をどんどん楽しくしてくれますね。

-三好さんには、もうずいぶん長くエプソンのインクジェットプリンターを使っていただいていますが。

三好:日々進化しているというのはもちろんですが、エプソンのプリンターは、いい意味で自然な色というか、だからこそ格調のある色表現が可能になるのだと思う。何度も言うように、黒の締まりがいいし、その黒によって、他の色にも気品が出てくる。あと、ブルーですね。僕は、ハワイやモルジブなど、世界の素晴らしいブルーを撮ってきたということもあり、ブルーの再現にはかなりこだわりがあるんですが、エプソンのブルーには、深みがある。空はもちろん、水の質感をここまで再現できるのは、エプソンの技術じゃないですか。インクジェットプリンターはもう、階調が豊かというのは当たり前だと思っています。これまで以上に色の質感にこだわり続けてほしいと思いますね。

-本日はありがとうございました。

エプソンPX-P/K3インク+フレスコジクレー。そのマッチングが、あらたな表現を生み出しました。

三好和義氏の写真展「伊勢神宮 式年遷宮」には、PX-20000が実際に使用されました。ポイントは、「PX-P/K3インク」。格調、重厚さ、気品、そして長期保存性といった、三好氏の作品づくりの意図を表現するのに、大きく貢献することができました。

忠実な色再現と豊かな階調性

膨大な色の組み合わせの中から最適な色を数学的な手法により算出、より多くの色と階調性を最適に制御する、エプソンのインクテクノロジー。色のつながりをより滑らかに表現し、粒状性を低減し、正確なカラーバランスを維持することが可能です。

豊かな黒表現

「PX-P/K3インク」には、3種類の濃度のブラックインクを搭載。モノクロはもちろん、カラーにおいても色転びのない色再現と滑らかな階調表現を実現しています。さらに、ライトグレーインクを搭載することにより、色転びのない、正確なグレーバランスを実現。白、明るいグレー、中庸なグレー、暗いグレー、黒、漆黒に至るまでのあらゆる階調領域において途切れやジャンプすることのない階調表現を得ることができます。

カラー表現全体を制御

カラー写真においても、制御が難しい彩度の高い部分ではライトグレーインクがベースとなり、カラーインクを最小限の必要な量だけ吐出するので余分な色味が混入せず、色転びのない色再現を得ることができます。

多彩な用紙対応力

用紙の種類に合わせてフォトブラックとマットブラックを使い分けることにより、多くの用紙に対応できます。フォトブラックは光沢系の用紙との組み合わせで黒濃度を大きく向上し、粒状感を軽減し、滑らかな仕上がりで階調表現します。マット系の用紙では、マットブラックが高濃度の黒の発色可能に。今回の写真展作品の、格調が高く、重厚で深みのある黒の表現は、マットブラックとフレスコジクレーとのマッチングで実現しています。

「PX-P/K3インク」対応機種

今回の写真展の作品作りに使用された64インチ対応のPX-20000、そして44~17インチ対応のPX-H10000/H9000/H8000/H7000/H6000、多くの方にご愛用いただいているPX-5002やPX-5VのようなA2~A3ノビ対応のプロセレクション・シリーズなど、プロフェッショナル向けの多くの機種で採用されています。

(注)株式会社トクヤマ製
株式会社トクヤマ フレスコジクレー

Miyoshi Kazuyoshi
三好和義(写真家)

三好和義

1958年徳島県生まれ。中学時代より本格的に写真を始める。14歳の時に撮った牛の写真が徳島新聞に掲載される。高校2年生の時に、銀座ニコンサロンで『沖縄・先島』を当時最年少で開催。大学時代には、日本広告写真協会、日本写真家協会で入賞。 27歳、初写真集『RAKUEN』はベストセラーに。その写真集で木村伊兵衛賞を当時最年少での受賞。その後、「楽園」をテーマにタヒチ、モルディブ、ハワイ、セイシェルなど南の島を撮影。海外だけでなく国内でも「屋久島」「富士山」などを撮影、写真集を発表。『巡る楽園 四国八十八ヶ所から高野山まで』は切手にもなった。日本の世界遺産をユネスコの依頼で撮影。写真集『日本の世界遺産』にまとめる。これらの作品は世界交流基金に買い上げられて、世界各地で写真展の巡回が行われている。2009年、豪華本『京都の御所と離宮』を発表。2011年には、『いつか、楽園へ。』『空海と歩く四国遍路』(上・下)を刊行している。
楽園写真家三好和義公式ブログ「現在、写真展の準備をしています(1)」
ブログURL http://blog.rakuen344.jp/?eid=362別ウィンドウで開く

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2014年3月17日現在
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