ニュースリリース
2016年5月9日
セイコーエプソン株式会社

エプソンと マイクロセミ社、ネットワーク同期ソリューションで技術提携

- IEEE-1588および同期イーサネット標準に準拠 -

セイコーエプソン株式会社(社長:碓井 稔 以下 エプソン)と米国Microsemi Corporation(CEO:Jim Peterson、以下 マイクロセミ社)は、このたびIEEE-1588※1および同期イーサネット標準に準拠するネットワーク同期ソリューションで技術提携を行うことで合意しました。これは、エプソンの温度補償水晶発振器(TCXO)「TG7050EAN」が、IEEE-1588および同期イーサネット(SyncE)標準に準拠するマイクロセミ社のネットワークシンクロナイザー「ZL30722」に適合・サポートするものです。

エプソンの TCXO「TG7050EAN」は、IEEE-1588 Precision Time Protocol(PTP)※2対応の短期安定性と、同期エラー対策を目的としたStratum 3※3対応の安定性を有しています。また最大タイムインターバル誤差(MTIE)※4が少なく、時間偏差(TDEV)※5が狭く、ワンダ特性に優れており、信頼性の高い動作を保証。送風などによる急激な温度変化の起こる環境下においても高周波数と高安定性の両方を実現します。

一方、マイクロセミ社の「ZL30722」は、スモールセルルーターおよびスイッチ、ブロードバンドアクセス、キャリア・イーサネット機器、および基地局とバックホール機器等の無線機器のほか、スマートグリッドおよび同期位相計測器などさまざまな分野で利用可能なネットワークシンクロナイザー製品です。

エプソンの業務執行役員マイクロデバイス事業部長 北村政幸は、次のようにコメントしています。

「エプソンは、ネットワーク同期ソリューションの開発に力を入れています。当社の『TG7050EAN』は、ワンダ特性に優れ、ネットワークが集中している時にも確実なIEEE-1588同期を実現しています。今回のマイクロセミ社との技術提携により、スモールセルやモバイルバックホールを含む最新のパケットネットワークでの同期問題を解決することが可能となります。」

マイクロセミ社の副社長兼タイミング製品事業部長 Maamoun Seido氏は、次のようにコメントしています。

「お客様から定評のある標準準拠のタイミングソリューションを提供する当社の豊富な専門知識に信頼をお寄せいただいていることから、エプソンとの連携は、IEEE-1588および同期イーサネット準拠の完全なソリューションを提供して、多岐にわたる当社製品をさらに改良できるため、マイクロセミ社にとって大きな価値をもたらせてくれます。今回の提携は、お客様による標準準拠の保証に役立つだけでなく、お客様が実際のネットワーク状況に合わせた信頼できるソリューションを創出することを可能にするでしょう。」

今回のエプソンのTCXO「TG7050EAN」とマイクロセミ社「ZL30722」との技術提携により、国際電気通信規格のITU–T G.813、G.823、 G.824、G.8261、 G.8262、 G.8263への適合が可能になり、多数の無線および有線のプロトコルに要求される周波数精度と位相同期を実現し、ITU-Tのパケットクロックに関する新規の仕様や勧告にも対応します。

「TG7050EAN」は、現在評価中であり、エプソンのTCXO「TG-5500」シリーズなどとともに、今後マイクロセミ社のICファミリーへの適合ラインアップに追加される予定です。

■エプソンのTCXO「TG7050EAN」の詳細情報は下記ウェブページをご参照ください。

http://www5.epsondevice.com/ja/products/tcxo/tg7050ean.html

■マイクロセミ社「ZL30722」の詳細情報は下記ウェブページをご参照ください。

http://www.microsemi.com/products/timing-and-synchronization/ieee-1588/zl30722

【マイクロセミ社について】

Microsemi Corporation(Nasdaq: MSCC)は、通信、防衛およびセキュリティー、航空宇宙、産業市場向けの多岐にわたる半導体・システムソリューションを提供しています。取扱い製品は、高性能の放射線強化混成信号集積回路、FPGA、SoC、ASIC、電源管理製品、世界の時間基準を設定するタイミングおよび同期デバイスと高精度時刻ソリューション、音声処理装置、RFソリューション、ディスクリート部品、エンタープライズ向けの記憶および通信ソリューション、セキュリティー技術と拡張可能な改ざん防止製品、イーサネットソリューション、Power-Over-Ethernet ICとミッドスパンのほか、カスタムデザインの機能とサービスなどです。本社:カリフォルニア州アリソ・ビエホ(Aliso Viejo)、社員数:約4,800名

詳しくは、www.microsemi.com をご参照ください。

※1:IEEE-1588:

イーサネットなどのネットワークを介して接続されるクロックを同期するための標準プロトコル。

※2:IEEE-1588 Precision Time Protocol(PTP):

IEEE-1588で使用されるすべてのクロックをネットワーク上で最も高精度なクロックに同期する プロトコル。

※3:Stratum 3:

コンピュータに内蔵されているシステムクロックを、ネットワークを介して正しく同期させるためのプロトコル。ネットワークタイムプロトコル(NTP)により時刻同期を行うことで指定時間に正しくサービスを動作させたり、出力ログを正しく管理できたり、証明書を利用した認証なども正しく行うことができます。NTPはstratumと呼ばれる階層構造を持っており、最上位のNTPサーバが原子時計やGPSの正確な時刻源から正しい時刻情報を得て、下位のNTPサーバはそれを参照して時刻同期を行っていきます。最上位のNTPサーバは「stratum 1」で、階層を降りるごとにstratumの値が増えていきます。最大でstratum 15までNTPサーバを構築できます。

※4:最大タイムインターバル誤差(MTIE):Max Time Interval Error

ある区切られた観測時間間隔における基準クロックからの位相ずれのpeak to peak最大値。

※5:時間偏差(TDEV):Time Deviation

基準クロックからの位相ずれのスペクトル分析値。

参考:TCXOについて:Temperature Compensated X’tal Oscillator

温度補償回路を内蔵し、温度による周波数変化を少なくする水晶発振器。高精度の周波数を得るために、温度変化分を温度センサーからの信号で補正する機能を有しています。

  • ※Microsemiと Microsemiのロゴは、Microsemi Corporationまたはその関連会社の登録商標または商標です。

以上

記載されている情報は発表日現在のものです。予告無しに生産、販売を終了する場合や、価格、仕様、その他の情報が変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。