『WorkSense W-01』
セイコーエプソン株式会社(社長:碓井 稔、以下エプソン)は、生産現場の自動化領域を拡大できる「見て、感じて、考えて、働く」自律型双腕ロボットを商品化、『WorkSense(ワークセンス)W-01』として今冬から世界で順次発売※します。
近年、市場ニーズの多様化や、需給がめまぐるしく変動するなど、製造現場でも多品種少量の生産や、必要なものを必要なときに生産するJIT(Just In Time)生産など柔軟な対応が要求されています。『WorkSense W-01』は、一般的な産業用ロボットのように装置に組み込み、固定して作業を行うのではなく、必要な場所に機体を移動させ単独で人に代わって組み立てや搬送などの作業を行えるように開発され、以下の特長から、これまで困難だった生産の自動化を可能とします。
見て | 4つの頭部カメラ、2つのアームカメラによって人間の目と同じように、3次元空間上で対象物の位置・姿勢を正確に認識できる機能を有し、対象物や障害物の配置が変わっても、自ら見つけて位置を把握できます。 |
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感じて | 開発過程で先行して商品化した高精度な力覚センサーを搭載した2本のロボットアームが、力を感じることで、人の手と同じように力をコントロールして対象物にダメージを与えることなく組み立てや搬送などの作業を行います。 またアームの先には、さまざまな形状・大きさの対象物を「握る、つかむ、挟む」ことができる多目的ハンドを標準装備しています。人が使う道具や治具をそのまま利用して作業できます。 |
考えて | 3次元空間上で対象物の位置・姿勢を正確に認識する機能を有しているため、ロボットの設置場所を変更してもプログラムを変更せずに即座に作業を開始できます。そのため、日々異なる場所でさまざまな作業をさせるなど、急な生産体制の変更にも柔軟に対応できます。また7軸アームの経路や姿勢、障害物の回避をロボットが自ら考えます。 |
働く | 人の腕のように動く7軸アームを2本有します。左右別々の作業を行うことができるほか、部品を押さえながらネジ締めするなど、片腕だけではできない双腕による協調作業ができます。 |
ブランド名である『WorkSense』は「働く(Work)」と「感じる(Sense)」を組み合わせた造語で、製品コンセプト「見て、感じて、考えて、働く」を表現する名称です。『WorkSense W-01』は、特に多品種少量やJIT生産が要求される、自動車部品分野などをターゲットとしています。
エプソンのロボティクスソリューションズ事業部長 吉田佳史は次のようにコメントしています。
「エプソンは長期ビジョンEpson 25におけるロボティクスイノベーションとして、「省・小・精の技術」に加え、センシングとスマートを融合させたコア技術を製造領域で磨き上げ、そして、それらの技術を広げて、あらゆる領域でロボットが人々を支える未来を実現することを掲げています。エプソンの技術を結集した『WorkSense W-01』は、この未来の実現へ一歩前進させてくれるものだと考えています。」
エプソンは、今後もロボティクスイノベーションを通して、お客様へ真の新しい価値を提供し、より良い社会の実現に中心的な役割を果たし、社会にとって「なくてはならない会社」の実現に努めてまいります。
なお、11月29日から12月2日まで開催される「2017国際ロボット展」のエプソンブース(ブース番号 IR3-42)にて『WorkSense W-01』のデモンストレーションを行います。ぜひご来場ください。エプソンブースの展示概要は下記ウェブサイトをご覧ください。
http://www.epson.jp/ec/event/irex2017/
※日本での発売時期については後日お知らせします。
以下のリンクから、『WorkSense W-01』の特長を紹介した動画をご覧いただけます。
https://youtu.be/EUZnsF7EIYc
※ 最大可搬重量を超えた負荷重量にて使用しないでください。
http://www.epson.jp/prod/robots/
以上
記載されている情報は発表日現在のものです。予告なしに変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。