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展示会事例
スペシャルコンテンツ Exhibition by MAXART
「没後40年 レオナール・フジタ展」 類まれなる天才画家 レオナール・フジタ氏のアトリエ壁画をPX-20000でリアルに再現

日本人として生まれながらも、フランス人レオナール・フジタとしてその生涯を終えた画家・藤田嗣治氏。2008年7月北海道立近代美術館を皮切りに、全国5都市で順次開催されている「没後40年 レオナール・フジタ展」では、フジタ氏の初期の作品や、「すばらしき乳白色」と世界が絶賛した裸婦群、日本初公開作品を含む群像大作4点、「平和の聖母礼拝堂(シャペル・フジタ)」に関する作品・資料などの展示に加え、フジタ氏が晩年を過ごしたフランス・エソンヌ県にあるアトリエを再現。アトリエ壁面に描かれた壮大なフレスコ画をマックスアート「PX-20000」で忠実に再現し、フジタ氏の“描くことへの情熱”までをも今に伝えている。

フレスコ画の質感、色味をマックスアートで忠実に再現

1913年に渡仏し、エコール・ド・パリの寵児として名を馳せた藤田嗣治氏。晩年、フランスに帰化し、レオナール・フジタとして生涯を終えるまで絵筆を執り続けた世界的画家の足跡を追う展覧会「没後40年 レオナール・フジタ展」が、2008年11月15日(土)から2009年1月18日(日)まで、東京・上野の森美術館で開催された。

作品1

約230点の作品と資料を、第1章から第4章まで4つのテーマに分けて紹介した同展覧会の大きな見どころの一つと言えるのが、「第3章 ラ・メゾン=アトリエ・フジタ」である。ここでは、フジタ氏が晩年を過ごしたエソンヌ県の小村ヴィリエ=ル=バクルに今も実存するアトリエの一部を再現。壁面いっぱいに描かれたフレスコ画の習作を、64インチ対応の「マックスアートPX-20000」でリアルに再現し、来場者の注目を集めた。

作品2

同展覧会は様々な所蔵家や美術関係者、企業が参画し、日本での開催が実現した。開催にあたり、北海道立近代美術館の学芸員の方々をはじめとした関係者が、アトリエ壁画の再現プリントを目にした際には、「実存するアトリエと比較して全く遜色がない」と驚きの声も多く上がったという。また、エソンヌ県でアトリエ・フジタの管理を担当する文化担当官のアン・ル・ディベルデル氏が、展覧会の施工中だった2008年7月に来日した際に、「アトリエにある作品や小物は貸し出したけれど、壁は貸し出していないわよ」と言われたほど、原画に忠実に再現されていると、関係者からの評価は非常に高かった。特に壁面の白い部分は、フジタ氏が手作業で塗った漆喰の質感と、真っ白ではないまだらな白の階調もよく再現されており、彩色された部分の色味も含めてリアルに再現されている。後にフジタ氏が晩年をかけて、建物の細部に至るまで装飾したシャペル・フジタのための習作とされる、この壁画の再現プリントからは、「シャペルに懸けていたフジタ氏の想いが伝わってくる」とコメントした関係者もおり、来場者の中には、壁面のフレスコ画が再現プリントだと気づかない人も少なくないという。

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マックスアートのリアルな再現力が展覧会に新たな価値を生み出す

「フジタ氏の画家としての人生の中で非常に重要なもの」と言えるアトリエをできる限り忠実に再現し、フジタ氏の描くことへの情熱を、臨場感をもって多くの人に伝えるためにも、アトリエ壁画の再現プリントには高い再現力が求められた。同展覧会の関係企業が2008年4月に東京・渋谷で開催した『パリのカフェ展』では、古い写真をマックスアートで出力し、“写真から声が聞こえてきそうな”臨場感のある仕上がりを高く評価していたことから、今回の「レオナール・フジタ展」でも、マックスアートでアトリエ壁画を再現することとなった。

アトリエ壁画を再現するにあたり、まずフランス在住の日本人写真家が現地に赴き、撮影したポジフィルムを日本に送り、マックスアートPX-20000で出力した。今回は色見本となるものがなかったため、実際に「アトリエ・フジタ」を訪れた同展覧会の関係者が出力を確認しながら指示を出し、何度か色味の微調整を行った。90cm幅のロール紙に数十枚に渡って出力されたフレスコ画を会場で糊付けし、木のパネルに貼り付け完成。フランスから借用したフジタ氏手作りの家具や、フジタ氏が愛用した絵筆、パレットなどとともに、アトリエコーナーに展示された。

「画家の創作活動や生活など、作品の背景にあるものを一緒に紹介することで、来場者がフジタ氏をもっと身近に感じられ、作品を見る楽しみがさらに広がっていくのではないか。特に、アトリエ壁画のように現地に赴かない限り見られないものを、大判プリントで再現することで多くの方に見ていただけるのは、展覧会を開催する上でとても意義あること」という関係者のコメントにもあるように、展覧会における大判インクジェットプリンタの活用は、今後さらに増えていくに違いない。

作品3

同展覧会では、「マックスアートPX-5600」で、「プロフェッショナルフォトペーパー<厚手半光沢>」に出力した“アトリエで過ごすフジタ氏”のモノクロ写真も展示された。また会場内では、エプソンのホームプロジェクターdreamioのフルハイビジョンモデル「EMP-TW2000」と、ハイビジョン対応DVD一体型モデル「EMP-TWD10」で、アトリエ・フジタに描かれたフレスコ画の習作や、シャペル・フジタに関する映像なども上映され、多くの来場者が熱心に見入っていた。

作品4

現在フランス・エソンヌ県では、群像大作4点や「馬とライオン」など、フジタ氏の代表作を常設展示する美術館の建設が計画されているため、フジタ氏の画家としての人生をここまで大々的に日本で紹介するのは、今回が最初で最後となる可能性も高い。世界的画家として注目され、どんなに華やかなる生活を送っていた時でさえ、絵筆を執ることだけは怠らなかったというフジタ氏の“画家としての情熱”を体感できる同展覧会に、一人でも多くの方が来場されるのを期待したい。

Leonard Foujita(藤田嗣治/1886年~1968年)

東京美術学校(現・東京藝術大学)卒業後、1913年に渡仏し、エコール・ド・パリを代表する画家の一人として世界的成功を収める。第二次世界大戦の前後に帰国するも、1950年に再度渡仏し、1955年にはフランス国籍を取得。1959年にカトリックの洗礼を受けて、レオナール・フジタに改名。1960年にエソンヌ県ヴィリエ=ル=バクルにアトリエの土地と建物を購入、晩年をこの地で過ごす。1968年スイス・チューリッヒ州立病院で死去。享年81歳。遺骨はフジタ氏が晩年をかけて建立したシャペル・フジタに納められている。
レオナール・フジタ展スペシャルサイト http://leonardfoujita.jp/



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