EH-LS10000開発者インタビュー

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Interview 07 EH-LS10000誕生秘話 ハイエンドユーザーの期待に応えるための「4K(注1)・レーザー光源・反射型パネル」

日々高まる高画質な映像へのニーズ、既存製品との差別化。
その中で誕生した、エプソンの技術の粋を集めたホームプロジェクター、
EH-LS10000。
今までにないハイエンド機への挑戦は、どのような思いで始まったのでしょうか。
プロジェクト始動の経緯とコンセプトを、製品の企画担当者に聞きました。

本当にお客様の期待に応えられているのだろうか

中村エプソンでは05年から12年まで、ホームプロジェクター市場に於いてマーケットシェア世界第1位(注1)、国内だけでも04年から12年までシェア1位(注2)を頂いております。それは幅広いラインアップを持っているからこそなんですが、一方でハイエンド志向のお客様に対し、果たして十分にそのご期待に応えられているかと自問自答しました。
そこで、ハイエンド機にはどんな仕様がふさわしいのかということを突き詰めていく作業から始めました。各市場のディーラーやお客様からの声を直接聞き、製品の全般的なコンセプトを固めつつ表出してきたのが、反射型パネル、4K、レーザー光源という3つのキーワードです。弊社は反射型については、数年前のRシリーズで初めてトライしました。市場の声として、あの画質は素晴らしかったとおっしゃって頂ける方が決して少なくなかったのです。そこで、4Kプロジェクターの先行2社の絵づくりとは異なる、弊社が得意とするHTPSをベースとした自然な色再現を4K(注3)でつくることになりました。

永田中村が所属する事業戦略推進部で立てられた次期モデルの大まかな方針や構成から、実際の作り込みを始めるのが私の部署になります。今回は早い段階で、反射型、4K(注3)、レーザー光源というアウトラインが確定しましたので、細かい部分の仕様を具体的に決めていくことから始めました。光源というアウトラインが確定しましたので、細かい部分の仕様を具体的に決めていくことから始めました。

レーザー光源のメリットは高コントラスト・高色域・光源寿命の長さ

中村レーザー光源の選択は、いわば新たなチャレンジです。お客様の価値を最大化する性能で、エプソンの独自性をアピールできるものは何かという観点から仕様を突き詰めていく中で決まりました。

永田レーザーを選択した第1の理由は、圧倒的な長寿命です。最大30,000時間というのは、水銀系を遥かに凌ぐ長寿命になります。
第2点目は、環境面に配慮しての水銀フリーという側面。
第3点目が、オートアイリスの追従性です。追従性のよさは、ダイナミックコントラストを駆使した最高のものという視点からも、メカニカルなノイズから解放され、打ってつけです。何しろ1フレーム毎に追従できます。また、従来モデルではシネマフィルターを必要としていた色域を、ダイナミックモードでもシネマフィルターなしでカバーしています。

中村初期性能を長く維持できるという点や、正しい色域で明るい絵が実現できるという点も重要な選択理由のひとつですが、デジタルシネマ等の映画館で使われる業務用プロジェクターの光源がレーザーに今後シフトしていくという点からも、映画をより映画らしく見られる家庭用プロジェクターというアピール性があると考えました。

永田レーザーの価格は水銀系よりも遥かに高いのですが、ランニングコストという点でむしろメリットが大きいという判断です。おそらく普通の使い方であれば、ランプ交換についてはメンテナンスフリーといえるのではないでしょうか。

独自開発「ディテール強調」技術でエプソンならではの高画質4Kを実現

永田ハイエンドとミドルクラスの差、またはエントリーモデルとの差は、画質面において多々ありますが、突き詰めればコントラストに尽きると思うんです。それを追求するには、透過型ではやはり限界があります。反射型は、デバイスの構造面から圧倒的にハイコントラストが得られます。

中村これはRシリーズで経験した技術的蓄積やノウハウが大きかったですね。

永田4K(注3)の画質に関しても、独自の技術を取り入れています。手法としてはいわゆる「画素ずらし」ですが、そこに独自開発の「ディテール強調」技術を組み合わせることで、テクスチャーの素材感がしっかりと出せていると思います。これを「4Kエンハンスメント・テクノロジー」と命名しました。
3Dが出てきた当初、どこの製品も暗く、クロストークも目立っていました。エプソンの3D対応が後発となった理由には、そうしたマイナス要素をひとつひとつ見据え、違和感を払拭した上で製品を提案したかったからです。4Kにおいても似たようなところがあり、4Kに対する世の中の認知が芽生え、4Kの解像度を活かしたコンテンツも出始め、皆さんがその絵を比較的容易に体験できるようになった上で、現状の問題点を克服したオリジナリティの強い製品を打ち出したかったのです。 LSシリーズは、単に弊社のプロジェクターのイメージリーダーというだけでなく、トップエンドにふさわしい高性能を有しながら、エプソンの4K(注3)はリアル4Kと比べて遜色ないといわれるように仕上げています。

中村リアル4Kパネルのよさはもちろん認識しております。しかし、4Kのコンテンツを一般ユーザーがまだ手に入れられない状況下、現時点でのコンテンツの中心は、やはりブルーレイになるでしょう。そう考えますと、2Kパネルのアップコンバートを使ったアプローチが、技術的にもコスト面でも得策ではないかというのが弊社の結論です。

(注1)FutureSource調べ
(注2)富士キメラ総研調べ
(注3)4K信号を入力し、4Kエンハンスメントテクノロジーによる4K相当の高画質で表示することです。

  • 中村 明善

    中村 明善

    ビジュアルプロダクツ事業部
    VP事業戦略推進部
    エキスパート

  • 永田 実

    永田 実

    ビジュアルプロダクツ事業部
    VP企画設計部エキスパート

Rシリーズ

世界初の反射型TFT搭載プロジェクター

世界初(注3)の反射型TFT搭載プロジェクター

世界初の反射型高温ポリシリコンTFT液晶パネル搭載モデル「EH-R4000」(2010年10?発売)。このコンセプトとノウハウがEH-LS10000に引き継がれました。

色域の広いレーザー光源

DCIとAdobe® RGBにも対応

色域の広いレーザー光源

従来シネマフィルターを必要としていた色域も、シネマフィルターなしで広い色空間を再現。DCIとAdobe® RGBにも対応し、豊かな色彩で映像を映し出します。

レーザー光源技術担当者インタビュー

4Kエンハンスメント・テクノロジー

エプソンの高画質4K(注3)の鍵

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4K映像はもちろん、現状主流のハイビジョン画像もさらに美しく精緻に投写する、エプソン独自の技術です。

4K技術担当者インタビュー

反射型のメリット

より精緻な画像を実現

より高いコントラストに

より高いコントラストに

画素間のギャップの少ない滑らかな映像を実現

画素間のギャップの少ない滑らかな映像を実現

より高いコントラストと、精緻な映像表現で投写できます。
(注)画像はイメージです。

反射型パネル担当者インタビュー

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  • Interview 01:レーザー光源 こだわりの構造で光源を緻密に操る
  • Interview 02:4K(注1)画質の鍵「ディテール強調」
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(注1)4K信号を入力し、4Kエンハンスメントテクノロジーによる4K相当の高画質で表示することです。