産業用スカラロボット『T3』
エプソンは、コントローラーの一体化とモーターのバッテリーレス化を実現し、AC100V(ボルト)電源で稼働可能な産業用スカラロボット(水平多関節ロボット)の新商品『T3』(可搬重量3kg)を、2017年3月23日より日本国内での受注を開始します。
3kg可搬モデルの産業用スカラロボットは、高速・高精度・低振動が定評の「G3」シリーズ、天吊構造で自由度の高い旋回アームの「RS3」シリーズ、基本性能を重視したシンプル設計の「LS3」シリーズを投入していますが、今回新たに設置の簡素化や使いやすさを追求した『T3』の追加により、ラインアップを強化しさらに幅広いニーズにお応えします。今回の『T3』は、電子機器部品や自動車小型部品の検査工程への単純搬送や、単軸ロボットからの置き替えに適したロボットです。
『T3』は、ロボットコントローラーを本体と一体化したことにより、省スペース化を実現、単軸ロボットからの置き換えや、狭いスペースへの設置に適したロボットです。さらに、コントローラーまでの長い配線や複雑な配線が不要なため、簡単に設置ができます。
従来機「LS3」とコントローラー「RC90」の接続イメージ
コントローラー一体型『T3』
24Vの電源供給を備えたロボットハンド用I/Oポートが、ロボットの先端アーム付近に装備されているため、ハンドまでの配線や電源供給配線の簡素化を実現します。
『T3』では、ロボット上部のダクトを短く設計しました。このことにより、ロボットの動作中でもダクトが安定するとともに、ダクトに沿った配線も簡単に行うことが可能になりました。
従来機「LS3」と新商品『T3』のダクト比較
今回の『T3』はバッテリーレスモーターの採用により、バッテリー交換作業が不要になるなど、ランニングコストの低減や現場でのダウンタイム削減にも貢献します。
従来機「LS3」シリーズでAC200~240Vが必要だった電源が、『T3』ではAC100V電源による稼働が可能なため、電源環境を気にすることなく設置ができます。また、消費電力は従来比※30%削減を実現し、省エネ性能にも優れています。
※従来機「LS3」との比較。
新商品の価格と受注開始日については、以下の通りです。
6軸ロボット「N2-A450」に、力覚センサーを装着したデモンストレーションをはじめ、新商品『T3』のデモンストレーションもご覧いただけます。
<会期>2017年4月12日(水)~14日(金) 10:00〜18:00 ※最終日は17:00まで
<会場>ポートメッセなごや 第2展示館 小間番号:26-49
以上
記載されている情報は発表日現在のものです。予告なしに変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。