2014年11月6日
セイコーエプソン株式会社
エプソン販売株式会社

エプソン、宮城県多賀城市、陸上自衛隊、東北大学が、
大規模震災対処訓練「みちのくアラート2014」で、
UTMグリッド地図を活用した防災訓練を実施


GPS機器に表示されたUTMグリッド座標(8桁の数字)


UTMグリッド地図

エプソンは、宮城県多賀城市、陸上自衛隊東北方面隊、東北大学と連携して、2014年11月9日(日)、大規模震災対処訓練「みちのくALERT(アラート)2014」の一部において、UTMグリッド地図を活用した防災訓練を多賀城市で実施します。

UTMグリッドとは、ユニバーサル横メルカトル図法※1で作成された地図上に縦軸・横軸のグリッド線(格子上の線)を配置し、その座標軸により地球上における位置を特定する方法です。緯度・経度に比べて、通常6桁から8桁と少ない桁数で、位置を詳細に伝達できるという特長があります。

2011年に発生した東日本大震災など大規模震災においては、救助隊員などが現場で活動を行う上で、標識や目印となる建物が著しく損傷していることから正確な位置情報を災害対策本部に伝えられずに、救助活動の連携などで支障が生じることもありました。

今回の「みちのくアラート2014」の一部では、多賀城市の防災スタッフと陸上自衛隊員が、自身の位置および現場の被害状況を適時、UTMグリッド座標で災害対策本部に連絡することで、防災対応におけるUTMグリッド地図活用の有効性を検証します。

UTMグリッド地図を活用した防災訓練における4者の役割は次のとおりです。

【エプソン】

エプソンは主に以下の自社商品を提供することで、被害状況の把握、救助隊の迅速な移動、救助物資の輸送、被災者の避難や救助を支援します。

(1)UTMグリッド座標を表示できるようにした、本訓練向け特別仕様のGPS機器「WristableGPS」

多賀城市の防災スタッフと陸上自衛隊員が「WristableGPS」を着用し、適時、UTMグリッド位置情報および現場の被害状況を災害対策本部に連絡します。訓練終了後には、着用者の移動軌跡などログデータを分析することで、訓練の検証を行います。

(2)大判プリンター、短焦点・テーブル投写プロジェクター

現場から受けたUTMグリッド位置情報および現場の被害状況を基に、UTMグリッド災害状況図を大判プリンターで印刷したりプロジェクターで投写したりすることで、適時、大人数で情報を共有します。

(3)カラーラベルプリンター

UTMグリッド位置情報を記載したシールを印刷します。防災訓練エリアの主要な場所に貼ることで、現場からのUTMグリッド位置情報の報告を支援します。

(4)ビジネスインクジェットプリンター、メールプリント(クラウドサービス)

災害対策本部に集約された情報を、クラウド経由で、メールアドレスを保有するビジネスインクジェットプリンターに配信し印刷させることで、現場の避難所や防災スタッフへ速やかに紙文書を共有します。

【宮城県多賀城市】

東日本大震災の教訓を踏まえた地域防災計画に基づき、大規模震災における防災関係機関と市民などが一体となった各種訓練を行います。UTMグリッド地図を共通地図として運用することで、発災直後の情報共有と、それによる迅速な救助など諸活動への有効性を検証します。

【陸上自衛隊東北方面隊】

大規模震災対処訓練「みちのくアラート2014」において、自治体との連携を図り、迅速かつ的確な災害応急活動を可能とするために、自治体と共通のUTMグリッド地図を活用します。

また隊員がGPS機器を活用することで、被害状況の把握・報告が正確かつ効率的になることを検証します。

【東北大学災害科学国際研究所】

災害対応時において、UTMグリッドを用いた位置情報の伝達が、位置情報同定の正確性・効率性にもたらす効果を科学的に検証します。(担当: 佐藤翔輔 助教、 野内類 助教)

UTMグリッドは、警察・消防・自治体・自衛隊・各種公共団体などの間で位置特定の共通言語として、大規模震災時や山岳遭難対策における活用が期待されています。そのため日本では、国土地理院が2013年からウェブ上でUTMグリッド地図を表示・印刷できるサービスを提供するなど、UTMグリッドの普及を進めています。

今回の防災訓練の結果を踏まえ、エプソンはUTMグリッドと自社の商品・サービスを組み合わせることで、UTMグリッドをより簡単に利用できる環境を創出できるよう取り組みを進めてまいります。

■大規模震災対処訓練「みちのくALERT(アラート)2014」について

陸上自衛隊東北方面隊が、11月6日(木)から9日(日)までの4日間、東北6県の広域で大規模震災を想定して実施する訓練。東日本大震災時の災害派遣活動の教訓を踏まえ、自治体や関係機関との連携などを確認して対処能力の向上を図るもの。みちのくアラートは2008年に初めて行われ、今回は6年ぶりの実施。宮城県沖でマグニチュード9.0の地震が発生し、これに伴い大規模津波が襲来したとの想定で、陸・海・空の自衛隊と自治体・関係機関などのほか、米・豪両軍も参加します。

※1 ユニバーサル横メルカトル図法
国際的に標準化された地図投影法の一種で、略してUTM図法 (Universal Transverse Mercator) とも呼ばれています。主に中縮尺向けの図法として採用している国が多く、日本では国土地理院発行の縮尺1:10,000~1:200,000の地形図に使用されています。

以上

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