ニュースリリース
2018年11月2日
エプソン販売株式会社

エプソン、『第2回 epSITE Exhibition Award』に阿部祐己写真展「Trace of Mountain」を選出。次世代を担う、実力派の作家を支援。

エプソン販売株式会社(社長:佐伯直幸、以下エプソン)は、2018年4月から9月までにエプソンイメージングギャラリー エプサイトで開催された全6回の公募展から、阿部祐己さんの写真展「Trace of Mountain」を最も優れた展覧会として選出、『第2回 epSITE Exhibition Award(エプサイト エキシビション アワード)』として表彰します。阿部さんには、賞金30万円とエプサイト「プライベートラボ」の優待利用権が贈られます。


©Yuki Abe


展覧会「Trace of Mountain」

「epSITE Exhibition Award」は、2018年4月からスタートした表彰制度です。写真を取り巻く環境がめまぐるしく変化し、発表の在り方も多様化する中、エプソンは写真をプリント作品として「展示」することに、人や社会と向き合う作家の活動として大きな価値があると感じています。本制度は、日々の制作活動に加え、表現者としても高い総合力を有する作家の支援を目的とするものです。エプサイトで開催された公募写真展が選考対象となり、半期に1度、最も優れた写真展を表彰します。今回の選考委員は、写真家の北島敬三氏とフォトキュレーターの小高美穂氏が務められました。

「Trace of Mountain」は、2018年8月24日から9月6日まで開催された公募展で、阿部さんの地元である長野県の霧ヶ峰高原を舞台に撮影された作品で構成され、なだらかに広がる風景の中に、この地にまつわる歴史や人々の暮らしの痕跡を探し写真に記録されました。

今回の受賞に対して、阿部さんは次のように喜びを語っています。

「今回の霧ヶ峰のシリーズは、作品としては最初に手掛けた写真ということもあり、それを北島先生や小高先生にご評価いただけたというのは、非常に名誉なことだと感じています。また、賞を受賞することで、作品が記録に残っていくという意味でも嬉しく思います。今回いただいた賞金は、今後の制作活動の資金として活用したいと思います。」

阿部さんの写真展に対して、選考委員のお二人は次の通りコメントされています。

「被写体は「山」であるが、人工空間と自然空間の境界線上にある場所が被写体となっているケースが多く、そういった土地の過去と現在を1枚の画面の中で"一挙に短絡させる強引さ"が許されるであろう、数少ない作家の1人だと思う。展示も奇をてらったものではなく、非常にシンプルなものでありながら、重層的かつ立体的な構成になっていると見る者に感じさせる点は見事だ。」(写真家・北島敬三氏)

「身体的な行為を通して歴史などの見えないものに迫ろうとするアプローチは、後々1つの写真表現の系譜として確立されていったら面白いと思う。今回の作品は、歴史と作家自身の痕跡と複数の時間軸が写真の中に同時に存在しているが、それらが像の中で独特な一体感を醸し出している。」(フォトキュレーター・小高美穂氏)

エプサイトのショールームでは、本日から12月27日(木)まで、阿部さんの作品の一部を展示しますので、ぜひご覧ください。

『第2回 epSITE Exhibition Award』の詳細情報は、エプサイトのホームページでご確認ください。
URL:www.epson.jp/katsuyou/photo/taiken/epsite/event/gallery2/eEA/

以上

記載されている情報は発表日現在のものです。予告なしに変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。